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登録者110万人突破!ユニリーバ社のリサイクルプログラムを紹介

ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングは、SDGsプラットフォーム「UMILEプログラム」を通じて、使用済みプラスチック製品のリサイクルに取り組んでいます。このプログラムは、消費者がユニリーバの詰め替え製品を購入し、レシートや製品の写真を公式LINEに送信すると、リサイクルポイント「UMILE」を獲得できます。また、使用済みのユニリーバ製品のプラスチック容器を指定の回収ボックスに投函することでも同様にポイントがもらえます。

UMILEプログラムの仕組み

UMILEプログラムは、2020年11月にスタートしました。消費者はユニリーバの公式LINEアカウントを登録し、詰め替え製品を購入する際にレシートと製品を撮影して送信するだけ。1つの製品につき1UMILEのポイントが得られます。さらに、使用後に洗浄・乾燥したプラスチック容器をパートナー店舗の回収ボックスに投函することで、追加のポイントが獲得できます。

リサイクルの推進

回収されたプラスチックは、リサイクルグッズのほか、アクセサリーや名刺ケースなどにも再利用されます。例として、広島県で回収された使用済みの詰め替え製品を洗浄・破砕し、美しい羽根を持つ深い藍色の鶴を表現したレジンアクセサリーがあります。また、名刺ケースは2500円で販売され、横浜市と成田空港の店舗で好評です。

サステナビリティと地域社会への貢献

プログラムは2023年8月時点で113万人以上の登録者がおり、150拠点での回収、11万24UMILEの配布、13万931gの容器回収が実施されています。1UMILEは、20LINEポイントもしくは子どもたちのために活動している団体への20円の寄付に交換できるため、地域社会への貢献も実現しています。

クリスマスプロジェクトと連携

ユニリーバは、色付きの使用済みプラスチックボトルからフェルトボード製のオーナメントを作る技術を開発し、2023年のクリスマスに東京都内で展示するプロジェクトも計画しています。このプロジェクトは東京都からのサポートを受け、地域や自治体との連携も推進しています。

地域との連携を拡大 「Unite for Smile. UMILE」

ユニリーバ・ジャパンは、2022年3月から「UMILEプログラム」をさらに拡大し、「Unite for Smile. UMILE」として地域資源循環モデルの構築を目指しています。神奈川県、埼玉県、静岡県、東京都、広島県、福岡県、山口県などと連携し、官民一体となって使用済みプラスチック容器の回収や再生品の活用、地域イベントやワークショップの開催を行っています。

この取り組みの一例として、神奈川県藤沢市では、江の島公衆トイレの美化・緑化プロジェクトが実施されました。使用済みの詰め替えパウチを洗浄・粉砕し、トイレ壁面のアート作品や周辺の植栽のプランターに再利用。アートと植物の力で町を彩りつつ、資源循環の重要性を伝えています。

「天気の島」 :UMILEプログラムで回収した容器を再利用し、江の島に伝わる弁財天と龍の伝説をモチーフにしたアート(制作:㈱アートモリヤ)

さらに、藤沢市では「UMILEプログラム」で開発したプラスチック袋が市の収集袋として採用されています。この袋には、ユニリーバ・ジャパンのボトルからリサイクルした再生プラスチックと植物由来のバイオマス原料が使用されており、市内のごみ拾いイベントでも活用される予定です。参加者にはUMILEポイントも付与されるため、地域住民との連携を深化させるとともに、リサイクルへの協力を促進しています。

未来への展望

リサイクルグッズの販売も好調で、企業のサステナビリティ取り組みとしても成功していると評価されています。最終目標は、ユニリーバ製品の水平リサイクルの実現と、他社製の使用済みプラスチック容器の回収体制の構築も構想しています。

UMILEプログラムは、エコな未来への挑戦として、消費者と企業が一体となって取り組む新しい形のリサイクル活動を展開しています。プラスチック廃棄物問題の解決に向けた一歩として、今後のさらなる展開が期待されます。

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