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僕らのジューニブンのつくり方 -新婚0年目で移住してシェアハウスをつくった話-

こんにちは。お世話になってます、シェアハウスジューニブンのダイキです。
早いものでこちらに移住してきて10か月。

ありがたいことにぞのくんからお誘いをいただきましたので、本日は三島アドベントカレンダーにお隣長泉からお邪魔します。
お初にお目にかかる方も多いかとおもいますので、まずは自己紹介からはじまりはじまり。

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自己紹介

改めまして、おとなり長泉町で今年の3月より夫婦でシェアハウスを運営しております。
シェアハウスジューニブンオーナーの宮迫大樹と申します。

出身は福岡県で、本業はクラウドファンディングの会社でプロジェクトのサポーターをしています。
昨年からコロナの影響で仕事がフルリモートとなったため、妻の出身地である静岡県に今年3月に移住してきました。

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(釣りと温泉が趣味の26歳です)

ちょうど去年の12月。
静岡県内で移住先を探す中で三島を訪れ、個人店の賑わうまちの雰囲気や、みしま未来研究所で出会った方々の三島愛にほだされて、このまちへの移住を決めました。

結果的に長泉で物件を借りたので三島市民となることはありませんでしたが、自己紹介の際に「三島・長泉のシェアハウス」と名乗るくらいには三島を気に入っている人間です。

そして妻のなゆさんは新米ハンター。
長泉で出会ったお師匠さんについて、11月から山を駆け巡っています。

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(一匹獲れるとお祭りです)

3月に移住してきて、シェアハウスをはじめ、4月末に入籍。
気が付けば現在新婚8か月目となりました。

運営しているシェアハウス『ジューニブン』は生活に「余裕」「遊び」のふたつの「あそび」をつくることをコンセプトにしたシェアハウスです。
週末のアクティビティや食事や家事といった日常を少しずつシェアすることで、十二分な生活を目指しています。

自分と妻のなゆさん、そして日大生の良君の3人で今年3月にスタートし、「十分以上の十二分な生活を目指していきたいという心意気」と、「三島駅から12分という立地」の二つの背景が掛け合わさり、ジューニブンという名前になりました。

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移住当時は「これから結婚なのにシェハウス!?」と驚かれるのが定番でしたが、夫婦であり、共にシェアハウスをつくるパートナーであり、同じシェアハウスで暮らす住人であるという現在の関係を大いに気に入っています。

今でこそ毎日を純粋に楽しめていますが、スタートしたのはコロナ全盛の2021年上半期。
最初はなかなか苦戦することも多くありました。

というわけで今回は、「シェアハウスがジューニブンになるまで」についてをお話します。
少し長いですか最後まで読んでもらえると嬉しいです^^

1分目 -良君との出会い-

ジューニブンをつくった大切な仲間、良君との出会いは運命的なものでした。
昨年11月移住地を探している頃、加和太建設の萌さんに、三島への移住と自分たちのシェアハウスのプランを相談し、「大学生の良君という子がシェアハウスに興味を持っている」という話をききました。

そしてその一か月後、実際に三島を訪れ、みらけんでいろんな方と話しているときに、大学生らしい男の子を見つけます。

「もしかして良君だったりしませんか?」話しかけると、一分の一で大当たり!
そこから自分たちの計画を話し、ものの5分で一緒にシェアハウスをやっていくことが決まったのでした。

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全く三島にゆかりの無かった自分たちが、今こうやってアドベントカレンダーに参加させてもらっているのも、三島とのつながりが強かった良君が数多くのステキな人たちをつなげてくれたおかげです。
面と向かってはなかなか言えませんが、彼には強く強く感謝しています。いつもありがとうね。

そうして苦戦しながらも物件を契約し3月20日、ジューニブンの1分目が始まりました。

3分目 -生活の始まり-

3月末、何もない空っぽの箱から始まったジューニブンの最初のミッションは家具集めです。
東京からの友人もサポートしに来てくれて、リサイクルショップを巡ります。

テーブルや椅子、ソファーに家電に食器棚。
ジューニブンの家具には生活に良くなじむよう、できるだけ長く使われてきたもの、長く使えるものを選びました。

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この最初の家具集めと、ご家族が薬局を閉業したのりこさんからをいただいた多くの家具できたのがこの部屋たち。
新生活なのに驚きのなじみ具合です。

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友人が遊びに来るとだいたい一言目は「おばあちゃんちみたいだ」という感想が出てくる落ち着いた家になりました。

五月には、さとみちゃんとあやちゃんが手伝ってくれて庭を耕し、小さいながら畑もできました。
こうしてジューニブンは少しづつその形が出来ていきました。

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5分目 -ならない通知-

生活に必要な道具が揃ってきたら次はシェアハウスの告知です。
ビラを作ったり、ルームシェア募集の掲示板に投稿したり、noteを書いたり、Twitterやフェイスブックを開設したり、、といろんなことを試しました。

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4月にオープンを掲げ、5月、6月。
その間に結婚してあささんぽの皆さんに祝っていただいたり、

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箱根の里の活用ワークショップに参加したり、

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さとみちゃんが一人目のお試し住人として入居してくれたり、

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全5回のエヴァ会を開催したり

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と充実した時間を過ごしていましたが、気になることがありました。

外部からの問い合わせが一件も来ないことです。

今思えば完全に仮説が間違っていたのですが、当時は自由度や可能性をうりに、一緒にシェアハウスを作る仲間を募集する形で、コンテンツを作っていました。

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(なにもないくらいがいいと思ってた)

