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同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)7.金銭トラブル

この話するかどうしようか悩みましたが、ここまで話してきて外せないのが、やっぱり金銭トラブルのお話です。

因みに前回の話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)6.コスプレイヤー事変」はこちらですが、このようにいにしえの時代から長年同人サークル活動で本を出したり頒布したりすると、金銭が発生しますし、そこに対人が絡む何かとありますよね。

少額訴訟(少額裁判)や遺産相続をやり遂げてきた私ですら、未だに遭遇します。
(因みに裁判の話は今度文学フリマで本出すので、気になる方はこちらもどうぞ(ダイレクトマーケティング))

さておき、結果として都度都度解決してきたので、ここで私の解決してきた金銭トラブルの話をサクサクとお話させて頂こうかと思います。

最近はこの連載も怖いというより、読んでいて面白いと感想を頂くで、みなさんどうぞ今回も面白がって下さい。


私のサークル事情

今現在、私は基本個人サークル(一人)なのですが、いにしえの時代は複数人サークルや、ペアサークルなどを組んでおりました。
でもまあ今は合体サークル(個人サークル同士一時期的に合同でスペースを申し込む)か買い子さん(欲しい本を代わりに買いに行ってくれる人)や委託(本を預けて頒布を依頼)だけに留めています。

なぜ今そうなったかというと、サークルクラッシャー事件もそうですが、まあ、金銭トラブルで揉めたからなんですよね。


本を出したい人

とあるジャンルにて二次創作をしていたら、SNS上で仲良くなったとある絵師さん(Eさん)から「同人誌出してみたいけど漫画がかけない。表紙とか扉絵とかのイラストならできるから、一緒に同人誌作れないですか?」と相談されました。

私はその時点で別ジャンルの同人小説を何冊も出しいてた字書きだったので、「なら私が本文の小説を書くから、Eさんが表紙や挿絵担当ペアサークルにして同人誌出しますか?」といい「え?それ最高ですね!」とトントン拍子に話が進み、ペアサークル結成する事になりました。

この時のサークル形態が、分業ペアサークル形態です。
Eさんは当初漫画が描けないと言っていましたが、私がネタやネーム(棒人間)描いて、それを元にEさんが漫画にしたりもしました。

そんな感じで数冊本を出したのですが、まあ問題がでてきます。
サークル結成当初からEさんが締め切りギリギリで入稿したり、回を増すごとに私からの進捗確認の連絡を無視したりが続きました。
まあ慣れてないから締め切り大変だよねと思いましたが、初心者のEさん相手に私はかなり時間を作ってイベントや原稿の計画を立てている方なので、気遣っていた分、本を出す毎にEさんに不満というか、不信感が募ってきました。


イベントと原稿計画

まずイベント参加日を決めます。
直近のものではなく、半年以上先のものです。
参加をEさんに打診します。
了承貰うと、この時点では「このイベントに参加予定」と言うだけで、申し込みは仮とします。
仮参加が決まったら印刷所の締め切り日(イベント合わせの予定は出ていないので、おおよその早割や通常入稿の日数から仮の締め切り日)を調べて、Eさんに伝えます。
了承を貰います。

この時点で、〆切は半年以上先です。

そこからおおよその本の中身(私の小説の粗筋)やタイトルをEさんに伝えます。
Eさんに了承を貰ったら、私がタイトルや表紙のネームを作って、Eさんに渡します。
原稿開始します。
私が先に書き上がります。
Eさんに出来た小説を送ってチェックして貰います(だいたいめちゃくちゃ喜んでくれました)
そこからひたすらEさんの表紙待ちでした。

一ヶ月、二ヶ月、三ヶ月、私が原稿上げてから全く音沙汰がありません
連絡をしても、雑談ばかりで原稿の進捗を教えてくれません。
流石にこの頃になるとイベント三ヶ月前になるので、イベントによっては早期満了になり得るので、イベント申込書するかを再度Eさんに確認します。

Eさん「大丈夫ですよー?」と言います。

今思えば、毎回軽くそう言われていました。
まあ私の小説は出来ているので、最悪表紙はテキトーに私が作れるからいいかと、イベント申し込みと印刷所への申し込み等をここで行います。

因みに私が代表してこれらを行っていたので、申込費等は私が立て替えていました。
 

ここで大事なお金の話

因みに金銭的な話を差し込みます。
Eさんより私が年上で同人活動に詳しいので、サークル参加費と印刷費などの諸経費は一旦私が立て替えて、本ができて頒布した際の売上金から諸経費(私が立て替えた分)を差し引いて、残った売上金はペアサークルとしてEさんと私できっちり折半していました。

