欲望

イライラする

こっちだってしんどいのに

父が仕事のストレスをぶつけてくる

私は大学生

どうせお前は暇だろうと思ってやがる

「お前は暇があっていいよな〜」

黙れ死ね

当たり前だが時間的余裕はある

今までの人生こんな暇なこと無かった

けど精神的余裕はない

お前みたいな父親がいるのも一因なんだよ察しろ糞が

他にもストレスが山ほどある

大学のこと バイトのこと 友達、恋愛、弟妹のこと 両親のこと

全部が上手くいってない気がする

どこに行っても馴染めない気がする

傍から見るときっと馴染んでる

たぶん誰よりも普通っぽく見える

馴染んでるフリだけは上手い自信がある

そうやって生きてきたから

けど

合わない

どこか何かがズレてる

どの集団に属しても

ああ、またか

ここにも居場所がない

ありのままの自分が受け入れてもらえる場所が

どこにもない

最初は家族

どうがんばって泣きながら話しても
理解されない

母親だったらと期待した自分が馬鹿だった

余計に孤独感が増した

父親は論外

私が成人したぐらいから

母が父の愚痴を私に言うようになった

心が痛い

父の不器用な性格は分かる

父の性格がああなった理由も分かる

父親がすべて悪いとは思わない

頭では理解できる

けれど もう無理だよ

どんだけ今まで傷つけられてきたか

不器用な性格だから仕方ないよね、とはならない

当たり前だろ

なんで父と母の間をわたしがとり持たなきゃいけねんだよ

おまえら私より長く生きてんなら自分たちで解決しろよ

大人になれよ

うちの家族は温もりってもんがない

冷たすぎる

外の世界を知って余計そう思うようになった

温もりのない家庭で育ったわたしも温もりがない

だから

温もりのある人に惹かれた

人をこんなに好きになったのは初めてだった

今までいちども人に心を開いたことがなかったのに

その人なら大丈夫かもと思った

うわべだけじゃない下心でもない
確かな温もりを感じたから

その人とは恋人関係じゃない

好きだけどずっと友達でいたかった

友達として居心地がよかった

その人は私に悩みを話してくれた

家庭環境が少し似てた

だから私も思いきって話そうと思った

初めて心を開いて泣きじゃくりながら話した

この人なら分かってくれると思った

優しく聞いてくれた

すごく安心した

そしてたぶんその次の日ぐらいから

態度が少し変わった

連絡があまり返ってこなくなった

忙しいと言った

それは事実だった

たまに返事が返ってきた

その中にトゲを感じた

温もりはなかった

意図的なのか無意識なのか分からない

けれど確実に傷つけられた

連絡は1ヶ月以上返ってこないこともあった

そういう人だと思わなかった

そういう人だと見抜けなかった自分がもっと嫌いになった

これからもう誰かに心を開ける自信はない

結局信用できるのは自分だけだった

どこにいても誰といても馴染めない

いまの唯一の救いは私が尊敬してる人

宮沢賢治
河合隼雄先生
ヨガの先生

私の居場所は私の外にはなくて
私の中にある

どうすれば憧れの人に近づける

ほんとに変わりたい

両親のことも弟妹のことも友達のことも

今の自分にはどうにもできない

ほんとは全部自分が責任を感じる必要ないのかもしれない

おこがましい悩みなのかもしれない

だけど変わりたいと思ってしまう

もう少し温かい人間になりたい

私の外の居場所が欲しい

これは欲望

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