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「緑酒」のロケ地"枕流荘 京亭"を訪ねる

東京事変の「緑酒」とは

2021年5月13日、東京事変は「緑酒」という曲のMVをyoutubeに公開しました。

この曲はテレビ東京の「WBS(ワールドビジネスサテライト)」エンディング曲に起用されており、2021年紅白歌合戦でも披露されているので、聴いたことがある方も多いのではないでしょうか。

「緑酒」のロケ地 "枕流荘 京亭"

このMVに出てくるのは、埼玉県寄居町にある鮎料理のお宿、"枕流荘 京亭"です。初めてこのMVを観たときから、「メンバーが緑酒を酌み交わしながら食べている鮎料理を味わってみたい、あわよくばMVで逞しい背中を魅力的に映している、あの伊澤一葉さんが入っていたお風呂に入りたい、死ぬまでに叶えたい…」という気持ちでいたのですが、同じく東京事変と椎名林檎さんが大好きな夫が、妻(わたし)への誕生日小旅行を計画してくれ、その夢が実現。先日に行ってきました。

昼/夜の料理のみの利用も可能ですが、宿泊は1日2組のみ(もしかすると今は1組かも)。夫は2~3か月前に宿泊予約をしてくれていたみたいです。旅行前日に行先を伝えられたのですが、秋に予約してからは言いたくてうずうずしていたとのこと。そんなに前から準備してくれていた夫に感謝…圧倒的感謝……。

そして旅行当日

京亭に行く前にサイボクにも寄ってBBQで美味しい豚肉を食べたり買い物したりもしたのですが、そこは割愛。

浮雲さんがMVの中で「電車で来ればよかったなぁ…」と呟いてらしたので、我々は電車で向かいました。
池袋から東武東上線で小川町まで、特急だと1時間。小川町乗り換えで終点の寄居まで16分。そこから徒歩なら15分。小川町の時点でかなり遠くに来ちゃったな…と思えるほどの田舎になります。空気が美味しい気がしました。

そして15:30、京亭に到着。

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わーーーーーーーーーーーーーーーーーー涙

玄関が見えたあたりから感動しっぱなし。チャイムを鳴らすと女将さんがいらして、お部屋案内をしてくださりました。
玄関から上がって廊下を進み、階段を上がる時点でもう涙が止まらなくて。映像で見た場所、あぁ、ここは亀田師匠が靴を揃えていた、メンバーが歩いてた、この階段も見た通り…そして通された2階のお部屋はなんとメンバーが緑酒を交えて宴をしていた場所……

お部屋や設備の説明を受けたあと、女将さんから「東京事変のファンですか?」と聞いてくださりました。「そうです、夫婦揃ってで大ファンで…」と返すと「写真はもうどこでも好きに撮ってよいですよ」と。庭先にも好きに出ても良いし、昼に2組と夜に1組団体様がいらっしゃるけれど、宿泊はほかに居ないですし好きに撮って構いませんとのこと。ありがたや………。

荷物を置いて一息ついてから、さっそく"緑酒再現"をすべく色んな構図で沢山写真を撮りました。よければMVと見比べながらどうぞ。

亀田師匠が飲んでいた場所。
亀田師匠に挨拶する浮雲さん(※後ろの火災報知器のカモフラージュをするために、MVでは孔雀紋の照明のようなセットがあったのだなぁという気づきも得た)
鯉に餌をあげたり師匠に手を振る刄田さんのポーズ(餌はあげられないし、池は表面が凍ってた。立派な鯉が沢山。)
林檎さんのように水を撒きたかった人

それはもうはしゃぎながら夫婦で写真を撮りまくっていたらあっという間に夕食の時間に。今日は初めから日本酒を飲もうと決めていたので、純米酒の「京亭」4合瓶を頼んで、宴の開始。

日本酒"京亭"。水みたいに飲めてしまう。緑酒とはこのこと。
"鮎の煮浸し"と"鮎のうるか"

まず出てきたのはこちら。"鮎の煮浸し"は骨までやわらかくて、1口で日本酒1杯飲めるほどのおいしさ。手前は"鮎のうるか"。初めて食べた。うるかとは、胃や腸の塩辛とのこと。クセになるおいしさで、ちょっとなめて日本酒を飲んでのエンドレスリピート。

おそらく季節で変わるんだろうな、と思われる6点盛り。

白い器から時計回りに、"春菊とカニのおろし合え"、"しんじょ焼き"、"鱈の白子焼き"、"子持ち昆布"、"黒豆"、"鮎の骨せんべい"。ここで東京事変OTKなら気づくだろうか…そうです、黒豆です。あの、林檎さんが調理場で煮ていた、あの黒豆を頂くことができました。

お料理を運んでくださる方につい「黒豆…林檎さんが曲中で作ってましたよね!」と話しかけてしまったのですが、MVで利用する料理は「実際に京亭で出しているもので」と指示があったそう。実際に来て食べて聞かなきゃ知らなかったな。器もよく見ると、実際にMVで使われていたものと同じ食器が沢山。

その後の料理も本当に美味しく、緑酒に合うものばかりで。

イカと鮪、貝としめ鯖の刺身4点盛り。しめ鯖の〆具合が丁度よく絶品。
ぶり大根ではなく、"牡蠣大根"。根菜の飾り切りも美しい。牡蠣はぷりぷりで言うことなし。
MVにも出ていた"鮎の塩焼き"。身がほくほくで、あっという間に食べてしまった。
(鮎にピントが合ってない…)
"豚のやわらか煮"。その名の通り箸で切れるやわらかさ、ほっとする味。