入稿やイベント申込みの管理は私がしているけれど、金銭的な話は常にEさんと明細を共有していました。
口頭だと記録にならないので、メールや写真を添えて、しっかり保全と管理をしていました。

因みにこの話を当時知り合ったフォロワーさんに話すと「そんなにお金の事しっかりしてるの????」と驚かれました。

私はいにしえの時代から親公認だった事もあり、友だちやサークル仲間との金銭の話は明確にしてきました。
男性向けサークルでコスプレ売り子していた時もそうです。

だから逆に「え?普通(金銭発生するのであれば)こうじゃないですか?」となりました。

女性向(腐女子向)のサークルさんだと、結構なあなあ(支払いなくても泣き寝入り)になる事があるそうです。
「なにそれ怖い」となった覚えがあります。

何よりそもそもが「同人誌を一緒に出したい」とEさんきっかけで開始したペアサークルだったので、「何でこんなモチベ低いしやる気ないのー?!」とモヤモヤとイライラを募らせていました。


そんな計画の果てに

既に締め切りが一ヶ月を切り、早割も危うくなってくると、ようやくEさんから「もうすぐできそうです」と言われたり、「ちょっと遅れます」と言われたりしてきた訳です。
そこでほっとしますが、だいたい早割のギリギリか、何なら早割間に合わなくて通常入稿か、それも危うい感じでした。

でも半年の間にEさんは多忙ではなく、こう、めちゃくちゃ遊んでいる報告をEさんからも受けていたので「遊ぶのはいいけれど、先に計画を立てているこっちの原稿が間に合わないのはやだなあ」となっていました。

そんな訳でEさんに対して個人的に不安を募らせていた時に、ある本でとうとうEさんが完全に原稿が間に合わず、なおかつ締め切り過ぎても連絡不通になり、締め切り過ぎて数日後に原稿描けないと連絡してくる事件が起こりました。

上記の通り、三ヶ月前にはイベント申し込みをしていたので、金銭が発生しています。
その時も確認していますが「大丈夫」と言われました。
締め切り一ヶ月前にも「大丈夫」と言われたので、私の原稿だけの状態で、Eさんの入稿待ちでした。

しかし連絡ないまま表紙入稿間に合わずで、仮の表紙を用意すべきかも連絡がなくできず、結果原稿を落とし、本がなくてイベント自体参加見合わせになりました。

イベント見合わせになった段階でようやくEさんから「すみません。実はちょっと多忙になって表紙無理でした」と連絡がきました。

流石に募り募った不満もあり、Eさんと話し合う事になりました。


Eさんより

いつも「めちゃくちゃ余裕あるじゃん」て思って、ずーっと表紙描かずにいました。
急かされても気にしていませんでした。
で、締め切り直前の休みの日にチャチャって作ればいいやって思って、いつもそうしていました。
描くのだけは早いので。
でも今回締め切り直前の休みに、急な予定が入って原稿できなくなって、とりあえず休みの日以外でできないかと思って最後まで頑張ろうとしたんですけど間に合いませんでした!
聖龍。さん怒るだろうなあって思ったから、原稿間に合わないの言い出せませんでした。


絶句。

元々楽観的な人だなあってなっていたんですが、まさか半年以上余裕を持って計画立てて、都度確認までしたのに「こういう対応されいたのか」と言う事に衝撃を受けましたが、それでも「間に合わなかったらその時点で連絡してね?私が表紙も作れるから」と毎回伝えていたのに「私が怒りそうだから言い出せなかった」と言われて、それも又絶句。
何よりその時点で少ないにしても、イベント参加費などの金銭が発生していたので、絶句しました。

とりあえず「これだけの金銭や私の時間がだめになったし、何よりイベントで新刊出します!って発表していて「新刊楽しみにしてます!」って言ってくれいてた人もいるから、そう言う気持ちや態度でいられると困る。暫くペアサークルは活動辞めよう」と伝えました。

そしたらまあ、Eさんが泣きました。
「そんな怒らないで下さいよー(泣)」と。
わかってはいましたが、Eさんて幼いんだなあとなりした。
「とりあえず怒っているというか、これはEさんの責任の問題だから、Eさんが又サークルできる、私とサークルしたいってなったら話し合いましょう。それまでペアサークルとしては活動停止で」と伝えて、イベント参加費についてはEさんから「今手持ちがないから後で払います」と言われて、その場は終わりました。



