見出し画像

Stress-Free Homeschooling 5

Chapter 6 こなしていく(学習の巻)


「Bethanyを学校に通わせようと思う。」とEllaは私に言った。
私は「どうして?」とこの素敵な有能な若いママに聞いた。Bethanyは6歳で下に3歳と1歳の二人の妹がいた。
「下の子たちに手がかかる中、Bethanyの勉強をちゃんと見てやれる自信がないんです。」というのがEllaの返事だった。
「今のところはどんな感じ?」というのが私の次の質問。
Ellaは考えて、「そうですね。Bethanyは自分で読めるようになって、今は4年生レベルのものを読んでいます。算数と書き方は普通か年齢相応のレベルです。」
「なのにそれに問題があるって?ちょっと意味が分からないなぁ。」
「他のホームスクーリング仲間はいろんな科学や社会も含めた全カリキュラムとさらにたくさんの課外活動もしていて、私にはとてもそこまでするエネルギーがないんです。」(他のホームスクーリング仲間は…と比べないことについては前の章でも強調した。)
私からEllaに自信を持ってこう伝えた。この賢い幼子には一日30分程度の学習時間で十分だと。
それに、学校に行ったところで退屈に違いない。私と話したEllaは一日30分の学習ならやっていけると考え直したので、頭の良い想像力溢れた彼女の子は、つまらなくて息苦しい学校に行かされずに済んだ。
良いお知らせ:家で子どもを教育するということは、家を学校にするということではない。全ての子はみんな違うし、一人ひとり、その子に合わせた内容で対応する。まだ早いと思われる場合は少しゆっくりと取り組み、ある「基準」に達する前に準備ができていれば、さらに前進できるようにする―それがどんな基準であれ!1対1または1対4(一度に4人に同じ教科を教えている場合)時間を無駄に使うことはないし、忙しない作業に追われることもない。よってあなたは子どもと短い時間でより多くを成し遂げられる。
こんな例をご紹介しよう。最近二人の子に小説は異なった視点(一人称の「私」や三人称の「彼」)から書くことができることを説明していた。この教科で子どもたちは本棚に行き、家中の本を捲り何人称で書かれているかを調べだした。それぞれが見つけた本を1~2行読み上げ、その小説が何人称で書かれているかを発表した。5分ほどのワークだ。25人もいる教室では一人ずつ本を探してクラスの仲間と調べた結果を共有することはまずないだろう。あったとしても45分の授業時間を全て使ってしまう。ないしは教師自身がいろんな本を用意して例を読み上げる作業を全て一人で行う。
このワーク(学校ではもっと多くの時間を費やしてしまう)を終えて、次の、またその次の段階へと進むことができる。
このことから学校よりも(はるかに多く)学習を短時間でこなせることをお分かり頂けただろうか。
私は前述のカリキュラムを15歳児と13歳児に同時に導入している。ここでも学校教育との違いが分かるだろう。それは年齢による区分はしていないということ。
家庭で子どもたちの教育をしている楽しみの一つは一緒に学べるところだ ー 経験を分かち合うことで家族はより親密になる。この方が家の中が上手く回る。例えば朝食を食べた後、片付けのお手伝いをしてから一日を聖書の読み聞かせで始めるとこを提案している。この場合の聖書は本物の聖書で、子ども向けの聖書のお話が書かれたものではない。物語のように生き生きと読めば子どもでも十分に興味が持てる。一つの章を丸ごと読んだり、長々と読んだりする必要はない。短いお祈りと聖句の暗唱もいれておきたい。これは神様との個人の時間ではなく、家族の時間だ。
子ども向けの聖書物語でも構わないが、内容が正確であるかを確かめておく必要がある。多くはそうではないから。それらは読書の時間に取っておこう。もしお子さんが子ども向け聖書の中のイラストが必要と思うなら先にそれを読んでから聖書の同じ個所を読むのが良い。子ども向けの聖書物語本は往々にして天地創造、アダムとイブ、ノアの箱舟など典型的な日曜学校で読むような物語に限定されてしまう。それらも確かに現実の物語ではあるが、その他の聖書の部分も読み聞かせたい。

