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どうして俳優じゃない人に演じてもらうのか

合同会社Boosterの三坂です。

ひとりで演じるためのモノローグという企画を考えてみました。

以前、同じ会社にいた人に「右脳で決めて、あとから左脳で考えてるよね」と言われたことがあります。
私としては、自分のことをじっくり左脳を使って考えてから決めてるタイプ!と思っていたのでびっくりしたのですが、よくよく考えると、確かに「これだ!」と思いついたときはその理由に気づいてないか忘れてて、後で「そういえば何でそう思ったんだろう?・・・あ、こういうことか。」と思い出したり気付いたりしていることが多い気がするな・・・と気付きました。

ひとりで演じるためのモノローグも例にもれず、「俳優じゃない人に演じる機会を提供し、演劇を使って悲しさに寄り添う」がいいと思う!と思ったものの、なぜそこに行きついたのか?ということは、記事を公開した日は「なんかその方がいいと思うから」くらいの感じだったのですが、あとで「何でだったっけな?」と考えてたら、「あ、そういえばこれが理由か・・・」と思い出しました。

演じることは自分を外から見るきっかけ

高校で演劇部に入り、卒業して大学でも演劇部に入ったり、地元で友達と劇団をやったりしていました。
あるとき「結婚前夜、妹に結婚おめでとうって言われたシーンをやりましょう」ということがありました。2人組で順番に姉と妹の役を入れ替えてやってみる、というもので、妹役で「おめでとう」と言ったときは「結婚よかったね~」という気持ちになったので、姉役のときは「ありがとう!うれしいな!」という気持ちになるかなと思っていたのですが、実際にやってみたら「ああ、もうこの家に帰らなくなるんだな」という寂しさで涙が出ました。
演じてみる前は全然そんなこと思うと思っていなかったのに、演じることで「あ、自分ってそんなことを考えるんだ」と感じたことを、すごく覚えています。
演じることで、自分の知らなかった感情が解放されることがあるんだな~と思いました。

演じることで自分の気持ちを切り替える

演じるというのは、簡単に言うと「別人になりきる」ということです。1回自分じゃないものになる時間をはさむと、演じる前の気持ちとは地続きじゃなくなるな~と感じています。
人と会う機会を減らさないといけなかったり、この生活がどれくらい続くかと不安になったりしながら生活していますが、1回自分から離れて別人になってみることで、現実逃避できるんじゃないかなと思いました。

俳優は、上記のような経験から、自分の感情を客観視したり、気持ちを切り替えることができると思っています。

俳優じゃない人が演じてみることで、自分の感情を客観視したり、気持ちを切り替えたりしやすくなるかもしれないから、モノローグを演じてみることで演劇を使って悲しさに寄り添うことができるんじゃないかなと思ったんだな~ということを思い出しました。

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