48. 「一般的に」と言わないために
プロダクト、サービス開発を生業にしていると、使いたくない言葉として「一般的にこうである」や「普通ある」というもの言いがある。
なぜこういうもの言いをしたくないのかというと、そもそも「一般的」なんてものは本来存在しない無実の概念だと思うからだ。
どのプロダクト、サービスをとったとしても、そのプロダクトやサービスに固有のユーザーがいるはずだ。その人たちは、"一般的な大多数"と同じなんだろうか?
これは特にプロダクト開発を専門としないビジネスサイドの人や、よくUIについて学んでいるデザイナーが犯しがちな間違いだ。
彼らはよく学んでいる。けど、学んでいるからこそ罠にハマる。
技術として机上で学んでわかるのは"最大公約数的な"正解だけだ。その最大公約数というのは、だいたいにおいてCtoCのことを指しているし、その中でもその時に最も流行っている事業ドメイン・事業タイプを対象にしたものにすぎないし、その中でも「代表的な」ケースの話だ。
では、そこからはずれた事業をやっている時に、その"一般的な解"は果たして適用できるのだろうか?
当然、できない。
こういうシーンで"一般的にこうじゃないか"ということをやりだすのは、ユーザーに対して不誠実であると言っても過言じゃないと思う。
ユーザーに不誠実じゃないプロダクトやサービスをつくるただ唯一の方法は、自分たちのユーザーから話を聞き、情報を得ることだけだ。
そういうことに妥協のないように、今まさにインタビューに向かってるなう。
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