【信州素晴移住の記】いらないものはとことん削ってやったんだぜ。編

土地の整地と建築チームの選定が終わると、やってくるが上物の設計。
ここからが家づくりの醍醐味!と言われるフェーズに突入。

まずうちの場合、家に広さは求めなかった。
というのも、まず私という人間の掃除苦手レベルが尋常でなく、広大な土地土地が溢れる地に移住したにも関わらず、ただ掃除をしたくないという理由で手狭なマンションの購入を目論んでいたほど。

また我が家は、一人っ子と決めているので部屋数が必要なく、更に夫婦揃ってミニマリスト気味。あれもいらない、これもいらないで気づいたらとってもミニマムな坪数になっていた。
坪数がミニマム故、予算が縮小したので私は平屋を熱望したのだが、夫の往来の夢であった「大きな吹き抜けのある家に住みたい」を叶えるために層二階という決断に至った。

さて削ったのは、玄関ホール・各部屋の収納・廊下・予備部屋・2階トイレと洗面。潔いでしょ?
まず玄関ホールを削った理由としては、玄関とリビングの直結を望んだため。我が家はアパート住まいの今でさえ人を呼びまくっており、これからも来訪してくれるみんなが肩の力を抜いてくれたら嬉しいなと。なので人が来た時に玄関ホールを跨いで畏まって欲しくない。そのまま我が家の雰囲気に飛び込んで貰えるように、と言う気持ちで。

各部屋の収納を削ったのは単に、収納場所がある=物が増える。の原則を嫌ったため。ミニマリストの病的な部分とも言えるのかもね。なので収納は、寝室直結の3Jウォークイン・階段下収納・パントリー・階段の段にカラクリ隠し引き出し・キッチン周りの家具によるもの。以上。これでも物が増えないかどうかって不安な程である。引越しの時に殆ど捨てて行くつもりだけれども、だけど。

廊下は家の中の断裂されたる雰囲気を無くすために削り、予備部屋と2Fトイレは三人家族の暮らしと照らし合わせて作らなかった。なので、LDK、和室、水周り、バーカウンター、主寝室+WC、娘部屋。以上である。ちっちゃ!

そんな中でも拘ったのは、場所の活用
小さいながらも、多くの機能性を持ったアトリエにしたく、「活用」を根底に設計の打ち合わせを進めた。

私が本の虫だもんで、私の手元には夥しい量の本があるのだが、その本の背表紙達はいつも手に取れる場所に置いておきたいという気持ちがあった。なのでキッチンの対面に作ったバーカウンターの背中側に、壁一面の本棚を作ってもらうことにした。仕事中、作業中、お酒を飲む間、いかなる時でも身体を捻れば本にありつける生活。これぞ理想だ。

なお、本棚の裏手は同奥行きのパントリーとし、背中合わせの収納とすることで場所の集約を測った。

また、階段の段の何処かにカラクリ隠し引き出しを作ったのは遊び心で。子供のおもちゃや細かなものを片付けるにあたり、楽しく片付けが出来たらいいかなという工夫。「娘の立場に立って生活を想像する」ということは、私たちに閃きを齎したかもしれない。

そしてテーマである「アトリエ」には欠かせない「アートスペース」。2階の長続き壁面に大きなニッチを設け、美術品や絵なんかを装飾できるスペースを設けた。これは家に季節感を差し色する目的でもあり、雑貨を活かしたい私たちにとっては大変重要な部分で。都内の某有名カフェのディスプレイなんかを手がけたデザイナーの友人に、アートスペースの監修を依頼している。これはまだ完成に至っていないので、かなりワクワクしている部分。

などなど。
狭いながらも、工夫や閃きで、家は結構楽しくなるものだなという気付き。
次は、家中の色味や材質の部分に触れて行こうかな。

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