そのため、最初の1、2ヶ月は時間が経てば興味がある人がやって来るだろうと、思っていました。
それでもあまりに連絡が来ない。 

5月の中旬、危機感を覚えたぼくたちはようやく戦略の立て直しを決めます。


最初に着手したのはブランディングとマーケティングについての学習です。
これまで体系的にブランドづくりについて学んだことはなかったので、世のブランドがどのようにつくられているのかを学びました。

noteの記事やこちらの書籍など、三人で日々情報を集めつつ、自分たちのシェアハウスのブランドを整理していきます。

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(めちゃめちゃお世話になった本)

間違ったターゲット設定を行ったり、三人の共通認識を取るのに苦戦したり、そもそも十二分という状態がわからなくなったりと紆余曲折を経ながら、徐々に共通認識をそろえていきました。

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(5月から7月は3人で連日話あいました)

最終的にブランドアイデンティティプリズムという考え方をベースに整理したのが以下の内容です。
生活をしていく中で変わっていく部分もありますが、基本的にはこの考え方をベースに今のジューニブンが構成されています。

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そしてそこから具体的に、以下のようなポイントに着手しました。

3か月の生活とターゲットを見つめなおした時に、「未完成であることよりも、ある程度環境が整っていることが魅力的に映るのではないか」という仮説が得られたので、これまで未着手だった住人の部屋に家具をそろえ始めました。

またターゲットとしている人たちが使用しているツールがツイッターやフェイスブックではなくインスタグラム(もしくはティックトック)であることがわかったので、あらたインスタグラムを開設しました。
こちらは三人で無理なく統一感を出すために、一枚目の画像を同じ背景で撮影しています。
日々の食事や部屋の様子はハイライトに載せていくことで、ジューニブンの雰囲気をわかりやすく伝えられるツールになりました。

【伊豆半島・三島長泉のシェアハウス】 ジューニブン(@12bunno) • Instagram写真と動画

充実しつつも余白のある生活をイメージしてもらうため、白をベースにあそび心と洗練されたイメージの両方が共存するデザインでアイコンを作成しました。


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(12をモチーフにしたお鍋から筆記体のbun の麺があふれ出しているアイコン)


そしてこれらをnoteの記事に落とし込んだのが7月末。
スタートから4か月、ようやくジューニブンの目指す姿が固まりました。

8分目 -突然の連絡-

慌ただしかったリブランディングが終了し一息ついた8月2日。
開設したてのInstagramについに見学希望のDMが届きました。

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(内心はドキドキでした)

まちにまった問い合わせ。その一人目の連絡をしてくれたのが、現在住人のとっしーさんです。
一週間のお試し入居を経て、丁寧かつユニークな性格に僕たちも魅力を感じ、お試し入居終了後すぐの仲間入りとなりました。

もともと入居のつもりはなく、興味程度で連絡をしてくれたそうですが、生活に満足しそのまま入居となりました。そんなとっしーさんがジューニブンの仲間になってくれたことが、自分たちにとっても大きな自信となりました。

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そしてそこからはフィーバー到来。
8月9月の間に10件ほどの問い合わせをいただき、その中からぴーちゃんとリオ君の二人が入居することとなりました。

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(何かを作るぴーちゃんとウクレレを弾くリオくん)

振り返ればコロナが落ち着くことを見越してシェアハウスをオープンをしたものの、なかなか回復しない状況に苦しめられました。
ですがオープンからちょうど半年、予定よりも少し早く9月28日の段階でジューニブンは満室となりました。

12分目 -そして現在-

満室から約二か月、現在のジューニブンは6人の住人に毎週お客さんを迎えつつ、賑やかに生活をしております。


この二か月だけでも、住人との釣りやリンゴ狩り、かぼちゃでジャックオランタンづくり、なゆさんの猟師デビュー、皆でキャンプなどなど、生活はとてもイベントフル。

イベントがなくたって、毎晩の食卓には食事と晩酌で人が集います。

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結婚を機に二人の理想のライフスタイルとして、始めたシェアハウスでしたが、最近はその枠を超えて、少しずつコミュニティとしての機能を持ち始めています。

自分たちが家に帰るときにもリビングで楽しそうな声が響いていたり、シェアハウスに興味を持ってくれたお客さんが住人と友達になったり。
生活以上の価値を生む場所になっているのを見て、ひとりニヤニヤするのが最近の趣味になりました。


この場所を選んで、ジューニブンの最後のピースを埋めてくれた住人たちには感謝がしきれません。


終わりに

という訳で、ジューニブンが十二分になるまでの工程を3月から振り返ってきました。

このまちに移住してきてからというもの、オープンでウェルカムな皆さんに支えられて、楽しく充実した年末を迎えることができました。


今年一年間私達に関わってくれた三島の皆さん、人生の大切な時間の中でジューニブンで暮らすことを選んでくれた住人の皆、そしてゼロから一緒にこの環境を作ってくれたなゆさんと良くん、本当にありがとうございました。

なんだかシェアハウスづくりが終わったような書き方になっちゃいましたが、これからもキャンプやスキー、革細工づくりにジビエソーセージ春にはシーカヤックの購入などやりたいことは盛り沢山です!

2022年も僕達なりのジューニブンを作っていくので、みなさんと一緒に楽しんでいけると嬉しいです!!

本年は本当にお世話になりました!
来年ももっともっとよろしくおねがいします!!

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ジューニブンオーナー ダイキ

ジューニブンInstagram: https://www.instagram.com/12bunno/

個人Twitter:  https://twitter.com/daiki3835


ーーー🎄🎅🎄ーーー

これは三島に関わる人達で綴るアドベントカレンダーの記事です☺

25人それぞれが2021年にチャレンジしたことを綴っていきます!

ぜひご覧ください✨✨

ここでの発見が、2022年の何かに繋がりますように。


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