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実践型インターンシップ実施企業インタビューvol.5 株式会社小野建設 小野人平さん

こんにちは、NPO法人みらいの学校のインターンシップ生、岩橋瑞樹です。

今回は、株式会社小野建設として2回、農業法人こまち野として1回インターンシップを実施した、株式会社小野建設、取締役副社長の小野人平さん(以下、敬称略)へのインタビューを以下にまとめております。

株式会社小野建設は、秋田県羽後町で昭和34年に創業した建築・土木・解体を行う総合建設会社です。時代が変化していく中、資源循環を地域で行うための廃棄物処理・リサイクル・再生エネルギー事業などおこなう「有限会社クリーンカンパニー」の設立し小野建設と連携した地産資源循環を目指しています。また、東北最大級の規模を誇るいちご狩り観光農園「農事組合法人こまち野」を設立、地域で3世代が楽しめる場づくりもおこない新しい農業のカタチにもチャレンジしています。

プロジェクトでは、小野建設の社内広報誌、会社案内作成、農業法人こまち野の新商品開発のためのニーズ調査とアイデア出しという内容で実施しました。

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岩橋「実践型インターンシップを実施した理由を教えてください。」

小野「理由としては、会社として働き手の不足と、高齢化により若い働き手が必要になったということがあります。若者の人材確保のためにはPRが必要となりますが、日常業務の合間を縫ってPR用のパンフレット等を作成するのは難しいと感じていたほか、若者のニーズが分からないという問題点ありました。そこで実践型インターンシップを活用すれば、その両方の課題を解決できるのではないかと思い実施することに決めました。」

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岩橋「実施したプロジェクトの成果を教えてください。」

小野「インターン生には2年連続でパンフレットを作成してもらいました。その後、パンフレットを地元の高校へ配布したところ今年の4月から新たに2名の新入社員を採用することができました。こまち野のプロジェクトの成果としても、いちご狩りが盛況な反面、お土産が少ないことや客単価が低いという課題があるなか、お客様へのアンケートやさまざまな提案をしてもらい大変参考になりました、今後は提案していたものをもとに新商品の開発に力をいれていきたいと考えています。」

岩橋「インターンシップを実施するにあたり不安などはありましたか?」

小野「はい、プロジェクト実施前、”都会の学生が会社になじめるか”、”不安や困ったことはないか”など、学生の不安や問題が私自身の不安であったと感じています。また、実施当初は、何から進めればいいのか、次にどうすればいいのかがわからず不安でした。しかし、頼りになるコーディネータ―の皆さんが期間中いろいろとアドバイスをしていただき、大変助かりました。」

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岩橋「インターンシップ実施前、実施期間中に苦労したことや問題点はありましたか?」

小野「インターンシッププロジェクトのゴール(目標)を決めることが大変でした。事前に”絶対にやりたいこと、ここは変えてもいい"というところを決めておく必要があると感じました。また社内では、実施するにあたって、事前に社員一人一人の賛同を得て会社として一体感をもって取り組むということが重要だと感じていたものの、プロジェクトを実施することの意味や、重要性を伝えることは大変でした。」

岩橋「インターンシップを実施して、ご自身や社員さんの心情の変化を教えてください。」

小野「実施する前はインターンシップで大学生を受け入れすることは敷居が高いと思っていました。学生の社会勉強の機会を提供するカタチでお役にたるシーンがあればインターンシップをやってみたいといった気持でしたが、今回実施したような自社の課題解決をプロジェクトとして取り組むカタチのインターンシップの存在を知り、これならば、”今はできないとあきらめていたこと”もインターンシップを実施することで可能になるのではないかという気持ちに変わりました。また、社員についても学生が来るということで、事務所や現場を綺麗にしたり、いままで基準がなかったことに対してもルールができたりと意識が変わっていると感じました。会社全体としても、学生が頑張っている姿を見て、自分たちも頑張らないと、という気持ちになりました。」

岩橋「インターンシップを実施してみて改めて感じたインターンシップの価値を教えてください。」

小野「インターンシップは、いつかやらないといけないと思っていたことができる、緊急性がない重要なことをするチャンスであると感じます。インターン生が会社に入ることで、企業側ではなく、お客様目線や第三者の目線を教えてくれて、若者の感覚にふれることができましたし、視野を広げて物事を考えることができました。この機会を通じて、若者と一緒に取り組み、若者の考えを知ることで、新入社員への対応の練習にもなると感じています。」

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岩橋「過去に3回インターンシップを実施されてきましたが、今後も実施していきたいとお考えですか?」

小野「はい、今後も実施していきたいです。私自身、学生の時から会社にくるというのは社会を知るうえでとても良い経験だと思っています。毎回のインターンシップで、『次回もインターンシップを実施しよう』という意欲とやる気を学生からもらい、更に向上心は上がる一方です。インターンシップを実施するごとに会社や社員への刺激になりますし、毎年実施し続けることで会社にとってインターンシップが一つの文化になって、良い環境をつくっていけたら最高です。」

岩橋「あなたにとっての実践型インターンシップとは何ですか?」

小野「実践型インターンシップは、私にとって縦横無尽なパートナーに出会える貴重な機会です。当社では社員=“パートナー”と考えています。 そのため、インターン生も会社の仕事を経験するわけなので“パートナー”ということになります。 しかしながらインターン生は社員にはない特徴がいくつかあります。 それは、社外の人であり、学生である点。利害関係が少なく、固定観念にとらわれない点。そして自由性が高いという点です。 そのため、実践型インターンシップは目的を共有する自由な考えを持って縦横無尽に行動できるパートナーと共に取り組める良い機会であると感じています。」

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小野さん、お忙しい中お時間をとっていただきありがとうございました!

今回インタビューしました「株式会社小野建設」についてもっと詳しく知りたいという方はコチラから、「農業組合法人こまち野」はコチラからご覧ください!

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