聖書の時間が終わったら、小さい子たちなら動きたくなっているはず。その場合、全身を動かして歌える歌も楽しい。小さい子たちは特にHokey Pokeyが好きだ。ご一緒にいかが?
一旦子どもたちがエネルギーを発散させ、落ち着いたら次はお母さんの読み聞かせの時間。幼児の読み聞かせに最適なのは『大草原の小さな家』シリーズ、『ナルニア国物語』、『アルプスの少女ハイジ』、『若草の祈り』、『リトル・プリンセス』など、その他にも有益な本はたくさんある。無削除版であることを確かめて。Jean Littleはあまり知られてないが才能あるカナダ人作家だ。この作家の本を何冊か附録Cで紹介している。子どもの成長に伴いもう少しハイレベルな本、例えばCharles Dickensのシリーズ(私のお気に入りは『二都物語』!)。Institute for Excellence in Writhing 創設者で理事長のAndrew Pudewa氏は良い文章を書くには本の読み聞かせをすることだと言う。よく読むことだけでは不十分で、その言語を音で聞くことが大切だと。詳しくは http://iew.com/help-support/resources/articles/one-myth-and-two-truths/ まで。
Paudewa氏は子どもたちにはその子たちが持つ読む力以上のレベルの本を読み聞かせすることを勧める。聴いていないと思えるとても幼い子どもでも読み聞かせされている本からたくさんを吸収している。これは我が家では事実と証明された。11歳児が『二都物語』を音読していた時、内容を理解できていた。その本を読み聞かせしていた子どもたちの中で彼は最年少だったことを書き添えておく。11歳児が最年長で幼児が最年少のグループであったらその本は読み聞かせしていなかった。これくらいの年齢層の子どもたちには最初に示したリストの中の本を読み聞かせしている。小さい子たちは読み聞かせ中、静かに遊んでいたりする。そうしながらでも親が思う以上に吸収しているものがあるようだ。
「もしその時子どもが大人しくしていなかったらどうするの?」という声が聞こえてきそうだ。子ともはある程度の時間静かにするように習慣付けることができるもの。一定の時間注目を集め、上述のように動き回る時間が設けられたら、年齢に合った読み聞かせの時間にだけに登場する特別感のあるおもちゃを手渡す。それでも騒ぐようだったら、一緒に居たいけど、騒ぐなら別室のベビーサークルに移動させることを説明し、騒ぎ続ければ別室へ。その後しばらくして落ち着き、静かにできるようになったら元の部屋に戻してあげる。この流れを何回か繰り返す。数日かかる場合もあるが、こうした体験で子どもはTPOを弁えて静かにすることができるようになる(そしてそれはあらゆる場面で役に立つ)。
読み聞かせが終わったらおやつの時間にして、そのまま日課のお手伝いへ。おやつを挟むことで子どもたちのやる気を起こす。それでお片付けをした達成感を味わうこともできる。息子にはおやつの後、少し外で遊んでからお手伝いをしても良いことにしている。彼は外の空気を吸って運動することで集中できるようだった。
小休止の後、個別に指導する時間にしたり、引き続きグループで何かしたりする時間にしても良い。私の場合、午前中を個別指導の時間とし、グループでのアクティビティは午後に回している。その訳はRobinの法則によるものだ。
Robinの法則とは私が作って実践していたものではなく、重力の法則のように私が観測した結果気づいたことだ。その観測によると、その日の予定の最初の2項目は必ずこなせる。それ以降の項目は…できたらいいな。
日々の生活には予期せぬことが結構な頻度で起きる。事故、誰かが病気になる、緊急に家庭外で誰かがあなたの助けを求めたり、あるいはただ単に子どもたちの中の誰かの態度や性格から起因するトラブルに対処するのに時間を要したり…
従って、後に取っておいたことは最初に計画していた二つの項目よりも達成できる可能性は非常に低い。それに、読み方や算数の個別指導は大切だと思うので、午前中に済ませたい。
いつもお伝えしている通り、これは単に私がおススメするやり方。ホームスクーリングにはこれが正しいというやり方や厳守しなければならないスケジュールなどはない。それこそがホームスクーリングの利点なのだ。あなたの家族に合ったプランを誂えればいいのだから。

