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入院時にチェックすること A RED SPOON他

入院ケアバンドル(A RED SPOON)というあんちょこがあり、入院時にもれなく確認しておいたほうがよいことのゴロ合わせがあります(誰が考えたのでしょうね?)

A:事前指示?

**R:リハビリは?

E:最後の病状説明の日付
D:デバイス抜去可能?

S:SW,ステージング済?
P:二次疾患予防
O:オーダー漏れ?
O:口腔衛生は?
N:栄養評価 **

自分はこれ以外にも、特に救急での入院時などの『情報収集』を大事にする用にしています。特にタイミングを逃すとその後に響いてくるからです。

受診する、入院になるのは何か、居たところでは維持できない異常が発生しているからです。

診察するときは大体初対面で、診察したり検査をしたりしますが、そこでわかるのはその点での情報だけです。

血圧が80以下である、呼吸していないなどはわかりやすい場合、その単独の情報だけみてもパニック値であることから、緊急性は容易に伝わってきます。

ですが、一般的な正常範囲の中での動きでも、実は変動しているものがあります。それに関しては普段を知っている人しか答えることは出来ません。普段血圧がずっと180以上あるような人が、今回は100である、この後ショックバイタルになるかもしれない…!といった感じで。


たいてい、入院になるような人は付き添いがいます。それは家族だったり、付添の方だったり。自分は必ず

・普段と比べてどのような点が今回は異なるのか

・普段どれくらい動ける人なのか

・意思疎通はとれるか

・何を、どんな食事形態をとっているか、ムセはないか

・日中、一人になる時間があるか(転倒する可能性があるか)

などを意識して聞くようにしています。

ほっておくと付添の家族や施設職員さんって、帰っちゃいますからね汗


もう一点は『情報を比較すること』

どこかで拾った絵です。これだけみるとどんなシチュエーションか全くわかりませんね笑

ご高齢の方のProblem listを上げているとこんなシチュエーションになります。問題点が多すぎてどこから手をつけていいのかわからない・・・

こんな時こそ、平常時から何が異常に変化したかを掴むために探るために、やはりキーパーソンに話を聞く、かかりつけに診療情報提供依頼を出すことが重要です。もし過去のカルテや検査結果があれば必ずそこからも情報をあたります。

その際に注目するのはどちらかというと、客観的指標、例えば採血、心電図、レントゲン、CTなど。ああ、この肺の影は10年前からあるな、などが分かってしまえば余計な検査を省けるかもしれません。

そして、今回受診の理由になったところから手をつけていく、と。

あんまりあてにならない、過信しないようにしているのは暫定の病名や考え、などのカルテ記載。それが本当に正しいとは限らないですからね。少なくとも、こういう根拠でこの病気だと思う、と書いていなければ信用せずに対応します。


余談

同じものであっても事前に知っている情報で伝わり方、感じ方が変わる、という衝撃の経験といえば

某まどか☆マギカのQBを思い出します。

全く同じシーンなのにこんなにも 
この子、可哀想→こいつぶっつぶしてえ に気持ちが変わるとは・・・


あとは『カメラを止めるな!』
B級映画を観た後のその舞台裏

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