見出し画像

SF prototypingとは? ミライズマガジンが目指すこと

こんにちは!ミライズマガジン運営です。

いろいろな経路からこのマガジンに興味をもってくださり、ありがとうございます。

わたしたちは「SF prototyping」という手法をベースに、
企業と作家をつなぐことを目標に活動するオンラインマガジンです。

……っていっても、なにがなんだかよくわかんないですよね。(笑)

ということでまずは「SF prototypingってなんだろう?」という部分について大まかに説明しつつ、ミライズマガジンの目指すビジョンについて説明をしていこうと思います。

1.SF prototypingとは?

まず「SF prototypingってなに?」という方に向けて、ざっっっっっっっっっっくりと説明すると、こんな感じです。

画像1

一言でいうと、

「SF(=フィクション)の想像力を活用して、製品開発や技術開発、経営ビジョンの策定につなげていこうぜ!」

……っていう考え方です。

いままではいわゆるシンクタンクという機関が、経済・政治・社会の動向を追いつつ、理論ベースで様々な予測を立ててきました。

ところが近年は技術の開発スピードも上がり、経済も政治もめまぐるしい変化を見せるようになったため、理論だけじゃどうにも未来を予測しきれない! という状況になってきました。

そこで、理論ベースだけじゃなく、想像力も活用しよう! というのが最近の流れとなってきているのです。

SF prototypingという考え方は、その流れの中で生まれました。

2.理屈+想像で未来を描く

想像力を活用するとはいえ、完全妄想ベースでOK!とすると、なんでもアリになってしまいます。(それでよしとする考え方もまたあります)。

ので、SF prototypingの手法では、理論に裏打ちされた「理屈」と、そこから生み出される「想像力」をハイブリッドで活用する形をとります。

画像2

上記の図は、SF prototypingの流れをざっくりと示したものです。

「世界観の構築」の部分では、現在のデータをもとに、様々な角度から30年~50年先の未来を理論ベースで予測します。

そうして固めた世界観をもとに、

その未来でどんなテクノロジーが発達し(理論+想像)
その中で人々のくらしや価値観がどう変わるのか(想像)

を描いていく…というのが、SF prototypingの大まかな流れとなります。

3.SF prototypingの事例

「なるほど理屈はわかった。だけど実際にどういうことをするわけ?」

……と思った人に向けて、日本でこれまでに行われてきたSF prototyping事例をいくつかまとめました。

画像3

①答え合わせは、未来で。(日産自動車)

自動運転社会が来たらどうなるか? という問いをテーマに、直木賞作家候補となった小川哲氏をはじめとする人気SF作家ら7名がショートストーリーを制作。1話88円で電子書籍として販売した企画です。

期間限定配信のため現在は読むことができませんが、「文学・評論」部門で1位となるなど、大きな反響を呼びました。

参考:

②建設的な未来(清水建設)

日本SF作家クラブと清水建設のコラボ企画。よりよい未来の「建設」に向けて今できること、その先の未来をテーマにした連載企画です。2019年の企画開始以降おおむね月1回のペースで連載され、計12話が掲載されています。

参考:

③Future Blue Sky (JAXA)

「未来の空」をテーマに、公害・モビリティ・再生可能エネルギー・災害対策という4つのカテゴリから、現状の課題と未来を提示。

「技術よりも、人々の体験に焦点を当てて考えました」とある通り、その未来でくらす人の1日をストーリーで追いながら、未来にどんなサービスが生まれるのかというビジョンを提示しています。

SF prototypingであると公言しているわけではありませんが、
まさにピッタリ!という事例だったのでご紹介しました。

参考:

4.ミライズマガジンがめざすところ

ミライズマガジンにはいま、さまざまな作家が所属しています。

プロだったけれど、発表の機会がない人。
プロをめざしているけど、なかなか受賞にめぐまれない人。

出版不況と呼ばれて久しい昨今、高い文章力や想像力のスキルを持つ作家が報酬を得づらい現状があります。

ミライズマガジンは、作家と企業をつなぐことで、その高い創造性が活躍する場所を増やすことを目標としています。

・マガジンを通じた作品の販売
・SF prototypingを通じた企業のブランディング
・Sf prototypingを通じたビジョン策定などのコンサルティング

といったことを通じて、作家と企業、双方に価値を提供します。

作家の方、企業の方問わず、
ご興味ありましたらお気軽にお問合せください。

お問合せフォーム


この記事が参加している募集

自己紹介

頂いたサポート費用は、作者へお支払いする原稿料や、寄稿された作品の宣伝費などに使用いたします。