グループ学習について

歴史、地理、科学、外国語、作文、美術、そして音楽鑑賞は縦割りで対応できる教科の例だ。ここで言っておきたいのは、これらの教科は子どもが小さい時にする必要はない。子どもたちが外で遊んでいる時に自然と触れ、探索するー虫、棒切れや石ころ、貝殻、秋に色付く木の葉、冬に凍る水たまりを踏みつけるーこれはもう科学だ。この時点での幼児の人生にはそれ以上の学習は必要ない。
地理は様々なところに住む人の物語を読めば自然と身につく。読んでいるお話の登場人物がどこに住んでいたかを地図で示せば良い。
今ではない時代の物語を読んでいれば、それは歴史の教材になる。その時代、その場所をさらに詳しく調べることもできる。
最近Rosemary Sutcliffe著の小説シリーズを読み聞かせした。フィクションであるこのシリーズはローマ帝国の支配下にあった頃とその直後のブリタニアが舞台になっていた。その小説はあまりにも面白く、実際の英国史で何が起こっていたか知りたくなったので調べてみた。私は図書館で英国の歴史が書かれた本を見つけ、その本を子どもたちの目に入りやすいところに置いておいた。(これは読ませたい本がある母親たちが使うママの知恵:子どもたちの目に必ず入る場所に本を置いておけば、手に取り読み始める!)
子どもたちが成長すれば前述の科目のいくつかは授業形式に移行させることができる。ある年は科学に力を入れ、また違う年には地理に重点的に取り組む。成長するにつれ自分たち自身でさらに学びを続けることが可能だ。素晴らしい教材は探せばいくらでもある。

子どもたちと取り組んで楽しかったグループ学習は私が「創作作文」と呼ぶアクティビティだ。そのためのノートを各自(私も含め)持っている。テーブルを囲み、10分間書く。それから各自書いたものを発表する。このグループ学習に積極的に参加する私を見て子どもたちも楽しそうだ。みんなでこの作業に取り組む間、参加するにはまだ幼い子どもたちには別に紙と鉛筆やクレヨンを与え、自由に描かせる。話せる年齢の子どもなら、物語を語ってもらい、それを書き起こしてあげる。もちろん自由に遊ばせておくのでも全くかまわない。
書くお題はどうするかって?時々するのは、私が選んだ三つの言葉や、3人の子どもがそれぞれ一つずつ言った言葉を必ず入れて作文するというルール。その言葉は全くランダムでそれぞれに関連性がなくても良い。例えば、鳥、男の子、スープ。他には、つい最近過ごした家族の特別な日について、今の季節について、我が家を訪れたお客について、次の休日や最近あった休日について、書く。長い休みが近づいていたら(例えば夏休み)、子どもたちに「したいことリスト」を作らせる。そうすればその願いを叶える手助けをしてあげやすくなる。目新しい課題が見つからない時はネットで探してみる。そこには利用可能なフリー素材が沢山ある。

個人指導

午前中の中休みの後や適当と思われる時にその子が興味を持っている分野や準備レベルに合わせて、個別の指導をしてみてはどうだろう。
先ずは小さい子たちから始めるのが上手くいく秘訣だ。つまりよちよち組から年長組の子たちの相手を先にしておくと、他の子たちを教えていてもその間楽しく遊んでいてくれる。絵本を読み聞かせたり、あそび歌や童謡を歌ったり、なんでも親子で楽しめるものをしてみる。
この年代の子どもたちは努力しなくても遊びながら多くを学ぶ。例えば:
「読んであげるので3冊の絵本を持ってきて」と言って3秒数える。「いち、にい、さん」
「ブロックを6個ずつ片付けよう。1、2、3、4、5、6」
などなど
よちよち組のトイレトレーニング中は便座に長く座りたがらないものなので、
「20数え終わるまでここに座っていて。一緒に数えよう。1、2、…」
我が家の場合、よく言うのは
「フランス語で20まで数えてみよう。アン、ドゥ、トロワ…」

こうやってよちよち組は無理せずに英語とフランス語で20まで数えることができるようになる。このように授業という形にしなくても数を教えることができる。図書館には関連する本が十分すぎるほど揃っている。また普段通り塗り絵、粘土遊び、お砂場遊びにも取り入れることができる。

小さい子たちとやり取りしている間、大きい子たちは自習ができるので個別に勉強する。例えば算数やプリントに取り組む。

小さい子たちとの時間が程よく過ごせたら、次に若いグループ、つまり読み方を学び始めた子たちに移る。
4歳から8、9歳までの児童はそれほど多くの授業を必要としない。そして重要なことは、学習能力には個体差がかなりあるということを念頭に置いておかなければならない。ある子は4、5歳で読み始めるが、ある子は6、7歳でその時期が来る。どんな子も一旦読み始める時期に達したならばとても早く読めるようになる。遅く読み始めた子もいつしか早く読み始めた子に追いつく。

