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意外と簡単ガラス業界 と AGC(旧旭硝子) 企業分析


こんにちは、商社マン太郎です。

本日は大好きな素材会社「AGC(旧旭硝子)」を分析し、今後の需要動向とAGCが安泰な理由を解明していきます。

鉄、紙、原油など、原料業界の構図を知った、商社マンの視点で記載いたします。

まず、自分の周囲にあるガラス、何が浮かぶでしょうか。

以下、AGC採用サイトから抜粋した言葉です。

「宇宙飛行士が地球を眺めた時、科学者が生命の本質を発見した時、写真家が時代を切り取った時、そこにはいつもガラスがありました。」

鉄が「産業の米」と呼ばれるように、ガラスもまた、人類の発展に大きく関わっております。


知っていることを書きます。知らないことは書きません。

知りたいことは調べます。

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⑴AGC(旧・旭硝子) 企業分析 (https://www.agc.com)

⑵ガラス業界 業界分析

⑶ガラス業界の問題点と今後の予想

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⑴AGC(旧・旭硝子) 企業分析 (https://www.agc.com)

BtoBの会社のため、名前は知っていいても、どんな会社か知らない、高橋一生がCMを行なっているというイメージですね。詳細以下の通りです。

設立:1950年6月

事業概要:ガラス(50%)、電子(17%)、化学品(31%)、セラミック(2%) 素材開発製造メーカー

素材メーカーだけあって概要だけ見ても謎ですね。

主軸はガラス事業で、

建築用ガラス(フロートガラス)世界シェアNo.1/自動車ガラス世界シェアNo.1/ディスプレイ用ガラス世界シェアNo.2

近年は、透過度、防火、強度、電子+ガラス など高機能ガラスが求められるため、中国の量販系よりも、技術のあるメーカーが世界を牽引しております。AGCは中でも有数の開発力を持つガラスメーカーといっていいでしょう。

売上:1兆550億円 純利益:1,070億円 

我々商社の純利益率は1%に比べ、純利益立が10%近いのは素晴らしい事業です。

時価総額:7,232億円


ちなみに国内2位の日本板硝子は住友系の会社で、

売上:5,000億予想 時価総額:462億円程、

イギリスんピルキントンという会社を買収し、欧州の建築需要を取り込みにかかるも需要が低迷、それにともない緩やかな減収傾向にあります。

規模もAGCと比べ1/18程。

日本はAGC1強と言ってもいいかもしれません。

⑵ガラス業界 業界分析

ガラス業界は、典型的な巨額設備投資が必要な、装置産業で、少数精鋭の寡占業界となっております。

板ガラスの需要メインは3種に分かれており、

8割は汎用品の建築用、残り2割が自動車、電子基板(太陽光などの機能性ガラス)、などになります。

【建築 分野】

新築住宅着工数は減少傾向にあり、かつ汎用品は中国の台頭で価格競争を強いられる。一定のシェアはあるが、伸びる業界ではない。

【自動車 分野】競合4社・今後の高性能品 主戦場となる

中国最大手フーヤオ(上海証券取引所)、日本:AGC,日本板硝子、英:Pilkington Glass、仏:Saint-Gobain で争う。

今後は、自動運転等が進むことによって、情報確認用のディスプレイ(ヘッドアップディスプレイ)機能を有したガラスが使われるようになる。そうなると、量産型の中国メーカーは参入が難しいため、空いたシェアを奪いあう構図になる。

既存自動車向けのメーカーに加え、下記のコーニングも参入してくるだろう。

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【液晶用ガラス 分野】

(韓国)サムスン電子が出資する、(米)コーニング スマホ、タブレット端末向け「ゴリラガラス」、シェア8割を誇る。  

AGC /日本電気硝子 売:6,200億円 があとを追う形になっております。 

*ゴリラガラス(Gorilla Glass)」は、米国に本社をおくコーニングが製造、販売する強化ガラスのブランド名。最近のものでは、シャープ製「AQUOS U SHV37」、サムスン電子の「Galaxy S7 edge SC-02H/SCV33」、ファーウェイの「P10」などで採用。

⑶ガラスの業界 今後の予想
ガラス業界意外とか簡単でしたね。

ガラス業界は設備投資事業であるため、競合が少ない世界的な寡占業界です。建築系汎用品は中国フーヤオが強く、今後の主戦場は、自動車のHUDとなり、米コーニングを始め世界の競合メーカーが開発に力を注ぐでしょう。

日本は世界のTOYOTAがおり、日本に企業という面でAGCは優位とも言えるかもしれません。


しかし、長い目で見ればプラスチックメーカーが本当のライバルかと思われます。

ガラスは製造コスト、リサイクルコストが高く、処分も困難です。

一方プラスチックは、石油由来のものなので、ガラスと違い最悪燃やすことできます。リサイクルも容易。(現在は運送費が高くコストが合っていないが、自動運転が進めば、完全リサイクル循環が可能になると考えております)

プラスチック業界も軽量頑丈の高機能素材は次々に生まれております。

ガラスの良さは耐火、透明度、にありますが、プラの改良如何では、

汎用品ゾーンが取って代わられ可能性もゼロではありません。

そのため、ガラス業界では電子・半導体業界とくっつく機能性に特化したAGCのような企業が生き残って行くと思われます。


以上

よろしくお願い申し上げます。


商社マン太郎

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