疲れた

とりあえず本が間に合わなかったからイベント参加は見合わせにすると発表したり、予定が合わなくなったのでペアサークルの方は活動停止を発表したり、私が個人で別のオンリーイベントに参加したりして、暫く月日が経ちました。
なお、Eさんからのイベント参加費のお返しはまだありません。

まあ最悪、Eさんと出した在庫を通販して、Eさん分の売上金から立て替えしてもいいかなとなっていたので、泣いた相手に催促するのも気が引けたので、Eさんからの完全連絡待ちにしました。

そんなある日の事、ある人(Kさん)からいきなり長めのDMが届きました。
KさんはEさんと共通のフォロワーさんだったのですが、KさんはEさんとよく一緒に食事に行ったり、オフ会したりしていたので、SNS上でしか繋がっていない私よりEさんと親しい印象でした。
因みに私やEさんよりかなり歳上の女性でした。


Kさんからの長めのDM

Eさんの事少しは考えて上げなさいよ。
手伝ってくれてるEさんに対して言葉がキツイし、頼んでいる側なのに横柄だと思わないの?
あなたEさんより年上で社会人なのに、どういう考え方してるの?
失礼にも程がある。
可愛そうだとは思わないの?
Eさん気を使ってあなたに何も言ってないけど、ずっと我慢しているのよ?
(個人情報とか当時の背景とか書かれてたので、内容は一部ぼやかして再現してます)


突然何?

兎に角Eさんの件で私をめちゃくちゃ責めてきているのは理解できるDMでした。
しかし私の視点からすると「自分から言いだして、ペアサークルと分業での同人誌制作の原稿を、連絡もなく締め切り破って落とし、最後の話し合いでも謝罪はなく私が怒ったと泣いたEさん」と言う視点だったので、何で私がこんな感情的に責められるの?と疑問しか湧きません。

いやまあ、原稿落としたのでイベント参加費とか立て替えていた分、私に金銭的負担がついて、何ならまだ返金がないので、この時点で私からすると「Eさんは金銭トラブルの相手」になっていたので、関係ないKさんが突然Eさんの代わりに凸して来たので、困惑しました。

私「突然何なんですか?Kさん関係ないですよね?これは私とEさんの問題ですよ?(原告と被告で言うと)」
Kさん「ほら又そう言う態度で!あなた何様なの?Eさんが可哀想よ!あんなに頑張って手伝ってたのに、そんなキツイ態度で!」
私「頑張っているか頑張ってないかは関係なくないですか?そもそも何がどう可哀想なんですか?私からすれば未だに請求催促(イベント参加費の返金)しないで、Eさんの事待っているので、これでもかなり譲歩しています。何がどう可哀想なんですか?」
Kさん「催促?何それ?あなたEさんが善意であなたの原稿のお手伝いしてたのに、キツイ事言ってEさん泣かせたんでしょ?!」
私「はい?お手伝い??何言ってんすか????

話が噛み合わない。

この辺りで話がおかしいのはわかったので、私からKさんに「ちょっと待て」をかけました。
そこから前述の私目線のペアサークル発足から、Eさんの原稿落とし、金銭の問題など、ここに書いたように証拠(Eさんとのやり取り)も添えてお伝えしました。

あからさまに狼狽するKさん。
まあ聞いていた想像した話ではなかったんでしょうね。
まあそんなのは良いので「何で私に対してこんな事したんですか?」と逆に質問しました。


Kさんからの聞いたEさんの話

聖龍。さんに頼まれて聖龍。さんのサークルのお手伝いで表紙を描いていた。
でも私のせいで原稿間に合わなかったから聖龍。さんの本が出せなくなった。
謝ろうとしたけど、聖龍。さんが怖くて言い出せなかった。
でも頑張って聖龍。さんに謝罪したら、「責任がない」って怒られて泣いてしまった。
イベント参加費も出せって言われた。
今お金ないから待ってもらってるけど、聖龍。さんが怖い。

頭痛がしました。
Eさんの認知が歪んでいるのか知れませんが、そこはどうでもいいんですが、それを、私との共通の相互フォロワーのKさんに言ったんですね。

ここ迄くると私も流石に我慢の限界で、Eさんが可哀想とかどうでもよくなり、と言うか私への風評被害、誹謗中傷になりかねないので、Eさんとやり取りしていたEさんの主張を否定できる証拠を、全部出しました。