英語の場合、読むために必要なフォニックスの教材を揃えるのもよいが、必ずしも必要ではない。フォニックスの授業が好きな子もいればつまらないと感じる子もいる。購入には予算も必要だ。
子どもに読み方を教えるのに見栄えのする教材は必要ない。それらの教材は往々にして課題が多く、親にも子にも負担となる場合がある。やり過ぎると子どもから学ぶ楽しさを奪ってしまうことがある。私がホームスクーリングを始めたころ、このようなことを子どもにしてしまって思い知った経験がある。

子どもに読み方を教えるための簡単な手引き(読み方を教える時期が来たと思ったら何歳からでも使える。早くて4歳頃からで、7歳頃までに始めるのが平均的。ただ、始める時期にも終えておかなければならない時期にも例外はある。)
フォニックスの最初のレッスンは4つのアルファベットを教えるところから始める。アルファベットの言い方ではなく発音の仕方を教える。4枚の四角い紙を用意する(厚手のインデックスカードを半分に切ったものの方が普通の紙よりも丈夫で使い勝手が良い)。1枚に一つアルファベットを書き、cは“クッ”、aは“ア”(短い方のaの音)、tは“トッ”、sは“ス”と発音して教え、3枚並べてc-a-t 、ク・ア・トッでcatキャット、ス・ア・トでsatサットと読む。コツを掴んだらmを“ム”の音として追加してm-a-t マットと発音。これで完璧。ピンときた子はもう読み始め、自信を持つ。次の日はもっと音を追加する(b や f)。そして次の日も同様に。徐々に短い母音を“e”に入れ替えてs-e-tでセット、l-e-tでレット、そしてp-e-tでペット。自然と続けてやがてはすべての短い母音と子音の音を教え終える。音声ではなく見て認識する単語の “a”、“the”、“is” は早い段階で教えておくと文章を作ることができる。“The fat cat sat on the mat.”(その太った猫はマットに座った)“The pet is wet.” (そのペットは濡れている)。
すべての短い母音を教え終わったら、どの母音にも二通りの発音があることを教える。短い母音の発音を学んできたので、ここからは長い母音の音を学ぶと伝える。発音しない“e”を単語の最後に足すと、“e”そのものは音を出さないが、他の母音の音を長い母音に変えてしまう。man(マン)-mane(メーン), hat(ハット)-hate(ヘイト)、hop(ホップ)-hope(ホープ) fin(フィン)-fine(ファイン)というように。

低学齢の子どもが読めるよう(計算できる、書けるも同様)になるのに必要な資料はRuth Beechick博士著、『The Three R‘s』だ。https://www.amazon.com/Three-Rs-Ruth-Beechick/dp/0880620749 Beechick博士が書かれた短い記事を読んで、私はカリキュラムを組まずに子どもたちに読み方を教えることができた。この本に限らず市場にはこれ以外にもたくさん役立つ本はある。
読む練習をするには読み方を学び始める早い段階でなるべく上記のような簡単なフォニックス単語を使って書かれた本を用いてほしい。"American Language Readers Series"(第一巻は"Fun in the Sun"-簡単な短い母音)をおススメする。あるいは"Sing, Spell, Read, and Write"読本(一式購入ではなく、読本だけを購入できる場合のみ。一式購入に何か問題がある訳ではなく、一式は必要なく、それに幼い子どもには量が多すぎる)。
算数はというと、4、5歳にもなればいつの間にか10 や20くらいまで数えられるようになっている。読み聞かせいしている本の中の数字を読み当てたり、先ほど述べたように砂に書いたりして認識できるようになっている。この段階まで来れば算数の本を買い与え、授業形式で数字の形や書き方を学ぶことができる。(我が家ではA BekaやMath-U-Seeを楽しく活用したが、他にも優れたカリキュラムはある)。
注意が必要なのは、この時点で脳は学ぶ準備ができていてもやる気の方がイマイチついてきていない場合。我が子たちの多くは算数の概念を理解していても、5歳で数字を上手く書けずに短気を起こしていた。そんな時はもう一年待つとしよう。
小さな子どもに正式な授業が必要とするならば、一日10分程度のフォニックスの時間と10分程度の算数の時間だ(この年齢の子どもたちは授業外で多く学んでいるが、このことについては後で触れるとする)。それ以上やりたいというなら最高!でもしたくないなら20分程度の授業で十分だということ。
授業の最後は2分間の書き方の練習。ここではおチビちゃんたちがきちっと書けるように指導する。しかし、ここで気を付けなければならないことは、この子たちのやる気がまだ十分育ってない場合もあるので、その時は6か月から1年先に延ばす。幼児にとって指を使ってお米の入った鍋に文字を書く方がためになったりするものだ。
幼児たちの授業が終わったら、赤ちゃんやよちよち組の相手をしてもらい、次の年上のグループの子どもたちの授業に移る。
おそらくこの子たちは読書中なので、音読してもらうことから始め、その後算数の本の新課題に取り組む手助けをしてその章を終えるようにする。
子どもたちがそれぞれの算数の課題に取り組む間、次に大きい子たちがしていた解答をチェックしたり、次に出てくる課題を解説したりする。
大きい子たちはほとんどか多くを私の手助けなしに各自で学習できる。なので親はその場にいて子どもたちの学習が滞りなくスムーズに運んでいるか、ちゃんと課題をこなしているか、分からないところがあれば見てあげるのが主な仕事だ。
子どもたちが高校2、3年にもなると親自身だけでは対応できない科目(私の場合は物理と微分積分だった)が出てくるが、その場合にはいくつかのオプションがある。父親が得意なら貴重な出番になる。多くの教材プロバイダーには質問に答えてくれる人とコンタクトが取れるサポートシステムがある。ネットにも解決策を検索できる。我が家の場合、隣人が何人かの子どもの高校の科学と数学を見てくれた。

