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悪夢食べないでバク


自由登校期間に入った
ベットにいる時間は格段に増えたが
3時間ごとだったり1時間ごとだったり
よく目が覚めるようになった
眠い目をこすりながらブルーライトを浴びて
部屋のまっくろを背中に感じる
頭が孤独を思い出すまでのその隙間で
日記代わりのTwitterを開いて
孤独を思い出しながら何件か投稿してみる
しばらくしたら眠気が追いついてくるので
もう一度孤独にくるまって眠りに落ちる
この感覚がたまらなく好きで寂しく幸せ
たとえこれが普通の幸せとは違っても
私はこの感覚を幸せとしていたい
幸せなんて人それぞれでしょ?
私が巻き巻きされたそれを北北西あたりを
見ながら頭の方から食べて欲しい
私の幸せ分けてあげる

最近はよく夢を見る
夢の中には君が居てそれだけで
これは夢だと気づいてしまうけど
もしもの為に慎重に慎重に笑顔をつくる
夢の君はたまにすごく優しくて、
大抵は私をひどく嫌ってる
それが辛くて優しくて悪夢なのかもね
私の悪夢を守んなきゃな
食べないでね、涙混じりで美味しくないから
私の幸せ分けてあげない


今日も二限分だけ出席して
鈍行列車でゆっくりぐったり家に帰る
このままずっと眠っちゃって
君の街まで運ばれたいなって願うのに
最寄り2個前で目が覚める悪癖
私の気持ちだけが途中下車できずに
君の街まで運ばれる
加速が足りずにひしゃげてく
私の幸せ届けてあげる


そういえば私よりもアタマの悪いあの娘が
私が諦めた第1志望校に特攻するらしい
そんなギャンブル私は出来なかった
己の醜さを隠すためのハリボテの個性は
武器じゃなくて防具だからさ
こんな時には使えなかった
だから君の武器みたいに鋭い個性に
憧れちゃったんだろな
たとえそれが鈍くても脆くても私には
とてつもなくかっこよく見えてるの
私の理想を押しつけてごめんね
どんな君も愛せるはずなのにごめんね
こんな幸せ許されてあげない

今夜も夢で会おうね
私の悪夢分けてあげる

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