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安西健塁 インタビュー

Q1.『ミル』と言う言葉からの最初のインスピレーションは何でしたか?

これ事前に考えときたかったな〜笑

安村さんに最初この公演のお話を頂いたときミルって言うテーマよりも前に、『映像と踊りの双方で出来上がる作品』って言うお題の話があったんですね。

なので映像を使う「視覚的なミル」って言うのは最初からあったんですが、何かそう言った単純な見るだけじゃなくて、映像とか多方面からのいろんなアプローチがトリガーになって真実とか、何か新しい世界感が見えてくる。
そんな作品ができないかな?と思いました。

Q2.曲、ダンサー、振付、テーマ、イメージ、どこから決まっていきましたか?

僕は普段は曲からですね。
自分の好きな曲から連想して、イメージや世界観を広げて振付を作っていきます。
そのあとダンサーですね。

でも今回に関してはミルってどう言う世界観かな?って言うテーマから入って、その後に曲、ダンサーの順でした。

Q3.今回の出演ダンサーを選んだ理由や経緯を教えて下さい。

もう即決。
今回表現が難しい作品なので、やっぱり深みが出る人?重さと深みの表現がすごいダンサーを選びました。

今回の作品は悲しい感じも多いので、それだけ人生いろいろ積み重ねてきた人じゃないと頼めないなーって!
なので、わりと経験豊富な方にお願いしました。

Q4.クリエイターノート的なものはありますか?

昔と今で結構変わってきてて。
昔はノート作って結構理屈で創ろうとしてたんですけど、今は曲の音を分解するノートだけ創ります。

曲を部分毎に、カウント毎に、音毎に区切っていって、ここのパートで誰が踊って、こういう事が起こってっていう全体的な脚本、シナリオだけ創っておいて、あとは現場のインスピレーションで創っていきますね。


昔は振付とかも全部考えて、ノートにまとめて行かないと無理だったんですけど、最近はダンサーを見て、その場で創れるようになりましたね。

Q5.今回の公演で「1番苦労した」のはどんな所でしたか?

たぶんこれからやってくると思うんですがやっぱり映像ですね!(インタビューは4月前半)


作り方が今回特殊で
普段は音→構成→振付って順番なんですけど、
今回は映像のクリエイターさんと共同制作なので、ここで映像がこうなって、ダンサーはこうなって、って言うのを先に全部決めてから創らないといけない。


だから制作段階の初期の初期に恐ろしい程逆算して構成、振付を創っていかないといけなかったんですよね。

映像創るのにも時間と労力がかかるだろうし、大変な所ですね。
まぁ楽しみでもあります!

安村「本来の創る手順と全く違うと言うか、逆の手順なんですね?」

そうですね!
映像撮るのが一番最後なんですけど、
一番最初に創っておかないといけないのが映像の構成っていう!笑

Q6.今回の作品での新規性やチャレンジがあれば教えて下さい。

今回使っている曲はずーっと前から使いたいと思って温めていた曲なんです。
まさかこういう機会に映像作品と合わせてやると思ってなかったんですが、いろいろとチャレンジしたい事は多いです。

映像と合わせてやるのが初なので、僕自身あれも良いな、これも良いな状態で!
いろいろ試してみてそれが良い方向にいけば良いなって思います。
ただ、新しい事も取り入れ過ぎて、アイディアが喧嘩にならないように気をつけたいなとは思います。

Q7.自分の作品を踊りでないもので例えるとどんなものですか?

ぅえええ〜踊り以外に例えると!?
、、、
まぁ今回の作品はエヴァですね!

安村「おお〜!なるほど!笑」

エヴァって言うと著作権とかひっかかっちゃうかな笑
ぶっちゃけエヴァのイメージはスゴく強い!
伏線回収って言うか、考察が必要な感じの作品かな。

安村「僕は安西さんの作品は何回も見て、そう言った伏線とかの気付き?も楽しんでほしい作品だなと思うんですが」

楽しむって言うか、えぐられる気持ちになってほしいかな。
「そうだよね」って共感を感じてほしい。

作品って見ててハッピー♪ってものだけじゃないと思うんですよね。
その人の痛みを分かってあげる為の作品ってあるじゃないですか!
この人もこういう事考えてるんだっていう事で救われる事もあるし、、、

震災の作品を創った事があるんですが、そういうので突き落とす事で「そうだよね、分かるな」って共感してもらえる事もあるし、今回もそう言う作品なのかなと思います。

Q8.ずばり作品の見所をどうぞ!

良いダンサーをチョイスできたと思います!
本当に作品にドハマりしてる!
ダンサーの醸し出す世界感を味わってほしいです!

ダンサーの皆さんとんでもない早さで仕上げてくれて!正直こんなに早く仕上がると思ってなかった。笑
6月の本番の時にはもっと踊り込んで更に良い踊りをお見せできるんじゃないかなと思っています。

あとは僕自身の中では映像と踊りがどう言う化学反応が起きるかですね。
僕自身初めての試みなので温かい目で見て頂けたらありがたいです。笑笑

僕も劇場行ってみないとどうなるのか分からないけど、楽しみとドキドキがあります。

そのドキドキを皆さんと共有したいですね。


少しでもワクワクしたり、なるほどな♪ と言う思いを抱いて頂けたら、その思いを僕達にコメントやサポートと言う形でも届けて頂けたら嬉しいです。