そしてこちらが、本命の鮎飯です。

ご飯と一緒に炊かれた鮎が2尾。

MVにも出てくる、この鮎飯に1番惹かれて京亭に強い憧れを抱いたと言っても過言ではない程だったので、楽しみにしていました。

女将さんが慣れた手つきで鮎の骨を外し、ねぎと大葉を混ぜてくれます。味は想像通り。いや想像以上。本当に本当に美味しかった…2人で2合だったのかな、それまでに何品も食べ。お酒も2合ずつ飲んだのに完食しました。(もし残しても、おにぎりにして持たせてくれますのでご安心を)

鮎飯をよそってもらう時にも女将さんと緑酒MV撮影の話になったのですが、撮影にスタッフが大人数くるということで(このご時世なので)1度は断ったそう。でも、児玉監督が何度も通って交渉、丁度撮影候補日のお客さんが予約キャンセルになったという偶然もあって、撮影をOKしたんですって。MV撮影よりずっと前に林檎さんが親御様と訪れていた、というお話も伺いました。

撮影スタッフのみなさんは、撮影にあたって事前に建物や備品の養生をしっかりしてくださって、また東京事変のメンバーは皆さん本当に人柄がよくて…と仰っていました。OTKとしては本当に嬉しいし誇らしい気持ち。推しの推せるエピソードが聞けて大変幸せです。

そんなこんなであっという間に夕食は終わり。デザートは1階の洋室で頂きました。

苺と最中。

そうそう、夕食自体も2階で食べるか1階の洋室で食べるか選べたので、もし椅子に座って食べたい場合は配慮してくれるかなと思います!後に記載しますが朝食は洋室指定でした。

満腹になったあとはお風呂。ついに伊澤一葉さんが入ってらしたお風呂へ。

はい。こちらが宿泊しないと入れないお風呂です。脱衣場にはエアコンが付いていて安心…なのですが、浴室はどうしても寒く、またシャワーの水圧が弱いので、身体を洗うのには相当根気がいります。湯舟につかれば大丈夫なのですが、なかなかに寒かった。

そんなこんなであっという間に就寝。そして翌朝。
お部屋は暖房があるので暖かいのですが、朝は廊下を出るとシンと寒くて北国出身の私でも「冬だな…」と思うほど冷えてました。

早起きして早々に着替え、朝食は1階の洋室で。
飲み物は牛乳か、寄居で採れたみかんジュースを選べます(みかんジュース、程よくすっぱくて美味しかった…)

こちらが朝食。ボリューム◎、味◎

白米から時計回りに、"こんにゃくの煮物"、"だし巻き卵"、"ほうれん草としらすのお浸し"、"とろろ芋"、"湯豆腐"、"鮎の一夜干し"、"豚汁"、"お漬物"。言わずもがな、どれも絶品です。
朝も鮎がいただけるなんて、贅沢かつ品数も多くて大満足でした。こんにゃくの煮物が入った器、よく見るとMVで黒豆が入っていたものと同じかと思われます。

朝食を済ませたらもう、帰る支度をしてチェックアウトしかないのですが、最後にまたお部屋やお庭で写真を沢山撮ってきました。

曲の最後で飲んだくれる亀田師匠のような私。


それは筋肉ではなく贅肉。
電車できたけど電車で来ればよかった私。


腰の反りが全然なっていない。撮り直したい。
お庭からの京亭の写真

最後に上記アングルで夫婦そろった記念写真を撮っていただき、あっという間にチェックアウトの時間となりました。大変お世話になりました。
宿の雰囲気も良いし、お庭も綺麗。女将さんをはじめ、務めてらっしゃる方も大変良くしてくださり、なにより料理が本当に美味しい。宿泊の場合はアメニティも申し分ないです。東京事変の聖地巡礼は勿論ですが、旅行先、食事先としても本当に推せる場所です。

お土産で購入した鮎飯(写真で1合)

鮎料理はお土産として購入も可能です。例えば鮎飯は2合から、鮎の煮浸し2尾から購入でき、それぞれ頂きました。家でも味わえる幸せ。皆さんもぜひ。

もう1か所のロケ地"玉淀河原"も

チェックアウト後は、宿からも見える"玉淀河原"へ向かいました。
緑酒MVのサビ部分で歌唱している場所です。宿から5~10分ほどで着きます。天気が良かったこともあり、河原ではキャンプをしている方が多かったです。

ホラ貝を吹く師匠のイメージ

残念ながら正確な場所を特定することは出来なかったのですが、恐らくこの辺りで亀田師匠がホラ貝を吹いていたのでは、という想像をしながら散歩しました。

河原も堪能したら、あとは帰路につくだけ。
体力が残っていたら川越に立ち寄り、いつぞや林檎さんや刄田さんが召し上がっていた小江戸鏡山酒造の鏡山(日本酒)」を買っていこうと思ったのですが、2日目も朝からはしゃいでしまって、帰りの電車も眠くてたまらなかったので断念しました。近々行きたいな。

家から2時間かからずの小旅行でしたが、一生の思い出になるほど感動しっぱなしの2日間でした。何度も言いますが、皆さんにもぜひ鮎料理を味わい、「乾杯!日本の衆」をしてきてください。
本当におすすめです。

京亭
http://chinryusou-kyoutei.jp/

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