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変わりゆくもの。

さて、2023年になった。私は昭和63年生まれなので、平成のうちは自分の年齢と和暦が同じで覚えやすかった。しかし、令和になったおかげで、今が和暦でいうと何年なのか、少し考えないとわからなくなってしまった。覚えられないって言っている人はどうしてなんだろう?と思っていたが、ようやくその気持ちがわかるようになった訳である。大人になったなあ。

12月といえば、だいたいどんな職種の人も忙しい。スーパーで働いていたときは年末年始にまとまった休みなどなく、大晦日が近づくにつれて出勤時間が早まっていき、当日は朝の5時半に出勤した。まだ外は真っ暗で、6時から作業開始だった。眠いしとても大変だったけど、妙に社会人になった気がして不思議な気持ちになった。

実は12月に予定していたことが3分の1程度しかできなかった。残りの3分の2はもう少しあとになってから始まると思っていたことが前倒しになって、その仕事をずっとしていた。まだ冬季うつとまではいかないけれど、冷え性なこともあって冬は憂鬱になりやすい。身体の調子が悪いと心にまで影響が出て、普段できていることができなくなる。

子供の頃は毎日いろんな些細なことが気になって、不安な気持ちでいることが多かった。たぶん、大人がその状態になったらストレスを感じて病院に行くこともあるレベルだったように思う。それを信頼できる学校の先生に相談したり、高校で演劇部に入ってから演技を覚えたりしたことで、自分でメンタルコントロールができるようになった。私のことをよく知っている人がいたら全然できてないと言うかもしれないが、とにかくすべてのことが気になって不安だった状態からは抜け出せた。

でも、落ち込むと素の自分に戻ったような気になる。話し方も考え方も、なにもかもが演技を覚える前のただの自分に戻ってしまったような錯覚に陥って、落ち込む頻度は減ったけれど、素に戻ったときが信じられないほど辛い。そのときの私は、結構方言で話すし、声も低い。そんなに普段から作らなくてもこっちの方がいいよ!と言われても、私にとっては素の状態でいることのほうが辛い。そんなとき、いつもならできるのに…と思って焦る。焦ってもしょうがないのに、そんな自分を嫌いになりそうになる。

私は自己肯定感が低い方で、いつまで経っても自分に自信がない。それでも自分を好きになりたくて、いろいろ努力をしてきたつもり。でも、どれだけ見た目が年齢より若く見えても、根っこの部分はきっと変わらない気がするのだ。

年末に飲み屋さんで会った年上の女の人と世間話をしていて、年齢を聞かれたので答えたら「えー見えなーい!」と言ってくれた。そういう風に見られたくて頑張っていたから嬉しかったけど、そんな言葉が出てくるのは私がもう若いとはいえない年齢だからだ。だって、同じ状況で20代の子が年齢答えたら「えー若い!」って言うでしょ…。

そして、仕事のことやとりたい資格のことを話したら「そんなに行きたい方向を自分でしっかり考えられてるなら、あなたなら大丈夫!」とも言ってくれた。それを同性の人が言ってくれたことも含めて本当に嬉しくて、大変なこともたくさんあるけど、とりあえず頑張る方向は間違っていないんだと思えた。美容も頑張っていこう。服のセンスはあとからでも直せるけど、お肌は急には綺麗にならない。だから新年早々、もう似たような色のアイシャドウを持っているのにちいかわのコスメを買ったことも許されるはず。

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