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淑女のゴルフを目指して/「私の全英」への道〜ソフト面の準備

外国人とラウンドすることを想定する

1500年代に生きたクイーン・メアリーのようにスコットランドでゴルフをすることを目標にして、初心者ゴルファーだった私がハンディキャップを取得し、スコットランド>セントアンドリュース>オールドコースというゴルフ発祥の地でのプレイを目指してきました。

お金持ちではない私は、オールドコースのプレイが含まれるようなパッケージツアーは選択せず、前年の夏の抽選に臨みましたがハズレ。となると、プレイ2日前に行われる抽選にかけるしかない状況になっていました。

これは自分たちのグループだけでラウンドできるかもしれないし、日本でもある「組み合わせ」という2名のところに2名入れてもらうということもあり得るということです。
「外国人とラウンドするかもしれない!?」

英語は話せないし(でもこれは情熱でなんとか伝わる!ということを大阪のオバチャンは知っている)、かなりいろいろハードルが高い…。

日本人の印象を悪くしたくない

私はスコア100をやっと切ったぐらいの実力です。あのオールドコースでプレイする人たちはすごーく上手なはずなんです(行くとこれが違うことがわかるのですが…)。
日本で最初にゴルフをラウンドし始めたころ、一緒に廻ってくださる方々に「今日はご迷惑をおかけします」の気持ちをこめて、小さなプレゼントを用意していたことを思い出しました。
何か、日本っぽいものを用意しよう!

Yahoo ショッピングより

私はPHYZのクラブを使っていたので、ボールも同じブランドにしていたのですが、ブリジストンのお正月明けのバーゲンでこのボールを見つけました。
これなら外国人のゴルファーも喜んでくれるかも?
1個とか2個とかその時の状況でポンと渡せるし、日本人とラウンドした記念になるとこのボールを用意しておきました。

もうちょっと心を通わせたい…

日本人は何かというと「物」で…と思われるのもイヤだな…何かもうちょっと相手の心に近づけそうなことってないかな…(そんなことを考えるなら、もっと練習すればいいんだけどー)などと思っていたら、黒沢明監督の映画「生きる」をリメイクした「生きる-living」という映画に偶然出会いました。

amazonより

この映画の主人公がスコットランド出身という設定で故郷の歌として歌うのが「The Rowan Tree」(ナナカマドの木)というスコットランド民謡です。

「蛍の光」もスコットランド民謡で、なんとなく日本人の心に響くものと共通項があるような気がします。

「シェーン英会話」より西洋ナナカマドの花

Oh! rowan tree, oh! rowan tree,
Thou'lt aye be dear to me,
En twin'd thou art wi' mony ties
O' hame and infancy.
Thy leaves were aye the first o' spring,
Thy flow'rs the simmer's pride;
There was na sic a bonnie tree
In a' the countrie side.
Oh! rowan tree.

古語の英語表現もあり、訳詞もネット上にいろいろ出ているようです。
これは1番で、このあと結構3番ぐらいまでは存在するみたいです。

この1番だけでも歌えるようにしよう!
もしスコットランドのゴルファーと一緒に廻ることがあったら、「鼻歌」みたいに口ずさめれば、心が通うきっかけになるかも…と出発1か月前から毎日、1小節ずつ覚えるようにしました。
歌詞をプリントアウトして、小さく折りたたんで、出勤時にイヤホンからspotifyで音楽を流しながら。

今もこの歌詞を見ると、出発前の梅雨時期に、会社に向かいながら雨粒に濡れた歌詞カードを握りしめてブツブツ念仏を唱えるように歌いながら歩いていた自分を思い出します。
(この年末、spotifyアプリをひらくと「今年あなたが一番聞いた曲」というのが勝手に表示されました。今年、私が一番聞いた曲はもちろん「The Rowan Tree」!)

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