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情況への発言

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その時々の政治に対して、ステートメントや提言などを発信していきます。
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記事一覧

はじまりの、そのまえに

 総裁選が始まって自民党が注目を集め、衆院選で野党は厳しいだろうと言われるようになりまし…

闘う姿勢――果たして立憲の票は維新に奪われたか?

 先に公開した立憲民主党の記事「第26回参院選(2022年)立憲民主党――支持されるとはどうい…

補選について少々

 大した内容ではないのですが、4月23日に行われた衆参補選について少しだけ書きます。  4月…

国葬をめぐって突き付けられたこの世論をあなたがたはどうするのか

 これまでに発表された全ての全国世論調査から平均を出した結果、内閣支持率の下落と連動する…

国葬は野党に何をつきつけているのか

 9月27日に実施が計画されている安倍元首相の国葬について、野党はその法的根拠の欠如を指摘…

それぞれが、それぞれの場所から

 早いものでもう参院選から2週間になりますね。ぼくはいまだに選挙の後始末をしたり、選挙期…

強行採決を止めるには?――議席バランスのはなし

 これまで与党はたびたび国会の場で強引な採決を行ってきました。2013年の特定秘密保護法、2015年の安保法、2017年の共謀罪法などはその典型です。  与党はなぜ世論の反対を押し切って、強行採決に踏み切ることが可能だったのでしょうか。それには国会の議席数を振り返る必要があります。  国会にはとりわけ重要な議席数として、過半数、安定多数、絶対安定多数、特別多数が存在します。  過半数は、本会議で法案を可決させるために必要な議席数です。  安定多数は、委員長を独占しつつ

比のゆくえ――憲法記念日によせて

「ロシアのウクライナ侵略によって安全保障環境が変わった」「各国もこぞって軍事費の増額を図…

ここから見える世界は――国家間の軍事的対立を乗り越えていく社会観のために

 人工衛星から地表を俯瞰すると、それはおおむね海の藍色と雪や氷の白、樹々の緑と砂漠の薄い…

ここからはじめる平和――何もかもが戦争の論理に飲み込まれてしまう前に

 あのとき国旗をどれほど見ただろうか。2003年の3月に、アメリカがイラクへの軍事侵略をはじ…

反戦の声をあげる世界各国の人たちに連帯する声明

 ウクライナに対してプーチン政権が開始した侵略戦争を非難します。ロシアの人々とウクライナ…

野党は野党としてふるまうことを放棄するな

「野党は批判ばかり」「野党は反対ばかり」ということが去年から盛んに叫ばれています。こうし…

今の野党共闘は果たして〈共闘〉の名に値するか?

 11月16日に発表した先の記事(野党共闘は失敗か?)では、小選挙区での候補者の一本化という…

未来はまだ変えられる――野党はコロナが照らし出した日本の根本問題と向き合え

 総裁選にともなって自民党の支持率が上昇を始めました。新政権が発足すれば内閣支持率もまた大きく上がるでしょう。任期満了まで間がないため、今回はそのまま衆院選を迎えることになりそうです。  けれども総裁選はいち政党の内部の事柄にすぎないのですから、本来ならばどのような総裁が選出されたとしても、それと対峙できるような内実を野党は打ち出していかなければなりません。コロナを前にして国民がおかれた現実はまるで変化していないのです。日本が抱える様々な困難についても同様です。少なからぬ人