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ポストアポカリプス作品溢れる現代の傑作…! / 「Horizon Forbidden West」レビュー[PS4]

PS4を2022年に購入しました。27歳の誕生日記念にと、2022年7月に購入。
調べてみたら、PS4が発売されたのはなんと2013年。ほぼ10年が経過しているにも関わらず、いまだに多くの新しいソフトが発売されているってすごいです。

いままでレトロゲームの域に入っていた3DSや、PS3をプレイしていた私は、「せっかくなのでオープンワールドの綺麗なやつやりたい!!!」とめちゃくちゃ単純に「Horizon Forbidden West」を購入しました。笑

なので、シリーズの1作目にあたる「Horizon Zero dawn」はやっていないわ、ハードの更新によってグラフィックに感動し、ほとんど「めっちゃ綺麗やわ~」しかプレイ中は言っていなかった感想を持ちつつ、クリア後の感想をまとめていきます(もはやレビューとも呼んでいない)。


Horizon Forbidden West」とは

ソニーグループのソニー・インタラクティブエンタテインメントより発売。開発はゲリラゲームズ。
前作の『Horizon Zero Dawn』は1000万本を売り上げているそうで、かなりの数のソフトが発売されている市場の中で大ヒットになっています。

ストーリー

完全自動テラフォーミングシステム「ガイア」の副次機能であるハデスの暴走から地球の生物圏破壊を阻止したメリディアンの戦いから半年。ガイアが消滅したままであったため機能不全を起こし、世界各地で植物の腐食、水の汚染、嵐の頻発など環境の崩壊が進んでいた。

世界の崩壊を阻止する為、アーロイは戦いの後からガイアのバックアップの捜索を行っていたが未だに見つけられずにいた。
手がかりを元にヴァールと共に捜索するが、バックアップは見つからなかった。手がかりがなくなり途方に暮れるアーロイに、ヴァールがかつての協力者であるサイレンスに聞いてみてはどうかと提案する。
サイレンスとはメリディアンの戦いの後から一切連絡が取れていないかったが、ハデスを倒す時にサイレンスから渡された槍に何か手がかりがないかと思い、アーロイはメリディアンに戻る。

槍を調べた結果、ハデスは完全に破壊されておらず何らかのデータが西の方向へ送信されていたことが判明する。
騙された事に気づいたアーロイのもとにサイレンスから「自分はハデスから有益な情報を手にした。知りたければ禁じられた西部へ来い」と通信が入る。
アーロイはガイアのバックアップの捜索、そしてサイレンスが何を知ったのかを突き止めるため、「禁じられし西部」と呼ばれる地方へと向かう。

Wikipedia

ポストアポカリプス、文明が崩壊した後の地球が舞台。地球の状態を正常化し多くの人を守るため、旧文明が残してくれたガイアというシステムの”バックアップ”を求めて、主人公アーロイが奮闘します。

前作『Horizon Zero Dawn』の続編だが、若干前作をしていないと着いていけない感覚も。
チュートリアルのプロローグで背景をわかりやすく体験させてくれる仕様にはなっていますが、いかんせん独自のワードが多いのと、出てくる人が多いため、序盤は暗記テストみたいになります

アクション要素

事前情報でめちゃくちゃ難しいと噂を聞いており、プレイ動画を見てもめちゃくちゃ難しそうと思っていたので正直どこかで詰むのでは…と思っていましたが、意外と慣れると楽しい戦闘アクションでした。

スキャンというシステムで相手の弱点を探り、そこを狙って狙撃していくのが基本スタイル。前作は近接攻撃がかなり弱かったようですが、コンボもできるようになり、戦いやすくなっていました。
基本的な身を隠して狙撃をしていくような戦い方だと、雑魚戦ではピンチになることもほとんどなく楽しくプレイできました。

カメラワークや挙動など、システム周りのストレスはほぼなくアクションを楽しめました!