年長児が4歳から6歳の場合

何度も繰り返すが(今後も執拗に)、子どもは一人ひとり違う。この年齢では学習を始める段階に全く入っていない子もいれば、もう既に自分で読み方を習得している子もいる。例えば数字や数え方などは普段の生活の中でどのようにして子どもは自然と身に付けているかについて先に述べた。多くの学習は外で遊んでいる時や親と買い物に出た時など、日々の暮らしの中でできている。よってちゃんとした学習時間はほんの少しで十分だ。
この章の冒頭でご紹介したEllaを覚えているだろうか。私は彼女に6歳の娘さんのための授業時間は30分もあれば充分だと断言した。Bethanyは小学4年生レベルの本を読み、書き方と算数は年齢相応のレベルの学習をしている。それ以外に彼女は遊んだり、工作をしたり、教会やダンス教室に通ったり、妹たちや友達と遊ぶという社会との交流の中で、そして何よりも大事なことは母親の傍にいることで沢山学んでいる。Ellaは他者への思いやりや助け合いの心を持って行動する、あらゆる方面でお手本となる人だ。彼女のような母親の周りに居るだけで子どもたちは教室では学べない多くの貴重なことを学べる。
EllaはFacebookに子どもに尋ねる20問とその子らの答えを書き込んだ投稿をした。その内の4つの答えを見て彼女以外に子どもたちは育てられないと思った。
・もしお母さんが有名になったとしたら、それは何で?―家族を愛していることで。
・お母さんの得意なことは?―人々を幸せにすること。
・お母さんが苦手なことは?―人々を不幸せにすること
・お母さんが君を愛しているとどうして分かる?―聖書を一緒に読んでくれる時。

私が言わんとしていることがお分かりだろうか。注:Bethanyと意見の衝突があった直後だったにもかかわらずこのように即座に答えたとEllaは教えてくれた。大丈夫。子どもとしょっちゅう揉めるからと言ってその子があなたの素晴らしさとあなたに愛されているということを理解できていないとは思わないこと。
4歳、5歳か6歳で、まだ授業をするのが難しいとしても心配しないこと。読み聞かせを続け、触れ合って、数を数えるなど日々の生活の中で取り組む(例えば、「ブロックを5個拾って瓶に入れてみて」など)。時折アルファベットの文字を見せてその音を教えてみることで読み方を学ぶ時期が来たかを確かめる。もし理解できたのならもう一文字教えてみる。まだのようならあと1、2週間、場合によっては1か月ほど待つ。自分や子どもにプレッシャーを与えてはいけない。学ぶ準備ができてから取り組むと無理やりやらせるよりも簡単に身に付けられる。

注:私たち親(と学校)は読み方と算数に集中しがちだが、この記事にあるようにその他にも素晴らしい知能がある(音楽、空間認識、人間関係など)

https://blog.adioma.com/9-types-of-intelligence-infographic/

子どもによってはこれらの他の知能に優れている子どももいる。私の子どもの一人は代数に苦しんでいるが私はちっとも気にしていない。彼女の人とうまくやっていく能力はずば抜けているから!人を認識するのが得意で、彼らを歓迎し、関係を構築し、彼らが特別な存在だと感じさせることができる。
娘はコミュニケーション能力に長け、音楽やその他にも多くの強みを持っている。

子どもたち全員のすべての強みに気づいて評価しよう!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?