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編集者・ライターになるためにスクールに通うべきか

新卒で出版社や新聞社には入れなかった。でも書く仕事につくことを諦めたくない。でも実績もない。となった時に、「スクールに通うべきか」と考えたことがある人は、けっこう多いんじゃないでしょうか。今回はそのスクール問題について書いてみたいと思います。

お金と時間があるならば

結論から言えば「通ったことを活かすことができて、通う時間とお金がある」のならば行ってもいいと思います。

編集者・ライターになりたいという人は、一度は宣伝会議の編集ライター養成講座が気になったことがある、という人が多いのではないでしょうか。私も前々職で「やっぱり書くことを仕事にしたい」と考えた時に、めちゃくちゃ説明を見てたしなんなら説明会にもいきました。講師陣は超豪華で、「マスコミ・出版界への就職を希望する方」と書いてあるし、卒業生には業界に就職・転職した人もいると。大変魅力的です。

しかしここで立ちはだかるのが、半年間毎週土曜日通う、しかも全40回という長大なプログラム。長いよ。あと、やはり高い。当時全然稼げていなかった私にとっては大変ハードルが高いものでした。(そして土日は旅行に行きたかったので、半年間ずっと旅行に行けないのは無理だ、ということも思った。)ちなみに宣伝会議のスクールが悪い、というのではなく、単にこのときの私の条件に合わなかった、ということです、念のため。

自信をつけるためにスクールへ

その後副業で書くことをはじめ、声をかけてくれたベンチャーに転職。そこで出版社に勤めていたときぶりにライティングやライターの管理、企画などをやりはじめましたが、どうにも「これでいいんだっけ?」という自信が持てませんでした。

でも前述の理由から宣伝会議のスクールは難しい。もう少しライトに、でも要点を学べるスクールはないかなぁと考えて見つけたのが、編集プロダクション・エフェクトがやっている「思い浮かべて書く教室」というスクールでした。(他にもいくつか候補があったけど、開講日が合わなかったりのところもありました)

平日の夜、半年で16回、費用8万。これはありだな!と思って問い合わせると、まずは主宰であり社長の山葉さんとの面接。スクールの説明を一通りと、何を学びたいのか、どういう悩みがあるのか、なども聞かれました。

通ってみて正直なところ、「文章の構成」などは知っていることも多々ありましたが、改めて企画の立て方、取材の仕方、実際のインタビュー取材の課題など、実践的なことも学べました。何より編プロで毎日仕事してる人に直接教われるので、納得感が大きかった。15人程度と比較的少人数だったので、わからないことがあるとすぐ聞けるのもとても良かったです。

※今はリニューアルして、「コトバ大」というスクールになっているようです

私はここに通ったことによって、(編集経験のない)上司があーしろ、こーしろ、とよくわからない要求をしてきた時に「いや、違うんで」「こうした方がいいです」としっかり言えるようになりました。笑 別にいきなりスキルが向上したわけじゃないんですが、ちゃんと勉強して基礎を作れた、というのが自分の自信になったのだろうなと思います。そしてその自信は結果的に自分を飛躍させてくれました。

なんのために学ぶのかを考えて

スクールに通っていた時は、とにかくしっかりと「編集者」になりたいという思いがあったので、教室でも一番前に座り、授業を聞き漏らすまいぞと気合いが半端なかったです。今思いだしてもだいぶ燃えてました。

しかし、こういうスクールの常というか、回数を経るにつれて徐々に人数が減りました。途中からまったく来なくなる人も。仕事が忙しいとかそれぞれ理由はあると思いますが、お金を出して通うという決心をしただろうに、大変もったいないなぁと思ったものです。(たぶん、会社から言われて仕方なく、みたいな人もいたのかもしれません)

そもそも、なんのために学ぶのか。というのがないと、結局どんなところに通っても、身につかないのではないかと思います。文章力を向上したい。ライターの仕事を体験してみたい。編集者の仕事の基礎を知りたい、身につけたい。そういった目的なら、スクールはある程度役に立つと思います。前述の通り、私は「自信をつけたい、しっかりとした編集者になっていきたい」というのがメインでした。

結局は「とにかく実践あるのみ」

ただ、文章は学んだからといってすぐ上手くなるものでもありません。文章がうまくなる方法は、とにかく書くこと。書くことに慣れること。それにつきます。高いお金を払ってスクールに通っている「だけ」ではだめです。それを活かしてどんどんnoteやブログを書くとか、とにかく実践あるのみ。取材するのは、いっそ友達や近所の気になっているお店、だっていいでしょう。ブログに載せたいので少しお話聞かせてもらえませんか、と丁寧にお願いすれば、喜んで答えてくれる人もいると思います。

結局は自分で道を切り開いていくべき。その補助として、スクールに通うことは全然あり、だと思うのでした。



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