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性格が悪い人は何度も他人を愛してきた人

大江健三郎の『新しい人よ眼ざめよ』

昔、読書感想文でこの本を読みました。

その時の読書感想文の一部を

今回の記事に抜粋して、

皆さんに読んでもらえるような

文章にしてみました。



他人を愛することが正しい


という考えもあると思います。

しかし、世の中には他人に勝手に期待して、

その期待値より低いと裏切られたと感じ、

一人で一喜一憂する人もいますよね。

私もその一人でした。

そのような人生を経験してきた人々は、

きっと今まで何度も他人を尊敬して

他人を愛してきたのではないかと思います。

それでも、多くの人に傷つけられて、

自分以外の人を

自分のように愛さなくなっていった

のではないでしょうか、

この言葉は小説の中に出てくる言葉を

引用したものです。

私たちはそれでも、

家族だけは自分のように愛することが

あるんじゃないでしょうか

私はまだまだ未熟ですが、

もちろん多くの人の死と向き合ってきました。

現代では終活という言葉があるように、

私たちは死が近づいてくると、

死への準備を始めます。

家族を愛すれば愛するほど別れは辛いです

友達を愛すれば愛するほど

裏切られたり、絶縁する時は辛いです

だから、他人に期待をしなくなって

自分から 

距離を置こうとしたり、

必要以上に愛さなくなるのではないでしょうか

人間は誰しも、

自分自身に余裕がなくなったときに、

相手の心を思いやる気持ちを

なくしてしまうと思うんです。

そして、私たちは、

自分の中で正しいと思うことを

その場で行おうとしてしまう。

それはどのような場面でもそうだと思います。

だからこそ、

私達一人一人が相手の立場に立って、

考える力が必要なんです。

相手のことを何も知らずに

自分が正しいと思うことをしていては

気づいたら私自身が

性格の悪い人を創り上げているかもしれません

性格が悪い人も、性格が良い人も

それまでの人生があります。

それまでの人生が

その人の性格を創り上げていると

私は思います。

そんなことを思うと、

実は性格が悪い人

何度も他人を愛してきた人

なのではないでしょうか

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