こちとら伊達に裁判をしてないんですよ。

私が証拠を添えつつ、私の話をすると、Kさんは流石に泥舟に乗っていた事に気付いたようで、オロオロと「そうなの?」「え?そんなだったの?」と言う返事のみになってきました。

一通り私が事情を話すと、
Kさん「その、あなたも勘違いされるような事すべきじゃないんじゃない?」と言われました。

何て言うか、どこをどう勘違いなのかとどっと疲れがでました。
KさんもEさんにある意味騙された立場だし、強い口調でワーワー責められただけだったので、謝罪でもしてくれるかと思ったので、そこで何で上から目線で私に意見(アドバイス)を述べるのかと思い、この言葉は印象に残っていて、未だに覚えています。

さておき、「勝手に勘違いしたのはKさんだけで、私とEさんの話は何人か証人(仲良しの相互フォロワーさん)も証拠もあるので、勘違いされる懸念はないですよ?」とお伝えし、もう話す事もないと、長くなったDMを終えました。



決着をつけようか

正直もうこの時点で「お前何してくれとんねん」となっていた私ですが、ここで感情的にキレても泣かれて終わりそうなので、努めて冷静にEさんを呼び出して話しました。

阿鼻叫喚(主に号泣するEさん)だったのでやりとりはだいぶ割愛しますが、勝手な主観による誹謗中傷と、未だにない返金の件で出るとこ出ると話たら、誠心誠意謝罪されました。
なお、返金についてはお金がないと始終申されるので、前述で計画していた通り、在庫通販からの返金となりました。

で、返金するにあたって、立て替え分を差し引いても出た売上の残りはEさんと折半する話も改めて紙に起こしつつ話していたら、そこでEさん突然の発言。

Eさん「あの、それ(売上金)ってもしかして、私の原稿料だったんですか?」
「は?(今更何言ってんの?)」
Eさん「あ、私なんかずっと聖龍。さんが私にイベントの時にお小遣いくれてると思ってて、以前何かの時に聖龍。さんから原稿料発生してるって言われた時も「そんなの貰ってない…」ってなってたから、聖龍。さんて嘘つきだと思ってました…このお金って、お小遣いとかプレゼントじゃなかったんですね?(顔チラッ」
私「あなたは何?数万や数千円のお金を、サークルの仲間とは言え、赤の他人から貰えると思っていたの?」
Eさん「えっと、うち(Eさんの家庭)では誕生日とかイベントだと親とか親戚から現金貰ってたんで、てっきり贈り物とかだと…」
「世間知らずにも程がないか?あなたもう社会人だよね????!(流石に配慮吹っ飛んでデカい声出た)」
Eさん「ごめんなさい。その、勘違いしてました。今気付きました。ごめんなさい」
私「もう良いわ。もう…(疲れた)」

そんな出来事がありましたとさ、めでたくねぇ。
その後、各所でペアサークル解散の話やら、通販の準備やら、何やかんや経て、Eさんは鍵垢→垢消し→別垢転生をしていましたが、相変わらずホワホワしていました。
流石にそこ迄行くと付き合いは無理なので、先行ブロックさせて頂き、ついでにKさんももちろんブロックさせて頂いて、その後は没交渉です。

棲み分けって大事ですよね?!



最後に

いやあ、人生何があるかわかりませんね。
というか、セロリ案件(育ってきた環境の違いによる価値観の違い)が過ぎてびっくりしました。
Eさんから見えていた世界はどんなだったんでしょうね?
知りたくもないですけどね?!

そんな私のサークル活動中に発生した金銭トラブルでした!
みなさんが期待した(思っていた)金銭トラブルと違うかも知れませんが、これが実体験の所以なのでお許し下さい。
真面目な金銭トラブルがご希望でしたら、是非私の元カレ裁判話をお楽しみに!(再びのダイレクトマーケティング)

因みに表紙はお金と花柄の布にしました。
私とEさん(現実主義と楽観主義)の暗喩になるかしらという悪ノリです。

それでは次回のお話は「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)8.釣り銭事件」です。
なんつうか、まだまだネタは尽きないのです。
(後そろそろこのシリーズ以外にも、noteコンテスト用の投稿とかしだす予定なので、テイストの違う投稿もお楽しみください)


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