見出し画像

ロシアお菓子作りの未来

先日の記事で、ロシアではお菓子作りが盛んだと書きました。
ちょうど昨日、記事で紹介した「Кондитер(カンジーチェル)」(ロシア語でパティシエ)という番組のリアクション動画なども制作されているフードブロガーの方が、制裁を受けたロシアの今後の製菓業界の見通しについて
アップされていたので、ご紹介します。

Что будет с КОНДИТЕРАМИ в России? - YouTube

動画の製作者:(概要欄の自己紹介を参考にしています。)
フードブロガーのカーチャ・ベリチクさん。お菓子とコーヒーを愛し、
少し乱暴なジョークや皮肉交じりで食べ物やテレビ番組のリアクション動画を撮影し、人気を得ている。登録者32万人。自分でも料理やお菓子作りをする。動画更新頻度は毎週。

<要約>
ここ数年でケーキ作りがロシア国内で爆発的に広まり、その技術は世界レベルに達している。しかし、2/23の出来事を受けて、制裁と様々な外国企業のロシア撤退により入手困難になったり、価格が上昇した食材がある。
今後、どのようにロシアのお菓子職人はビジネスを展開し、収入を確保していけばいいか。
・あまり価格の変わらない、元来ロシアにあったシンプルな食材を使うべき。(スメタナ、はちみつ、砂糖、メレンゲなど。)価格の上がる食材と上がらない食材をよく見極めることが重要。その点で輸入製品であるクリームチーズやピスタチオ、マンゴー等のトロピカルフルーツ、ラズベリーなどは価格上昇が著しいため避けた方が良い。
・カレボーなどの輸入チョコレートは入手困難になる。ホワイトチョコレートを使用できないのは避けられないが、ミルク、スイートチョコレートはロシアメーカーも存在するため、国産に変更すれば問題ない。
・原価を下げるために、同じ材料で質を下げるのは避けるべき。(例えばバターをマーガリンにするなど。)安く手に入る質の良い食材に変える方が良い。
・いかに経済が悪化しても、人々の誕生日や記念日のためのケーキ購入の熱意は伝統的に変わらないはず。あきらめないことが大事。
・同じ分量で価格を上げるのではなく、同価格帯に抑え、代わりに少し分量を少なくした方が良い。(例:2kGで5000ルーブル→1.5kgで5000ルーブルなど)
・商品の分量をごまかして販売することを勧める製菓学校の講師がいるが、
そのようなアドバイスは絶対聞いてはいけない。原材料価格を下げる努力をし、腕を磨き普通の材料でも美しくおいしいケーキを作り、正直に、誠実にビジネスを行えば顧客は離れない。

私もここ数年ロシアでケーキ作りが急激に広まり、個人でビジネスを始めた方が多そうだと感じていましたが、やはりロシアの方の感覚でも同じだったのだと思いました。
新規参入した個人の方を心配されねの投稿のようです。

私は下手ながらお菓子作りを趣味として少し始めたところで、これからロシアのお菓子をたくさん作ってみたいと思っていたので、ロシアの「Домашний кондитер (ダマーシュニー・カンジーチェル)」(ホームベーカー)の皆さんがこの環境を耐え抜き、世界に発信して行ってくれることを切に祈っています!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?