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目指さなくていい理由

私は自己肯定感が低い。
人の目は気にするし、他人軸で生きてしまう節がある。
自分のやったことに考え込んでしまって、
自信がだんだんなくなっていくと感じる時もある。
最近は「自己肯定感を高めましょう〜」といった自己啓発本や発信が多い。
それだけ、日本人は周りを気にして生きている。

周りと違う存在になりたい。
それを実現している人に憧れを抱き、
「私のロールモデルはこの人です」とみんなが当たり前のように宣言し、
そして日々憧れの人になれるよう目指している。
でも、憧れて努力したって、その人になれるわけではない。
結局は、自分らしさが残ったまま、「唯一の私」になれるんだ。

素敵だな、なりたいなと思う人は何人かいる。
とっても努力家で、キャリアウーマンで、可愛くて綺麗な心を持つ人。
自分の好きなことに全力を注いで、成功の道を歩んでいる人。
きらきらしていて、アイドル時代から変わらない魅力のある人。
そして、自分と同じ繊細気質を活かして、仕事を創り出す人。
私は憧れをついつい抱いてしまいがちだ。
常日頃から想像力豊かなので、自分がもしこの人だったら...という妄想をしてしまう。
どんな人生を歩んでいるだろう。周りの友達はどんな人たち?
仕事は楽しいと思えているのだろうか。
自分の魅力を最大限発揮して、街ゆく人々に振り向かれるのかしら。
そんな、果てしない妄想をしてしまう。

結局のところ、自分だけの魅力や能力があるはずなのに
「隣の芝生は青く見える」
だから、自分のことがわからず、周りが良くみえて、
私ってなんもないな〜と考え込んでしまう。
はたまた焦って勉強を詰め込んでしまうと、ただただ疲れて逆戻り。
永遠にこの「私は何ができるのか」ループに落ちてしまう。

憧れが時として、「妬み」に変わってしまうこともある。
結婚して2年が過ぎ、あとから結婚した友達が先に子供を授かっていると、
憧れて羨ましく思う反面、焦りが生じる。
私もあんな家庭を築きたいな〜と幸せな気持ちが出てくると、
なんで私はうまくいかないんだろう、取り残されてしまうのかな、
負の感情が入り乱れてくる。

目標とか憧れとか、
持つことは簡単なのに、それに縛られて自分を見失ってしまう。
この26年という短い間に、私は何十回も何百回も
目標や憧れを抱いては、夢破れて自分を下げてきた。

最近ようやく思ったのが、
「目標を持ってもはりきりすぎない、なんなら目指さない」
こうすれば無理なく自分の人生を生きられるかもしれない。
もちろん、何も目標を持たないとそれこそ頑張る理由がなくなるから、
最低限一応持っておく。
でも、仕事と同じように限界まで努力する必要はなくて、
自分の心にゆとりがあれば、ちょこっとだけ目標のために努力する。
まずは日々の生活を第一優先。
自分のリズムが乱れてしまうほど、ロールモデルを追いかけなくていい。
そう思えば、気楽に目標や憧れと向き合える。

目指す必要はなくて、自分を知る必要はある。
自分を知ってのんびり目標を描いていたら、いつのまにか達成しているかもしれない。
それをこの人生で証明できるよう、日々生きていく。

miru

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