同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)10.スペース前占拠
御礼
フォロワーさんから読んだ、面白かったの感想をDMで貰うのですが、「釣り銭事件」を読んだフォロワーさんから「タメになった」と言われたので、私の怖い話が誰かのタメになってよかったです。
いやほんとうに、まさか置き引き、スリ対策が、隣のヤバい人対策になるとは思わないやつでしたが、何事も備えよ常にですね!
さて、「釣り銭事件」でも前回の「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)9.不測の事態」でもイベント中に起こった事件を話しましたが、イベント中に起こった事件を又一つ話します。
今回も怖がって頂くか、啓蒙になれば幸いです。
注意喚起
因みに今回はスペース前を占拠してきたやべぇ男性の話なので、苦手な方はご注意下さい。
あれは男性向けジャンルでの事
別の話で話た通り、私はイベント開催時に基本店番しています。
当時私はとある男性向けジャンルでサークル出店していました。
因みにオールジャンルのギャグ本を作って頒布していました。
でもまあ当日は女性が男性向けにいるのは珍しかったので、右を見ても左を見ても参加者は男性ばかりでした。
頒布と言う言葉について
今まで軽やかに「頒布中」や「頒布」と言う言葉を使い続けていましたが、同人誌即売会では「サークル参加(出店者)側」も「一般参加側」も「同じ即売会イベントの参加者」という扱いなのです。
広義に「双方参加者同士」なので「お客様はいない」と言う形のため、同人誌などの創作物もサークル側が「販売、売る」ではなく「頒布、配布」と言います。
一般参加側は「頒布、配布」された同人誌などの創作物の「制作費」を対価に支払っているって形です。
私が毎回毎回「配布」と書くのはそう言う経緯です。
まあ即売会の種類や、人によっては規約や解釈が異なるので、絶対ではありませんが、豆知識でした。
スペース前占拠
その日も私が一人サークルで頒布していると、一人の男性が私のスペースに訪れました。
メガネに黒髪にTシャツにズボン、首にタオルと背中にリュックサックな即売会では一般的なオタクの男性です。
私のスペースに訪れたと言いましたが、立ち止まる訳ではなく、ウロウロと私のスペース前を右に左に行ったり来たりされます。
オールジャンルのギャグ本だし、表紙だけで買うかどうか悩んでいるのかなと好意的に捉えて声をかけます。
私「気になるならどうぞ?(本手にとって見て下さっていいですよ)」
私が声をかけても無視。
本を手に取る訳でもなく、無言のままスペース前を右に左にウロウロされています。
スペース前占拠です。
有り体に言うと営業妨害。
サークルスペースは一般的に1スペースがテーブル半分ほどの広さなので、成人男性がずっと目の前に立たれると、他の一般参加者からサークルが見えない、目隠し状態になってしまうため、用もなく長時間占拠されると、営業妨害になります。
まあ、気になって迷われている、お支払いなどで手間取っている、スペースにいるサークル主とあいさつをしているなど、様々なやむを得ない理由で長時間立ち止まってサークル前を占拠してしまう場合もあるので、一概にすべて悪いとは断じられません。
基本的にみなさんそこまで厳しく思っていませんので、お支払いを急がないといけないなど焦る必要も、あいさつもしてはいけないなど、過剰に気にされる必要はないと思いますが、ただサークル側は基本創作物を配布する事が目的なので、邪魔になっていないか少しだけ気にするようにして頂けると助かります。
さておき、今目の前にいるこの男性は、配布物である本を見るでもなくスペース前を右に左に動いて塞ぎ、サークル前を占拠しています。
何度も言いますが、こうなってくるとぶっちゃけ営業妨害です。
迷っているなら仕方ないのですが、結構大柄な男性(180くらい?)だったので、威圧感もあり対処に困りました。
そこから何分くらいたったのか、気分にするともっとですが、ようやくウロウロしていた男性が停まりました。
お、ようやく何か動きが?と思った矢先。
男性「一人?」
私「はい?」
男性「一人できてる?」
私「私の事ですか?」
男性「一人できてるの?」
私「…」
こちらを見るでもなく、スペースの机に目線があるのに、言葉はあからさまに私の事を確認してきています。
と言うか会話ができていません。
これは怖い。
と言うかもう危険です。
危機感MAXになりました。
さて、経験上ここで受け答えを間違えるともっと危険です。
私が思案している間も相手は私のスペース前で停止したまま「一人?」とブツブツと独り言の如くつぶやいています。
どうした物かと思案しましたが、私には秘策がありました。
ヤバい人への秘策
眼の前の相手に見えるように携帯電話を取り出します。
そして告げます。
私「連れがいます」
男性「ええ?」
私「今出ていますが、呼びますか?」
男性「えー」
私「(えーじゃねぇよと思いつつ携帯を耳元に持っていき)電話しますね?」
男性「いいよバカ、バーカバカ!」
そう捨て台詞を吐くと男性は去っていきました。
緊張していたので、どっと疲れが出ました。
何と言うか、気持ち悪くて不気味で恐ろしかったです。
そして怖かった。
しかしまだ油断はできません。
戻って来る可能性もあり得ます。
(修羅の国の経験上)
暫く周囲を警戒しつつ、いつでも電話できると言うアピールもこめて、携帯電話(二つ折りのやつ)は手に握りしめていました。
補足。
因みにここで嘘偽りなく書きますと、その当時、サークルチケットを渡して買い物に行ってくれている友だちがいました。
やべぇ男性へのブラフ(ハッタリ)ではありません。
しかし今の時間は戦場(壁サーや島)を彷徨っている頃だと推測されるので、すぐに戻ってこられないのはわかっていました。
やや賭けではありましたが、それでも午後には必ず戻って来るので、逆ギレされたり逆上されたりしたとしても、何とかそれまで持ちこたえられればと言う気持ちでした。
「こっちは一人じゃないんだぞ!」と言うのは、気持ち的に助けになりました。
そうしてしばらくの間、先程の男性が戻ってこないか周囲を警戒していましたが、先程のやべぇ男性は戻って来る事はありませんでした。
行き交う人人人男性男性男性ばかりでしたが、基本周りは戦場で先を急ぐ人ばかり、普段は蒸し暑いばかりの人ごみも、少し心が救われました。
友だちと合流
前述の通り午後になると戦場から友だち二人が続々とスペースに戻ってきました。
「こんな事があったんだよー!」
「まじかよ?こわすぎだろ!」
「スタッフ案件じゃん!スタッフ呼べよ!」
「いやいや、一人だとスペースあるからはスタッフ呼べないよ」
「次あったら電話より防犯ベルやろ!」
等と過ぎた事とばかりに報告しあい、そのまま閉会になり、何事もなくその日は終わりました。
因みに、友だちとの会話にも出ましたが、この1件以来、私は防犯ベルをイベントに持ち込む事になりました。
まあ今は携帯電話(スマホ)で防犯ベル機能がついているのでスマホだけで事足りるので、防犯ベル自体は不要になりました。
しかし何かあってからでは遅いので、備えるに越した事はないですよね。
最後に
しかし男性向けジャンルと言う事もありましたが、ナンパと言うか、粘着と言うか、やべぇ男性がスペース前に居座るという、こんな恐怖体験があるんですよね。
男性向けジャンルだからかもですが、女性向けジャンルでも、相手が男性だけでなく女性に置き換えてとあり得るので、サークル参加されるみなさんは、本当に気を付けて下さい。
次回のお話「同人サークル活動での本当にあった怖い話(実体験)11.推し変」はこちら!
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