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晴れた日、鴨川にて。

久しぶりの、晴れの日だ。ここ最近ずっとどんよりとした曇り空で、時にはしとしとと雨が降り続いていた。東向きの寝室には、本来なら朝の時間を知らせるかのように、あふれんばかりの太陽の光が差し込むのだけど。ここ1週間くらい太陽の光が届かず、つい目覚めが悪くなっていた。

けれど、今日は違う。ベッドに降り注ぐ太陽の光を感じたとき、「あ、今日は晴れなんだ…!」と、届く日差しを全身に浴び、一瞬にして目を覚ますことができた。

うれしい。そんな単純な気持ちによって顔がほころぶのが分かる。サボりがちだった朝ヨガをして、部屋の空気をリセットするかのように掃除をして。うれしいうれしい。そんな些細なことが。そんな些細なことでうれしくなってしまう自分が。

午前中に仕事を終わらせて、昼からはまっさきに私の大好きな場所、鴨川へ向かう。今の家から鴨川まではバスで40分ほど。混雑したバスの空気が嫌になってきたタイミングで鴨川に到着する。そう、これこれ。この空気を吸いたくて、私はわざわざ鴨川に足を運んだのだ。

本当に鴨川は空が高い(特に私は神宮丸太町~出町柳の間の鴨川の雰囲気がすごく好きだ)。うーーんと手を広げたくなるような気持ちにさせてくれる。キラキラと水面が光っていたり、悠々と鴨が泳いでいたり。そんな姿を見ているだけで、ほっと肩の荷が下りるような気持ちになる。「天気がいいから、幸せだ」という単純さで私は生きていたいと常々と思っているけれど、やっぱり、鴨川に足を運ぶと、私も幸せだし、周りの人たちもみーんな幸せそうで、鴨川でしか感じられない空気があるのだ。

結局、鴨川を2時間くらいぼーっと散歩して(途中ベンチに座って水面を眺めている時間も含む)、カフェで本を読んで、外に出るとあっという間に夕暮れの景色に変わっていた。

夕暮れ時の鴨川って、あまり見ないな。けれど、少し物悲しい切ない雰囲気の京都の街の様子も好きだったりする。

また明日からも頑張ろうかな~とパワーチャージできる場所。晴れた日に鴨川へ向かえば、限りなく幸せな光景を眺められるし、例えば悩みとかがある日に鴨川へ足を運んだとしても、おおらかでゆったりとした雰囲気で包んでくれる。何度も思うけれど、私は日々鴨川に助けられているんだなあと感じられて。そんな場所が暮らしのすぐそばにある幸せをこれからもありがたく感じていよう。

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散歩日記

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