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The king of ほがらかー

「お米やさんが,一世一代でおわってしまった」

 ホームエデュケーション中のムスメちゃん,ようやく英語と算数に加えて国語のドリルに着手できたんだけど。だけど。「一世一代」で文章を作りなさいっていう問題に,こんな珍回答を繰り出してきやがります。そんでもって「耳を貸す」には,「お母さんが耳を貸してと言うので,耳を貸してあげた。」ま,まぁ,ギリギリセーフ?内容ゼロだけど。それから「手を焼く」には,「かわいいわが子に手を焼く」って書くので「おっ!いけたじゃん。」と思って「手を焼いてないわよ~♡」と絡んでみたら,

 子「えっ」不服そう
 母「えっ」なんで不服そうなんや?もしや・・・?

 みなさーん!彼女ったら「手を焼く」を「世話を焼く」と間違えてるんですよー!
 ・・・なかなかに,なかなかなアレですが,日々愉快なホームエデュケーション。

 まぁ学校に行っていないし,ムスメちゃん自身お悩みごとはしっかりあって,その話題に触れると毎度お涙ポロリン様になるんだけれども・・・でもねぇ,「The king of Hogaraker(ほがらかー)」のムスメちゃんなものだから,あんまり大きな声ぢゃ言えないんだけど,でも言っちゃうんだけど。

 なんだかすごい毎日楽しそうっス。

 ・・・あああ!先生ごめんなさい!日々心配して下って,これ以上ないっていうくらいの,最大級の配慮をして頂いているというのに。(←で,でも,実は先生も謎のほがらかーっぷりはご存知で,それはいいことです,救いですと全肯定して頂けるありがたさたるや・・・)

 もちろん彼女のほがらかーっぷりは今に始まったことじゃなくて,2歳ごろのどなたさまも不機嫌期間以外は万年上機嫌の,alwaysほがらかー。もちろんそれは喜怒哀楽がないっていうことではなくて,泣いたり笑ったり,悲しんだり怒ったりっていうのは普通にしている。だけどこっちがビックリするくらいぱっと切り替わって(負の感情を)引きずるってことがないのと,いわゆる「不機嫌」な状態が・・・ないの。ないの・・・ほとんど・・・いえ,全く,って言っても差支えないくらいに・・・ないの・・・

 これってすごくないですか?

 見た目以上に気分屋の私には到底マネができないことなので,親バカだからとかそんなんじゃなくって,私は一人の人としてムスメちゃんを尊敬している。ついさっきほがらかー種族と思われる息子ちゃん(中学生)をお持ちのお母さまのツイートがタイムラインに流れてきたのだけれども,その息子ちゃんは(ほがらかーの秘訣!?を)「自分の機嫌は自分で決めるからね!」と仰ったそうな。

 な・る・へ・そー!
 ・・・ってなるかーい!!

 あまりに仏の境地すぎて,意味さえ分からない。「そんなこと出来んの?どうやって?」しかなくない?あぁ眩しいよ君たち・・・

 そんでもってほがらかーキングのムスメちゃんが毎日何をしているのかというと,教科学習をさっさと終わらせたら読書+スプラトゥーン(テレビゲームは,読書した時間だけしていいことになってるから,これセット),手仕事ちまちま,TWICE(韓国のガールズグループ)を聴いて踊る,TWICEだけじゃなくって常に歌ってくるくる踊ってる,なんなら家の中3歩歩くだけで変な踊りを披露している,お料理したり,漫画読んだりイラスト描いたり,アナログゲームに燃えたり,おっさんずラブ(ドラマ)観ながら「はるたーん!」「ぶちょー!!」「まきくーん!」(ちなみに今は観終わっちゃって「カルテット」になってます)・・・まぁこれだけでもずいぶん楽しそうではあるけれども,極めつけは,梟文庫の人気講師wataさんに教えてもらった水引細工をマスターして,ぽち袋(水引つき)を大量生産して売りまくっていた。お孫ちゃんへのお年玉袋にいかがですかー?なんつって,とある場所で50袋くらい完売させていたんだな。・・・さらに梟文庫に来てくれているお母さんがたに宣伝しまくって,販路拡大さえしてたよね・・・うん,営業向き?

 なんかもう私の想定なんてナナメ上行く・・・なんてもんじゃなくて,あらぬ方向へ飛び越えちゃってて,親の私に何ができるかっていうより,「ついていきます!師匠!」ぐらい思うわぁ。勝手にオルタナティブな道を切り拓いてってるもん。ほがらかに。うたいながら。

 でももちろん,何度も言うけれど彼女にお悩みごとがないわけではないし,そのことを思うとやはり親としては胸がはりさけそうになる。たとえほがらかーキングだって,キングと一緒にいて楽しい私だって,不安や心配がないって言ったら嘘だ。だから「これでいいんだ」っていう確信なんて持てないし,毎日気持ちは揺れ動き,どうしたらいいかなって2人で右往左往している。そんな中で彼女のほがらかっぷりが健在であることには(学校の先生じゃないけれども)救われているし,たぶんこれが(外的な要因によって。彼女の意思に反して。)潰されない限りは「大丈夫。なんとかなる。」って思えるんじゃないかなと思っている。そして今現在それが潰れないでいるのは,彼女のまわりでそうっと彼女をあたたかく見守ってくれている人たちがいてくれるからでもある。

 そして最後に念のため。
 私はほがらかーなムスメちゃんが大好きではあるけれども,みんながみんなほがらかーであるべきだとか,ほがらかーじゃなきゃダメだとは思っていない。それは優劣をつけられるような評価の対象なんかじゃなくって,なんていうんだろう,その人固有の魅力,みたいなものだと思っている。もちろん努力でほがらかー時間を増やすことはできなくもないんだろうけれど,ナチュラルボーンほがらかーは努力でそのようにあるんじゃなくって,ただただほがらかーを地で行っているように見受けられる。まぁ言ってみれば,美人,とか,足が速い,とかいうことと変わらないっていうか。だから私も含めてnonほがらかーが「ほがらかじゃない」っていうだけで貶められるいわれはないし,ほがらかーを目指す必要も,たぶんない。でもほがらかーって素敵だね,大好きだよって思うし,私はほがらかーなみなさんを心から尊敬している。

以上ですが,↓宣伝でーす。

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12月28日(金)午後@梟文庫にて,The king of ほがらかー・・・ぢゃなかった,看板ムスメによる「水引ぽち袋ワークショップ」開催します。3枚作れて300円だそうです。セワニン西尾は子守要員として滞在しておりますので,お子さま連れのみなさんも14時頃~17時頃までご都合のよい時間にぜひどうぞ♡受注生産も同じ値段で承っているそうなので,ご入用の方はご連絡ください。

fukuroubunko.kyoto@gmail.com (@は半角にしてください)

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