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思い出や日常をひと手間かけて残すための、自作カレンダー

思い出や日常は、何でも残しておきたくなる質だ。写真とか文章とか人と共有することで、とか。いつまでも覚えておきたいし、形あるものとして数年後に振り返ってみたいから。

そんな記録残し魔の私。今回は「カレンダーを作ること」で、思い出や日常を残すことにした。

1月はちいかわが登場。

PDAYという、写真をパソコンから選べばテンプレートに当てはめるだけで完成して、後日配送してくれるサービス。ゴールドのリングや数字の字体がかわいくて、一気に気に入ってしまった。

パートナーとの思い出深い写真を振り返りながら、1ヵ月=1枚で選んで作ってみる。2024年のカレンダーとして、毎月、前の年の思い出を振り返ることができる。そうやって毎年毎年したためていくのはいいかも、と我ながらいいアイデアだと思い作ってみた。

1ヵ月分のカレンダーに入れられる写真は1枚(コラージュできる種類のもある)。1ヵ月の思い出のなかから、たった1枚を選び抜かないといけない。これが、意外にも大変な作業だった。旅行に行った日はもちろん、何気ない日常の写真やおいしいものを食べたときの写真。

膨大にある写真のなかからたった1枚を選んで決めなければいけないのは、なかなか根気のいる作業。特に春なんか毎週のように出かけていたから、候補となる写真がたくさんあって本当に悩んでしまった(たった12枚の写真を選ぶだけに、3時間以上費やしてしまうほどだったのだ)。

思い出はたくさん積み重なっていることに気づかされる。

けど、この「選ぼうとする作業」の過程にこそ、意味があるのだということに気づく。選ぶためには、まずは真剣に思い出を振り返り、目の前にある写真をじっくりと眺める必要があるから。写真を見て初めて思い出したかのように「あ、そういえばこんなことがあったな」「このとき楽しかったな」と思い出を共有できるようになるから。

もはや、「1ヵ月に1枚選んでカレンダーにする」、という目的以上に、「思い出を整理し振り返る過程」にこそ意味があるように感じる。1枚の写真は、その過程の結果でしかない。そう思うと、思い出を振り返るという意味合いでのカレンダーづくりはとても価値のあるものなのかもしれない。

何気ない思い出さえも思い出すきっかけになる。

1年を俯瞰して振り返ってみると、そしてカレンダーとしてちゃんと1ヵ月に1枚ずつ写真を選ぼうとすると、いかに季節を越えて日々を過ごしているか、というのがよく分かった。たとえば3月には桜の木の下で写真を撮っていたし、5月には新緑の瑞々しい景色があったし、11月には真っ赤に染まる紅葉をバックに写真を撮っていた。その時々に過ごした時間が、季節を巡って繋がっているように感じて。日々の記憶がさらに愛おしく思えるようになった。

1年を俯瞰することで見える、季節が巡ることへの愛おしさ。

思い出や日常を残しておく手段として、今回はカレンダーだったけれど。写真をアルバムとしてまとめたり、旅行記として文章に残したり。撮って終わり、過ごして終わりじゃなくて、”残す”というひと手間をかけるのが、日々をより豊かにさせてくれるんじゃないか、と思う。

思い出って、写真を撮って終わりじゃ、それを体験してないのと対して変わりはしないのかもしれない。そう思うほど、そのときの思い出を残そうとひと手間かけることに意味があるんじゃないか。その手間を惜しまない人でありたいし、手間をかけている過程を意味のあるものだと思える人でいたい。そして、その手間を誰かと一緒に楽しんでいたい。

こうやってnoteにさらに経験を残しておくのも、”手間を愛する”という気持ちがあってこそなのかもしれない。

いつだって季節は巡るし、思い出は増える。その当たり前を、手間をかけて愛することができたら、日々はもっと豊かになり得るだろう。

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