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現実と妄想の間

久しぶりの投稿になってしまいました。

3月から4月にかけては、職場の人事異動であったり、子供が春休みに入ったり、毎年どうしてもバタバタになってしまいます(言い訳)


そんな中でも、少しずつ読書はしておりました。

ジャンルは違うんですが、少し不思議な世界観の2冊、紹介します。


木崎みつ子さんの「コンジュジ」です。

前回の記事で、「これから読みたい本」として載せたもので、1番初めに購入しました!

性的虐待や貧困などがテーマとして取り上げられており、読んでいて胸が苦しくなり、泣きました。主人公せれなが、どうか救われてほしいと祈るような気持ちで読んでしまいました。

これだけ入り込めるほどの文章力、表現力も圧巻。

そして、川上未映子さんが「サバイブの果てに辿り着く、こんなに悲しく美しいラストシーンをわたしは他に知らない。」とおっしゃっているように、ラストシーンが本当に印象的でした。


2冊目はこちら。

道尾秀介さんの「向日葵の咲かない夏」です。

多くの方が書評されていて、ずっと気になっていた1冊!ようやく読めました!

ゾクッとするシーンや、イヤミス感もありつつ、主人公が小学4年生の男の子だからか、易しめの文体でスラスラ読めました。

ただ、ホラーというかミステリーというか、ファンタジーというか・・・

すごく不思議なお話で、読む人によって解釈が分かれそうだなぁと思いました。再読必須ですね。

道尾秀介さんの作品は初めて読んだのですが、これを機に他の作品も読みたくなりました!


こちらの2冊ですが、ジャンルは違えど、少し共通点があります。

これは現実?ファンタジー?と、読んでいて不思議な感覚になるというところ。

ふわふわと、つかみどころがなく、自分の中に妄想の世界がどんどん広がっていく感じ。

重いテーマが扱われているんですが、読後感は不思議と爽やか。

まぁ、他の方の口コミを読むと、そうでない方も多いですが(笑)

読んでよかったし、再読したいと思える2冊でした!


*misa*



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