ボス戦もそれほど硬すぎず、弱点をきちんと考えて戦っていけば難しすぎない印象。武器を作るためにサブクエストをこなしたり、採取を頑張ったりと楽しめました。

個人的に、水中戦が中盤ごろから多くなっていくのですが、少しストレスだった印象です。
というのも基本的には水中が戦えないので、隠れながら進むというのがメインになり少しだれてしまった感じがします。

ほぼ水中にもぐるダンジョンもあったのですが、アクションはスタイリッシュで軽い動作が多かったので、水中で動作が重めになるのであれば、ダンジョン全部が水中なのがかなり面倒に感じてしまうところでした。
水中でもうまく戦えれば楽しかったのかも。

グラフィック

コントラストが全体的に強い画面で、鮮やか。日差しや川の流れの表現がとても綺麗でした。
ただ、西部が舞台だったこともあり砂漠や雪山がマップ内に多く、表紙のような砂浜と緑、ディストピア的なビル群、というイメージだとかなりギャップがあるかと思います。天気も悪天候の時が多く、リアルはリアルでいいんですが…暗い画面が多かったので、オープンワールドわーい!な脳みそでプレイした私は、少しそこはがっかり。笑

また、オープンワールドの広がりが横だけでなく、高さを感じられる。
ダンジョンを1回目は歩いて下り、最深部で水位が上昇したため帰り道は水中を上っていく、といったような縦の広がりが多かったのに感動しました!

個人的に、普段アニメ調のキャラクターが多いゲームをしているので、登場人物全員親近感の湧くブサイクさなのが、いいところなのか悪いところなのか。笑
最近のゲームって、美人やイケメンなキャラ出てこないよなぁ、と悟りました。笑

また、グラフィックを活かすための音楽ですが、未開の地へ進むということで不穏めな音楽が多かったです。
私は個人的に気持ちが乗らない部分でした。笑
壮大な景色には、やっぱり壮大な音楽があったほうが高ぶったな~とはプレイしながら感じていました。

ただ、西部は文明が入っていない原始的な生活をしている部族が多いという設定だったので、民族っぽいサウンドが多かったのがとてもよかったです。メインテーマもはっきりとした歌詞ではなく、民族的な歌でとても頭に残る素敵なテーマでした!

1:50頃からの流れが好きです。フルートではなく尺八のような音が鳴ったり、サントラも聞きたいなと思うような素晴らしいメインテーマ。

ストーリー

序盤は前作をしていないと難しい場面もありましたが、終わり方は割と明るいシナリオで、誰でも好感を持てる展開。

謎が深まってワクワクしていく感じが洋画シリーズの大作を見ているよう。
ただ、前作から引っ張ってきたということを考えると終盤のストーリーはあっさりとしすぎている感じもありましたが、まぁいくら文明が発展しても、みんな一人の人間なのだな、ということを意味をしているのかなと捉えています。

個人的に好きだったのは、ホログラムなどが旧文明の遺産として飾ってある場所があったり、「今私たちの考える古い文明と逆のアイテムや機械」を、神だと崇拝しているところなど、原始的な生活をしている新しい文明との差となり、面白かったです。

また、前述のとおりサブクエストにもストーリー性があったり、キャラクターの性格が知れるようなイベントがあったりとメインストーリー並みに作りこまれていた感じがしました。
若干、事件→足跡をスキャンで追う→戦闘、の流れが多い感じもしましたが、やりこみ要素をしては十分でした。

メインストーリーの終わり方は好きなのですが、シリーズものということで、次回作ありきのエンディングになっています。
その点は1作品として完全に解決しているわけではないため、次回もしなくちゃなーと言う感じです。

総評

クリア後、「あ、これはして損はないだろうな」というバランスのとれている作品でした。
初心者でも扱いやすい爽快なアクションと、オープンワールド内で自然の描き方が変わり、楽しめるグラフィック。ストーリーも映画のようなドキドキを味わわせつつ、サブイベントもなかなか盛沢山でストーリー性もあり、サブキャラクターに愛着が芽生える。”滅びた文明”と"新しい文明"の描き方。バランスが良く誰でも楽しめる作品だなと思いました。

全てのバランスが良く、冒頭でも述べた「ポストアポカリプス」という題材が描かれ切っている昨今で、頭一つ抜けている作品なんだなと実感しました。

たまたま綺麗なグラフィックのやつとりあえずしたい!で出会えたのがラッキーな、プレイできてよかった作品です。

*またゲームスクショ追加します!

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