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(91)ムダな動きをすること

朝起きると身体がバキバキになって動かない、という状態がこのところ続いている。畳の上で寝てしまうから、だけが原因ではないような気がするので、ストレッチをしているが一向に改善されない。

最近毎日楽しみにしている動画があって、造形アーティストの小林千鶴さんがアップするInstagramのストーリーのイタリアの山の風景とお嬢さんたちの様子を眺めながら、ふと、子どもの頃はムダに動いていたなあと思った。大人になっても若い頃はちょっと音楽を耳にしただけで踊ったりしていたけれど最近はそれもない。それで、試しに何か動作する時に、いちいち余計な動きを足してみる。立ち上がるときにピョンとしてみたり、シナをつけて歩いたり、ポーズをつけてみる。音楽が聞こえたら身体を揺らしてリズムをとる。

要するに、大人気ない動作をするのだが、使っていなかった細かな筋肉や関節が動くのがわかる。おまけに、なんだか楽しい気分になる。そうか、こうやって大人は固まって行くのだなーと妙に納得した。ムダを削いで大人になってカチカチになってしまうなら、どんどんムダに動いて、柔らかくなりたい。

夕方の閉門五分前のギリギリに、かしの木山公園に入ることができた。まだ蝉がわんわん鳴いていて秋の虫と合唱している。赤いカラがついているのがゴンズイ、カサカサの茶色の実はサワラ。ムクロジはまだ青々として木の枝についたまま。もう閉めるよ、と声をかけられてはぁいと返事をして、足元に生えていたチカラシバを写した。
感じたことを信じて行こうと思う。


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