元気がないです。とちゃんと言えるように
身体が重い。ソファに倒れ込んで何時間が経つだろう。文字通り、「何もしたくない」以外の感情が浮かばない。
仕事と彼氏をいっぺんに失い、風邪をひいて寝込んでいます。
悲劇のヒロインにもないれない、もはやただの、悲劇が目の前に横たわる。
ひと昔前の教訓から、捉え方を変えたり、考え方を柔らかくすることを意識して一瞬の笑顔を取り戻すことはできた。何かや誰かに八つ当たりをすることもなく。しょうがないよね、なんて物分かりのいい風に過ごして。
そうしているうちに「優しすぎるよ」と言う好きだった人の声を思い出し目にじわりと押し寄せてくるものが...。と同時に、なぜか痛みを覚え、泣きすぎて目が悲鳴をあげていると気づく。
はぁ...
そんなことにもだるくなって、また身体をソファに沈める。
傷ついたんだな
仕事が手元に何も無くなり、その足でキューバへ行き、帰ってきたら台風の準備をバタバタとし。仕事の営業と転職活動を同時にしながら、様子のおかしい彼にどう接しようか頭を巡らせ、ふと息をつくと死んだように眠る。あれ、なんか喉痛い...と微熱が続く中、いただいた取材と執筆の仕事をこなし、少しずつペースを取り戻したと思った束の間、彼に別れを告げられた。
もう...なんなの...。
毎日違うことが起き、毎日違う感情になり。
大丈夫!がんばれる!モードは、しゅるしゅると音を立てて萎む。起きたこと全てが衝撃すぎて何にも感じない淡々とした時期を通り越し、現実が見えてきた、今。何にもやる気が起きない。
ネガティブ。とか、ポジティブとか。
そんなものでは片付けられない。苦しいとか、つらいとか。そんな言葉では収まらない。本人にしかわからない感情を、みんな持って生きているのだろうし、それを周りに見せず明るく振る舞っている人もたくさんいるのだなとぼやり思う。
それさえできなくなってしまった今、「傷ついてたんだな」と噛み締められるようになった。と考えるのが唯一の希望だろうか。
つらい。苦しい。何もやりたくない。
そんな声を無視して、聞こえないふりをして、生きていたらきっと、もう二度と笑えなくなってしまう気がするから。
怒りや嫉妬も、悲しみも。ここにいていいよ。と招き入れてふっとまた浮かび上がれる日までここにいようと思う。
何も否定せず、こんなときは許して。緩めて。
元気がないです。周りに伝えるのは、それだけでいい。
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