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利益を増やすための3つの切り口

利益を生み出すために必要な切り口は3つあります。

1 仕入原価
2 固定削減
3 銀行からの高評価

1  仕入原価
原価管理 の一番のポイントは、仕入です。近江商人の教えに「利は、元(仕入)にあり」という言葉があります。仕入価格をしっかりと交渉することが大切です。昔からずっと付き合いがある仕入先は要注意です。他社との相見積もりや仕入担当者を変えて、ゼロベースで毎年交渉し直すことで仕入原価を最安値に抑えましょう。

2 固定削減
あらゆる契約を見直して固定費を削ることは、利益を増やすことに直結します。たとえば人件費です。 どのビジネスにも、繁忙期と閑散期があります。
たくさんの人手が欲しい繁忙期に合わせて、正社員を雇えば、閑散期には必ず人が余ります。 それがムダな固定費(人件費)となります。ムダな固定費を下げるには、正社員を必要最低限の人数にして、あとはパート社員(変動費)にすることで、利益は増えます。

人件費以外にも、業務委託の契約(固定費)を見直しましょう。毎月定額で払っていたものを、その都度かかった経費だけ(変動費)を支払う検討も大事です。家賃、広告、業務委託契約など 「昨年通り」支払い続けている固定費をしっかり見直すと必ず無駄な固定費を削減でき、利益が増えます。

3 銀行からの高評価
多くの会社は、銀行から借金しています。そして借金返済といっしょに利息も支払っています。経常利益を高めるためには、この支払利息を低く抑えることが大事になります。銀行からはムダな借入はしないこと、借り入れる場合は金利や振込手数料などをしっかりと交渉しないと、無駄なコストが発生します。

銀行交渉は、仕入交渉と同じです。お金を借り入れる場合は、複数の銀行と付き合い、競わせましょう。銀行が会社を評価する時は、営業利益を重視します。

銀行から高く評価されるためには、損益計算書で営業利益を高く見せることが大事です。営業外収益を売上にしたり、売上原価や販管費、営業外費用を特別損失にしたりすると、営業利益は高くになります。これは粉飾ではありません。 税引前当期純利益は変わりません。見せ方の工夫です。 これを考えるのが経理担当の腕の見せどころです。


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