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#21【夢への挑戦】 高校の先生 卒業します

卒業式が先週の金曜日に終わりました。

担任をする生徒一人一人の名前を呼びながら(間違えたり読み飛ばしたりしないかと緊張しつつ笑)、
楽しかった日々が思い出され、熱い思いが込み上げました

コロナが明けて初めての卒業式
合唱はずるい、、!笑
主役は彼らだ、とわかりつつも
涙を流さずにはいられない場面もありました。

物事の渦中では、大変さやネガティブに目が行くのは人間の性質ですが
喉元をすぎてしまえばたいていの熱さは忘れますね!笑 
彼ら一人一人を 本当に愛しく思います

ハレの日なので袴を着て臨みました。生徒と写真を撮ったり、卒業アルバムに寄せ書きをしたり、思い出話に花を咲かせたり、昼食を取らずに気づけば16時。それだけ名残惜しく、楽しい時だったのでしょう

卒業式の余韻はさておき、タイトルにある通り、この3月末で高校の先生を卒業します
ちなみに3月末日は私の誕生日。
26歳になる私の夢と (ひとまずの)教員卒業への経緯を綴りたいと思います

なぜ退職?

2024年3月末に某自治体公立高校教員を退職します

理由は、フィンランドの大学院に進学し、教育学を学び、修士号を取るためです。
現在出願のプロセスにあり、結果は4月に出ます。7校出しましたが、どうなるでしょうか・・・!

公教育で一教員として(とても一生懸命!笑)日々忙しく働きながら、

日本の教育がこうなったらいいのに

と 一抹の違和感を抱えつつ 頭の中を巡らせていました

たとえば

  • 教科教授ばかりでなく 自身の内面について考える時間があったら 悲しいニュースが減るのでは

  • 全員が同じ授業を同じ時間帯に受けるのではなく 高校からは興味に駆り立てられるものを中心に学べたら エキスパートが生まれていくのでは

  • もっと生徒たちの生活に余白があれば クリエイティブな発想や新たな挑戦ができるのでは

  • 偏差値で高校が測られず、分野で学校の特色が出せるなら 生徒の好奇心が引き出されていくのでは

通信制高校やオルタナティブスクールで取り入れている例は多く見ます


でも、全ての人に開かれた 公教育に変化が起きるなら・・・


そう願い、謙遜に学びたいと思います

以下は、私が教育において大切だと信じる価値です


自律的に学ぶ

生徒より教員の方が 必死なような・・・そんな瞬間は多く。

「寝るのが趣味です」と話す生徒や、
やりたいことのないまま大学に進学する生徒がたくさんいます

もちろん、悪いことではない! けれど、
この生徒の無気力さは何から来ているのだろう

学びの主体者はあなたなのに ずっとやらされているような
教師ももちろん「やらせたい」なんて思っていない

けれど苦しいのは、
試験範囲を終わらせないといけない、
卒業や受験合格のために、なんとかしてあげたいという思い

受験のための詰め込みや
学び直しがしづらい社会がそうさせているのでは

日本の教育は 知識偏重と言われるけれど
中学、高校の次のステップで それを求められるから

興味を引き出すことよりも 知識を身につけさせることに 力を入れざるを得ない

大学受験のための学びでなく、
心理的安全性を担保し、いつでもやり直せる平等な教育を提供するならば
もっと「自律的に学ぶ人」を育てられるはず、と問いを立てています


自身を知る 幸せに生きる

自分の長所を問われた時に、長所と短所のどちらが多く出ますか?

私の生徒の多くは、短所が先に出て、短所を多く書いていました
大学生や社会人になっても、そのような人は多いかもしれません

日本の子どもは「自己肯定感が低い」と叫ばれますが
「自分自身を知る」機会が不足しているのだと 私は思います

自己肯定感が高ければいい ってものではないと思うのです
実情と乖離して自尊感情だけが一人歩きする
他人を深く傷つけているのに自分は優しいと思う のは違う

自分の感情、得手不得手、行動の傾向 
それらを認識し、周りの人に発信することで 自分で自分の使い方がわかってくる

そして何より根底に「あなたには価値がある」
持つものによらず 数字に関わらず かけがえなく価値ある存在

自分を知り、肯定すること(私が私であることに満足すること)

幸せに生きること

心から 幸せに 生きてほしい そう思います


教科教授も大切だけれど

一時が万事 上記のようではないと思いますが、教師としての私の目から見える純粋な思いです。

教育を通して
興味を見つけて自律的に学び、
自分自身を価値ある存在と受け入れて幸せに生きてほしい

もう一度教育を学び直し、海外のベストプラクティスを分析し、日本への還元を探りたい(なぜフィンランドを選んだかはまた別の記事で書きます)

一人じゃ変えられない からこそ 
この小さな火種を外に 外に出していこうと思います

退路を絶ち 夢への挑戦

ぜひ見守っていただき

もし同じ思いの人がいるならば 手を取り合えたら幸いです

教育に携わる全ての人へ

今日もお疲れ様です!うちの学校はテスト週間です。作問と採点を終えたら一息つけそうでしょうか。長く走るために、時にはしっかり羽を休めたいですね。ゆっくり歩く時こそ、新たなアイディアが降ってきたり、リフレッシュ!があります。今日もそこそこで行きましょう。尊い働きに感謝します。






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