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Make it obvious 物事を習慣にする鍵は以外とシンプル。

物事を習慣にするためには何が一番大切なのだろうか。

たぶん多くの人が口をそろえてモチベーションと答えるだろう。

確かにモチベーションは物事を続けるうえでとても大切な要素の一つだ。
皆何かを始める時は、誰かからインスピレーションを受けたり、何かをすることのメリットを知ったりと、

理由があるからこそ、価値を感じるからこそ物事を始めたくなる。
これがいわゆる動機(motivation)なのだ。

また何か悪い習慣を断ち切るためにもモチベーションが必要になる。

その行為を続けると自分にとって良くないことが起きる。
悪いと感じる習慣のデメリットを知るからこそ、やめなければいけないと 動機づけられるのだ。

つまり良い習慣でも悪い習慣でも、始めは行動に移すための動機づけ  (モチベーション)から始まる。

そうは言ってもモチベーションが常に自分たちのために働いてくれるのであれば今この世に悪い習慣から抜け出すもしくは、いい習慣を作るのに苦労している人はいないだろう。

では習慣を整えるためにモチベーションよりも重要な要素はなんだろうか。

Make it obvious 


このフレーズは簡単に言うと「目に入るものほど行動につながりやすい」ということ。

これは生物学的にも理にかなっている。
人の感覚受容体は約1100万ほどあって、そのうちの何と1000万が視覚にかかわっている。

人はこれだけ視覚に依存していているからこそ視覚から得られる情報が最も強い。


例えば毎日マルチビタミンのサプリメントを飲もうと決めたとする。

初めのうちは続けられるけど、気づいたらまた三日坊主になってしまっている。

サプリメントを摂ること自体に面倒くさいと感じる人はそう多くはないだろう。
エネルギーを使うこともないし、物の数秒で完了出来ること。

じゃあ何がこの人を三日坊主にするのだろうか。

この大きな理由は,飲むこと自体忘れてしまっていること。

サプリメントを摂る度に普段は開かないような、視覚に入らない戸棚の中に閉まってしまう。
するとサプリメントを摂る意欲が強くない人が忘れてしまうのは当然。

気づけば最初に決めた意志と共に忘れ去ってしまっているだろう。

だからもしサプリメントを飲むことを継続したいのであれば、視覚に入るような場所にしまう事が第一ステップとなるのだ。


逆に悪い習慣を繰り返してしまう原因は、

視覚に入り過ぎてしまうこと

上でも言ったように、人の脳は視覚から大量の情報を得て、整理している。

これをやったら危険な目に合う。

これをすれば快感が得られる。

脳はこうして経験から学び、情報を処理してこの行為の先に何が起こるのかを予測するようになる。

だからこそいったん作られた習慣は良くも悪くも抜け出すことが難しくなる。

タバコをやめようとしているのに、自分の周りの友達や職場の仲間は吸っている。

そしてタバコを吸う所を目撃すれば脳はその行為をさせようとホルモンを放って私達はまた悪習慣に走ってしまう。


だから良い習慣を作りたいときはやりたい事や物を目に映る場所に設置することが大切。

反対に言えば、悪い習慣を断ち切りたいのなら、それらのものが視界に入らなように全力を注ぐ。

人間関係と一緒。
いい人間と関わる機会が多いほど自分も良い方に変わっていくし、悪い人間とつるむ機会が多いほど悪い様になる。


もう一つ伝えたい大切なことは、

私達が行動を起こすきっかけは一つの情報にとどまらないということ。

具体的に言うと、

例えば一つのソファーがあったとして、
ある一人にとってはそこはテレビを見ながらお菓子を食べて楽しむ場所。

その行為を繰り返せば繰り返すほど、脳はそのシチュエーション全体を結び付けていくようになる。

そうなるとソファーに行くだけでテレビが見たくなる、お菓子が食べたくなる、考えもしていなかったはずなのに欲しがっている自分がいる事に気づく。

今の時代集中力のない人々が増えていると嘆かれているけど、
この脳のシステムが大きく関係していると私は思う。

机に座ってスマホを見ることが習慣になってしまったら、勉強に集中しようとしても常にスマホのことが頭から離れなくなってしまう。

勉強かスマホ、
当然簡単でより快感を得ることができる方に流されてしまう。


こうして同じ習慣はコンテクストも相まって同じように繰り返される。

デメリットばかりを話してきたけど、
この脳の仕組みを理解して応用できるようになればむしろ有効に利用することだってできる。

ある研究ではこの脳の働きを活かした不眠症を改善させる研究がある。

不眠症の人たちは疲れて眠くなった時にだけベットに行くことを許された。
面白いことに何の薬は道具もなしに彼らの不眠症は治った。

眠い=ベット

このプロセスが繰り返されるうちに脳はベットは、スマホを触る場所やテレビを見るところではなく、

眠る場所という事を学ぶ。

一つの「寝る」という行為がベットや、その部屋と結び付けられることで 不眠症が噓だったかの如く彼らは唯に眠りにつくことができたのだ。

このように、この場所はOO専用、この場所ではOOをしないなど、
一つの場所につき一つの行為を徹底していくことで圧倒的に集中力が改善される。

スマホで本を読む、勉強をするのなら、それ専用のタブレットを用意しよう。

ベットは眠る場所、机は勉強をするところ、ソファーはリラックスする所。

こんな感じで一つの場所、一つのものに特定の目的を持たせてやることで良い習慣、自分がしたいことをしたい場所で出来るようになる。

要約すると、

視覚から得られる情報って言うのは他のどこ感覚よりも大きい。

始めて出会った物、そしてそれを得たことによって得られた快感、もしくは苦い思い出を脳は記憶する。

すると次回同じようなものが視覚に入った時に脳はその過去の経験をもとに結果を予測して、良いもの悪いものとふるいにかける。

このプロセスが私達が実際に行動するか否かに関わる。

そして視覚情報は一つのきっかけだけにとどまらず、あらゆるものをその行為と結びつけるようになる。

時間帯、関わる人、場所、そしてその行為が起きそうなことに関わる全ての事が時間をかけてキューに成りうるのだ。

だからこそ良い習慣を作れるか、悪い習慣を断ち切ることができるかどうかは視覚が大きな役割を担っている。

つまり視覚を制する者は習慣を制する者と言っても過言ではない😤

こと習慣に関しては、自分の都合のいいものだけを見ていくということですね((笑)

人の行為は違うように見えてほとんどが習慣でできている。
行為だけじゃなく考え方から何まで。

つまりそれらの習慣をうまく飼いならし、自分の正しい選択を毎回とれるようになれば最強だ😲


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