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平和について考える絵本「ぼくがラーメンたべてるとき」

今日でロシアによるウクライナ侵攻から1年。戦争が起こることも信じられないことでしたが、それがこんなに長い間続いてしまうとは思ってもみませんでした。
そんな思ってもみないことが世の中では起こっているんだ、ということを考えさせられる絵本です。

ぼくがラーメンたべてるとき、
となりでミケがあくびした。

となりでミケがあくびしたとき…。

となりのみっちゃんがチャンネルかえた。

「ぼくがラーメンたべているとき」長谷川義史 より

ぼくがラーメンたべてるシーンからはじまり、「となりのみっちゃん」、「そのとなりの町のおとこのこ」、「となりの国の、その国のとなりのおんなのこ」など様々なところに住むこどもたちが、同じときに何をしているのか、ということが書かれています。

表紙は長谷川義史さんらしい、素朴でかわいらしい男の子の絵なのですが、内容はとても深く重いので、楽しい絵本だと思って手に取るとかなり衝撃だと思います。
私は東日本大震災が起きた後に読み、かなり響いたので、子どもたちにも読んであげた記憶があったのですが、まだ小さかったのできっと覚えてないだとうなと思い、最近また図書館で借りてきました。
全部ひらがななので小さいお子さんでも読めるのですが、たぶん、年齢が上になればなるほど、短い文と絵の力が、ずしんと胸にくると思います。大人であれば読んだ後、しばらく言葉がでなくなる感じになります。
小さいお子さんに読み聞かせる場合は、大人の説明が必要かもしれません。おすすめは小学校高学年~です。

この絵本を読んだあとは、ラーメンを食べるたびに、平和って幸せなことなんだな、と感じます。

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