イギリスのビザ申請における英語力テスト

前回の記事ではイギリスの就労ビザの申請などについて書きました。今回は、イギリスでビザ申請をする際に、受ける必要がある英語力を証明するためのIELTS Life Skills Test (配偶者・パートナービザの申請)とIELTS Academic (就労ビザの申請)について書きたいと思います。こちらのテストは、英語圏にある海外の大学を卒業している方は、大学の卒業証明書を見せることで免除となります。私のように日本の大学を卒業している方は、ビザ申請のために英語力テストを受ける必要があります。

私は今までに、IELTS Life Skills Test A1, A2, B1を受けたことがあります。A1とA2, B1はパートナービザを申請又延長する際に受ける必要のあるテストです。各テストの証明書は2年間しか有効でないため、ビザを延長する際には、また新たにテストを受け直す必要があります。＊ちなみにA2は、イギリス国内でしか受けることができません。理由としては、パートナー/配偶者ビザの延長は通常国内で申請する必要があるからです。

日本の東京と大阪で受けれるIELTSテストの各項目はこちら

IELTSの公式サイトで予約して支払いを済ませます。その際に受けたいテストセンターの場所も選択可能ですが、東京だと新宿付近にある英検センターでしか受けれないと思います。

パートナー / 配偶者ビザを初めて申請する場合→A1

パートナー / 配偶者ビザの延長申請をする場合→A2

Life Skills Test B1も就労ビザの英語力証明で必要と勘違いし受けましたが、就労ビザ申請の場合、下記のテストを受ける必要があります。(ウェブサイトでも紛らわしくてHRも間違えたw)

会社からのスポンサービザの申請をする場合→IELTS Academic (B1レベル以上を超える必要あり)

IELTS Life Skills Testは A1→A2→B1という順番で難易度が上がっていく仕組みです。

このテストの内容はどんな感じなの？

Life Skillsのテストは、スピーキングとリスニングのみ20分間くらい行われます。どのテストも受験者が2人で試験官が1人でした。試験官が受験者2人に交互に質問をしていくシステムで、途中で受験者2人で会話をする流れもあります。これは、質問内容や会話のレベルが異なるだけで、どのレベルも共通です。

A1 & A2→めちゃくちゃ簡単な会話レベル。

特にA1は、基礎中の基礎なので正直英語が全然話せなくても問題がないと思います。リスニングは、テープで英検テストのような簡単な文章が流れてきて、それに対する質問を検査官から聞かれます。その際にメモを取ってもいいし、質問の内容を最初に既に教えてくれるので、その回答だけを一生懸命聞けばOKです。テープも2回流してくれるので1回で必ず聞き取る必要なし。

受験者2人で話し合うこともあります。その際は、検査官が私たちに質問を投げかけてくれるので、そのテーマについて1分間考えて、そこから受験者同士で1人3分くらいずつ話し合いをします。試験官はその話す内容を見ています。質問された内容は、「あなたの趣味はなんですか？その趣味の内容を述べよ / What is your hobby and please tell us about your hobby.」、「あなたの思う人の手助けになる仕事はなんですか？その仕事を選んだ理由とメリットデメリットを３分間で述べよ / What do you think a job that helps people? Please tell us about the reason of why you chose the job and cons and pros.」

B1 はどうなのか？

基本的なテストの流れはA1 & A2と同じです。B1は、A1 & A2と比べてより受験者同士で話し合う時間が長かったように思えました。また話し合うトピックの難易度も考えさせられる内容だった。

スピーキングで聞かれた内容は、「あなたが今までで住んだことのある都市におけるメリットとデメリットについて述べよ / Which cities have you lived in before? Please tell us about cons and pros of living in the city you chose.」「あなたの一番好きな有名人は誰ですか？その人を選んだ理由とその人が成し遂げた素晴らしいことについて述べよ / Who is your favourite famous people? Please tell us the reason why you chose the person and a great thing that the person achieved.」「長く続けている趣味について述べよ。なぜ続けているのか、また続けられる秘訣について話してください。Please tell us about a hobby you have been doing for a long time and why you're continuing the hobby and tips of  having it as a hobby. 」

シミュレーションについて話し合うこともありました。「あなたたちの友達が大学に進学するにあたって、新しい家を探しています。1、どのような家をお勧めしますか？2、その家への引越しを手伝ってと言われました。2人で協力して引越しの計画を立ててください。3、サプライズパーティを計画してください。/ Your friend is looking for a flat when he/she starts a college. 1, What kind of flat would you recommend to he/she? 2, He/she asked you to help his/hers moving. Please make a moving plan to help him/her. 3, Please plan a surprise house warming party for him/her.」

テストの前に事前に勉強するべきか？

正直このようなテストは勉強のしようがありません・・・普段の生活での会話力を求められるテストなのでテキストを開いて勉強するような内容でもないし。強いて事前に練習するならば、英会話とかに通ってスピーキングの練習をするくらいしかないと思います。でも本当に難しいテストではないので、イギリスでの生活を目指している人なら誰でも合格できるテストだと思います。

このテストは決して人を落とすテストではなく、検査官もとても優しい人ばかりです。普通に緊張せず挑めばまず合格しないことはないと思います。

次回の記事ではIELTS Academicについて書こうと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました！

ミレコ