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美しくておいしい紫陽花

 長崎は紫陽花のシーズンがはじまりました。まだ固いつぼみが多いのですが、葉は瑞々しくしげり、道行く人の目を楽しませています。また、ビワもシーズンを迎えています。路地ビワの樹には実がたわわです。住宅街などでも庭木のビワに袋がけをしたところを多く見かけます。ビワの産地・長崎ならではの光景かもしれません。

その1

紫陽花 

その2

袋がけされたビワの実

 紫陽花の季節には必ず訪れたい場所があります。長崎市鳴滝にある「シーボルト記念館」です。出島の商館医シーボルトは、ある紫陽花の品種に、彼が愛した日本人女性「お滝さん」の愛称から「オタクサ」と名付けました。

その3

シーボルト像(シーボルト記念館)

 シーボルトの生涯を知る貴重な資料が展示された「シーボルト記念館」は、シーボルトの学塾兼診療所だった「鳴滝塾」跡にあります。周囲を豊かな緑に覆われた静かなところで、いまでは紫陽花の名所としても知られています。時を経て語り継がれる「お滝さん」への愛情物語とともに、心に刻まれる美しい風景に出合える場所です。

その5

紫陽花の名所、シーボルト記念館

 ところで、見目麗しい紫陽花ですが、食べておいしい紫陽花もあります。長崎の味を代表する卓袱料理の小菜のひとつ「紫陽花揚げ(あじさいあげ)」です。エビのすり身を丸め、小さく角切りした食パンを衣にして揚げたもので、形が紫陽花に似ています。いつ頃から卓袱料理に出されるようになったのかはわかりませんが、古いものではなさそうです。同じく卓袱料理で出されるハトシ(エビのすり身を食パンではさみ揚げたもの)を、長崎にゆかりの深い紫陽花の形に転じたものともいわれています。

その6

紫陽花揚げ

 エビの風味とサクサクした衣がおいしい「紫陽花揚げ」は、長崎の惣菜屋さんでも時折見かけます。見て美しく、食べておいしい紫陽花をお楽しみください。

株式会社みろく屋
 みろくやは長崎のソウルフードであるちゃんぽん・皿うどんを代表商品として、長崎の「おいしい」を全国に向けて発信している企業です。
「おいしい笑顔」は「幸せな笑顔」。私たちはお客様の「おいしい笑顔」のために日々努力し、前進し続けてまいります。
株式会社みろく屋ウェブサイトhttps://www.mirokuya.co.jp

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