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北海道大学法学部2年次編入試験(小論文)の解説をします[第3回]

 前回は、令和4年度北海道大学法学部2年次編入の小論文問題の問1の解説をしました。今回は問2の解説をします。課題文(大意)は、第1回に紹介してますので、そちらをご覧ください。 ■ 設問(問2)  問2は、意見陳述問題(配点30点) で、   「下線部②に関して、平等原則違反であるとあなたが考える例、あるい    は、平等 原則違反のようにも見えるが、平等原則違反ではないとあな    たが考える例を一つ挙げ(身近な例でもよい)、「ベースライン」 とい    う言葉を用いながら

    • 北海道大学法学部2年次編入試験(小論文)の解説をします[第2回]

       前回、北海道大学法学部2年次編入の小論文で出題された問題文を紹介しました。今回は、答案の書き方を解説します。 ■ 解説(問1)  問1は、簡単に言えば、外国人との間に生まれた子どもの日本国籍取得についての問題を平等か不平等かという基準で解決しようとすると、「いくつか難しい問題」が出てくる。それは何かということです。「いくつか」だから、ふたつ以上あるはずです。    そこでなにか平等不平等というだけでは解決できない「難しい問題」が書かれていないかと探してみると、下線部の直後

      • 北海道大学法学部2年次編入試験(小論文)の解説をします[第1回]

         今回から北海道大学法学部2年次編入の小論文問題について解説してみます(英語については 別のnoteの記事 を参照)。 ■ 北海道大学法学部2年次編入(小論文)   2年次編入の小論文は、いわゆる課題文型の小論文で、法律や政治にかかわるトピックの文章について下線部の意味を説明したり、自分の意見を述べるというような問題が出されます。3年次編入とはちがって、法律や政治の専門的な問題ではありませんが、硬い文を読み解く読解力と、日ごろから法律や政治に関するニュースや話題に関心をもち

        • 北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第8回]

          [第7回から続く]    前回で解答を構成する要素を見つけたので、最終的に解答を作成していきます。 ■ STEP4 解答案を作成する 1回目の調査について  A) ワシントンポスト紙が「接近遭遇:民主、共和両党、UFOを真剣に    考慮」という見出しの記事を掲載した日の翌日6月2日に、  B) 1,500人以上のアメリカ人にアンケートを実施した。  D) 回答者の3分の1には、ワシントンポストの記事を読むよう指示し、残    りの3分の2には何も指示しなかった。  E) 

        • 北海道大学法学部2年次編入試験(小論文)の解説をします[第3回]

        • 北海道大学法学部2年次編入試験(小論文)の解説をします[第2回]

        • 北海道大学法学部2年次編入試験(小論文)の解説をします[第1回]

        • 北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第8回]

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第7回]

          [第6回から続く] 問2 筆者が行った2つの調査の方法と結果を日本語で具体的に説明しなさ    い。    前回(第6回)は、説明問題の解き方の手順に従って、問われていることを明確にし、それに関係する文を文中から探して抜き出すという段階まで説明しました。  今回はその文をもとにして解答の要素を確定するという段階まで説明します。 ■ STEP4 解答に含めるべき要素を見つける   説明問題でも、抜き出した部分をそのまま訳せば解答になることもありますが、多くの場合、抜き出し

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第7回]

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第6回]

           今回は、令和6年度の北海道大学法学部2・3年次編入の説明問題を解説します。問題文は和訳問題と同じ、陰謀論者に対するアメリカ国民の態度に関する英文です。問1が前回まで解説してきた和訳問題で、問2が説明問題になります。  ただし、この解説では、英文を使わず日本語の大意で解説します。というのは、説明問題に解答するにはかなりの部分の英文を利用する必要がありますが、著作権の問題が微妙なことと、本問の場合、要約問題という側面もあるので、必ずしも正確な和訳でなくてもよい(とはいえ正確な和

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第6回]

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第5回]

          前回に引き続き、令和6年度の北海道大学法学部2・3年次編入の和訳問題の4問目のうち第2文を解説します。前回同様、著作権の問題が微妙なので、一部表現を変えています。配点は9点です。 The results of the research imply that when politicians bring a previously taboo possibility into open topic, they may increase favorable attitudes t

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第5回]

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第4回]

          前回に引き続き、令和6年度の北海道大学法学部2・3年次編入の和訳問題の4問目を解説します。前回同様、著作権の問題が微妙なので、一部表現を変えています。配点は9点です。 The results of the research imply that when politicians bring a previously taboo possibility into open topic, they may increase favorable attitudes toward

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第4回]

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第3回]

          前回に引き続き、令和6年度の北海道大学法学部2・3年次編入の和訳問題の3問目を解説します。前回同様、著作権の問題が微妙なので、一部表現を変えています。配点は9点です。 To put that effect in context, the article induces people to feel about as positive toward those who believe in conspiracy theories as identification as a

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第3回]

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第2回]

          前回に引き続き、令和6年度の北海道大学法学部2・3年次編入の和訳問題の2問目を解説します。前回同様、著作権の問題が微妙なので、一部表現を変えています。 It is clear that many elements are involved. But new public openness about UFOs' existence ― and to the possibility that they might be extraterrestrial visitors ―

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第2回]

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第1回]

          北海道大学法学部2年次編入の全般的な説明は未来舎のHPを参照してもらうことにして、ここでは英語の試験問題自体の解説をします。解説する問題は令和6年度の問題の一部ですが、著作権の問題が微妙なので、出題された英文そのままではなく、解き方に影響の少ない範囲で文を変更しています。ご了承ください。 問題文 まずアメリカ市民の陰謀論者に対する態度についての文であるという説明があり、問題文が続きます。最初の1文は国防総省がUFOについて公式報告を発表したという文で、その後に、次の文(一

          北海道大学法学部2・3年次編入試験(英語)の解説をします[第1回]