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読書メモ|ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと

アメリカの文化人類学者エドワードTホールによるとハイコンテクストな言語文化の特徴は以下の通りです。

●重要な情報でも言葉に表現されないことがある
●曖昧な表現が多い
●論理的でなくても柔軟な解釈が許される
●多くを語らなくて良い
●感情的に意思決定される

反対に、英語をはじめとするローコンテクストな言語文化の特徴

◆必要な情報がすべて言葉で表現されている
◆直接的でわかりやすい表現をする
◆論理的で正確な解釈が求められる
◆沈黙は評価されず、より多く話すことで評価される
◆論理的に意思決定される

大きな違いは、話し手・書き手、または聞き手・読み手のどちらに理解の責任があるかということです。

ジャーナリスト、ボー・バーリンガムの著書「Small Giants」のなかで定義されている「Small Giants スモールジャイアンツ 小さな巨人」には3つの柱があります。

① integrity  正直であること:間違ったイメージを打ち出さない
② professionarism プロ意識:顧客に約束したことは必ず守る
③ human connection 人間関係:従業員の人間らしい関係の構築

特筆したいのは
その会社らしい商品やサービスであること
社会貢献の要素を持っていること
従業員が人間らしい人間関係を構築していること

大企業のように大きな規模ではなく小さい規模でいることを選び、素晴らしいビジネスを追求している中小企業は、まさに世界のビジネスが向かっている理想のかたちを示しています。

❸ブランド価値(brand value)
ブランドが消費者や社会にどのような価値を提供できるのかを明確にしたもの(企業が提供したい価値ではなく、時代や消費者のニーズを考慮する必要があります)
     ↑
「感情的属性 rational attributes」
ブランドに触れたときに消費者に感じて欲しい感情
     ↑
「機能的属性 rational attributes」
ブランドが持っている実質的な強み

ブランドビジョン brand vision
ブランドが目指す未来や思いを明示する
「このブランドはなにを目指しているのか」

ブランドプロポジション brand proposition
ブランドの中核となる概念を明示する
「このブランドはどんなブランドか?」

❽ ブランドプロミス brand promise
ブランドが消費者や社会にむかって誓う約束
「このブランドに何を期待できるか?」

ブランドエクスペリエンス brand experience
ブランドを通して消費者が得られる特徴的な体験をつくりだす
「このブランドではどんな体験ができるか?

13 ブランドストーリー brand story
ブランドを情緒的に語るストーリー
こころに響くブランドのストーリーはなにか?」

14 タグライン tag line
ブランドのエッセンスを簡潔に表現した言葉
「このブランドの世界観を一言で表すと?」

MTVやコカコーラのデザインを手がけていた日本人の著書で、説得力あります。

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