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同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)5.サークルクラッシャー

今日こそは、ほのぼのとした創作の話でもしようかと思ったのですが、「前に話してたアレ書け」とありがたくリクエスト頂いたので、引き続き同人サークル活動での本当にあった怖い話をします。

前回の話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)4.焼きマシュマロ」はこちらです。
今回も楽しんで頂けたら幸いです。


いにしえの時代

私は親がオタクだったおかげもあり、オタク英才教育を受けて育ったため、当たり前のように十代前半の頃から二次創作、ひいては同人活動を行ってきました。

最初は書店にある交流ノートやリアル掲示板、アニメ雑誌の文通欄など、リアル個人情報が行き交い、FAX交換で感熱紙ロールを消費しまくった古き良きオタクや腐女子の交流を経て、何人かの気が合う人たちとサークル活動を合同で行う事になりました。
コスプレ衣装を自作したり、街の公民館で小さなオンリーイベントを開催したりの時代でした。

因みに私は当時一番年少者だったので、右を見ても左を見ても周りは大学生や社会人の方ばかり、私は親公認で二次創作(同人活動)をしていたとは言え、何と言うか、ゆるい時代でした。

そんな感じなので、今と価値観が違うと言う前提でお進み下さい。


色は思案の外

相手のないケンカはできぬと申しますが、まあ人が集まると何かと揉め事は起きます。
そこに「男女関係」が絡まると、面倒事になる率は高まります。

当時私が一緒にサークル活動していた人は二人、合体サークルとかアフターとかで集まるいつものメンバーも合わせると、十人以上の集団でした。

男女比率は3:7くらいで男性が数人いたのですが、当時のジャンルは女性人気(腐女子人気)のジャンルだったので、数少ない男性(男手)が何かと集団の中で持て囃されて、モテていた訳です。

するとすぐカップルができました。
みんなで祝福したりもてはやしたりしたのも束の間、カップル成立後も男性が他の人からモテた結果、浮気をしました。
揉めます。
リアル学級会勃発です。

今考えても120%浮気をする男が悪いんですが、何故か浮気男にヘイトは向かず、女同士の骨肉の闘いが起こりました。
今はリニューアルでなくなった某ターミナル駅のコンコースにあったテラスで、ジャンル仲間のオフ会だと呼び出されていったら、同じサークルの人同士(恋敵)が、お互いに泣きながら仲良しグループで陣営分けして罵り合っている場に、一番年下の私が立会人的な感じで呼び出される思いませんでした。

居た堪れないどころか、人間不信になるかと思いました

因みに改めていいますが、私当時十代前半です。
時代って怖い。

因みに当事者というか戦犯である男はトンズラして、我関せず、何なら違うジャンルに移動して、ここで揉めている人々とは別の彼女を作ったと後で聞きました。
これが所謂サークルクラッシャーですね。

因みに立会人させられましたが、不毛な闘いは決着つく前に私の門限が来たので、最後まで見届けず帰りました。

しかしながら、

「私の彼氏を取らないでよ!」
「そっちが先に手を出してきたんでしょ!」
「私が彼女なのに!」
「浮気女が何言うのよ」

なんてリアルで聞く機会があるとは思いませんでした。
因みにその日から同人サークルは自然消滅しました。
まあ連絡きても電話とFAXの着信拒否設定をしたので、その後は知りません。

そんなえらい目にあって、十代の私は人間関係のトラブルのせいで、ほとほと疲れ果ててしまいました。
当時のジャンルのアニメも放送終了したのもあり、楽しかった二次創作も同人活動もやる気がなくなりました。

そんな折、私と同じでサークルクラッシャー事件に巻き込まれただけの人(Hさん)から「この間は災難だったね」と連絡が来ました。

Hさんは社会人の女性でした。
集団で遊んでいた時はそんなに絡まなかった人だったのですが、自分も巻き込まれた被害者だと言うのに、年下の私を親身に慰めてくれて、同カプ推しというのもあったので、お互い距離が縮まりました。

サークル仲間はいなくなったけど、新たなHさんと言う同カプの友達ができたからいいかと、二次創作や同人活動にもやる気が戻ってきました。

そんな感じで幾日かたったある日、Hさんから「今度うちに遊びに来ない?ご飯作るし録画したアニメもあるよ?」と言われました。
私は意気揚々とHさんのご自宅に遊びにいきました。


警戒心を持とう

家についてすぐ、挨拶もそこそこ、Hさんは私をなぜかキッチンに招き、そして言いました。

「聖龍。さん料理好きだよね?これすごいんだよ?この鍋!それにこの水!(中略)だからこの浄水器買わない?

その後の記憶は曖昧ですが、何とか宥めすかして誤魔化して適当言って帰宅しました。
色々衝撃的というか強いショック受けたので、今思い出しても本当に記憶が曖昧なんですが、結果として私は二次創作及び同人活動で当時知り合った人達の連絡先を全部ブロックしました。

まさかのネズミ講。
泣きっ面に蜂、一難去ってまた一難、弱り目に祟り目と、言うは易く、体験するはトラウマな事件でした。

よく人間不信にならなかったな、いや、当時完全に人間不信になっていたんですけど、あそこからよく持ち直せたなってなった事件でした。
またいとあどけなかった十代の私には、この結果はハードモードすぎました。

当時自分で出した本は捨てましたし、手に入れた推し本もま〇だらけに段ボール何箱も送ってすべて処分しました。


河岸を変えよう

因みに私はこの後暫く、アニメや漫画の二次創作や同人活動はやる気が起きず、何なら恐怖心があったため、TVでも避けるようになったのですが、代わりに見ていたTVの音楽番組から、ヴィジュアル系バンドにどハマリし、十代後半からはバンギャにクラスチェンジしました。

今にして思えば、結局は推し活動の対象が変わっただけですが、当時はバンギャになってめちゃくちゃ心が救われました。
ヴィジュアル系といいつつ武闘派系のバンドにはまったので、体育会系ぽい人が多くて当時は人間不信が癒されました。

みなさんも人間関係で悩んだら河岸を変えてみてはいかがでしょうか(何)


最後に

バンギャになってしばらくし、身内の誘いで男性向けジャンルでコスプレ売り子したり、同人誌ゲストで書いたり、携帯小説サイト運営したりを経て、何やかんやあって二次創作や同人サークル活動を再開したり、いらんトラブルに巻き込まれたり、トラブルに巻き込まれたりしました。
お陰で全くネタに事かかないのですが、今はこうして巻き込まれてきたトラブルをnoteに書いていたりしています。

取り止めなくなりましたが、こんな人間不信になりそうな話でも、年月経てば人に話して聞かせて、怖がらせたり笑わせたりできるようになるので、今同人サークル活動で悩んでいたり悲しんでいたりする人の少しでも糧になればと思います。

次回「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)6.コスプレイヤー事変」を更新しました(まだまだ話は尽きない)


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