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実践型インターンシップ実施企業インタビューvol.4 有限会社羽後大一興業 大野義幸さん

こんにちは、NPO法人みらいの学校のインターンシップ生、岩橋瑞樹です。

今回は、過去に2回インターンを実施された、有限会社羽後大一興業の代表取締役の大野義幸さんへのインタビューを以下にまとめております。

「有限会社羽後大一興業」では、本業の建設業のほかに「再生エネルギー事業部」を立ち上げ、地元で生み出されるバイオマス燃料を、石油などの化石燃料の代替えとしてエネルギー供給する、木質バイオマスを中心としたペレットストーブや薪ストーブの普及に力を入れています。

プロジェクトでは、「ペレットストーブの認知度アップやキャンプ用品のレンタル事業化にむけての計画案作成」「ペレットストーブPRのためのイベント内容企画」という内容で実施されました。

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岩橋「実践型インターンシップを実施された理由を教えてください。」

大野「理由としては、新しいことを始めるにあたりいろいろな人の意見を聞きたいということがありました。チャレンジしようと思っても時間がなかったり労務費かけられなかったりすることを学生とともに挑戦し試すことができるという点がとても良いと感じました。自分の思っていることを検証、世の中がどう感じているのかなど、自分の思いが不安だからこそ、それを検証する場が必要であると感じていたからです。」

岩橋「実施したプロジェクトの成果を教えてください」

大野「成果として、大学生が会社に来て一定期間プロジェクトを一緒に進めるといった会社が経験したことのないことをおこなってみたことで、今まで考えもしなかった仕事の細分化や、成果が出るような内容を、担当者を中心に考えさせることができました。インターンシップの取り組みがすぐに成果に結びついたわけではありませんが、作成してもらった資料を参考にその後の営業展開に役に立てることができました。2回のインターンのうち1回は女性の大学生と取り組んだことで、女性視点を学ぶ機会を得ることができ、女性社員の活かし方、接し方など考えるきっかけをもらえました。」

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岩橋「インターンシップを実施するにあたり不安だったことはなんですか?」

大野「経営者として、実際に大学生がどのような考えをしているのかについて興味もありました。一方で不安も大きかったです。また、どの程度の距離感で接したらよいのか、我々のような田舎の小規模な企業に来て、本当に大学生の成長の役に立てるのかという不安もありました。会社としては短期のインターンさえも受け入れたことがなかったので、逆にまっさらな状態で受け入れられ、インターンシップ自体に入り込みやすかったと感じています。」

岩橋「インターンシップ実施期間中に苦労したこと、大変だったことはありましたか?」

大野「企業課題解決を目標とするプロジェクトの中で、プロジェクトを成功させるには学生に対しどうしてあげたらいいのか、どんな環境であれば問題提起をもっと気さくにやってくれるのかなど検討することが難しかったです。また実際にこのようなインターンシップに取り組んでみて、経営者の考えと担当社員の考えにギャップが見つかり、プロジェクトの目標に向けて計画をスムーズに進めることができなかったと感じています。しかしながら、経営者として担当社員の成長も期待していた中で、経営者としてどのように取り組ませるかもとてもむずかしかったです。」

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岩橋「インターンシップを実施して、会社や経営者さんの心情の変化について教えてください?」

大野「私たちの会社は大きく建設部門とペレット部門にわかれているのですが、今回を機にペレット部門の担当職員たちの考えの方向づけてきたと感じています、私自身のやりたい事も自信をもって進められましたし、私の気持ちの変化が一番大きいです。その一方、今回のプロジェクトに関しては建設部門の人には何が成果なのかは伝わっておらず他人事に思われていると感じています。成果は数字に出たときにはじめて成果としてみてくれると思っているので、今後は数字的成果という部分を追及して取り組んでいければと思います。」

岩橋「過去に2度インターンシップを実施してみて、今後インターンシップをどのように活用していきたいですか?」

大野「当社では2年連続でインターンを実施しました。連続で実施することもよいですが、企業課題に対する解決策の仮説や考えが固まっていない状態で実施するよりも、一度時間をおいて、次の段階に行ったときに実施したほうがいいのではないかと思うこともあります。経営の仕方とか経営者としてのやり方というのを具体的にやってみて、『ここの部分で外のかぜを入れればもっとちがう感度があるのではないか』と感じたときの一つの手段としてインターンシップを実施すべきであると思っています。決して無理して実施するものではないと感じました。」

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岩橋「インターンシップを実施して改めて感じたインターンシップの価値を教えてください。」

大野「私の経験ではありますが、決断力が上がるよい機会であると感じました。自分の考えを振り返ることができますし、数字にできない部分の蓄積が増えると思います。何よりもこのような経験は中々できない機会ですし、若者をこれから雇用するつもりなら、こんな良いチャンスはありません。自分の会社の将来ビジョンに対する課題を具体的に掘り下げ仮説検証していくことはあまりないと機会だと思うので、その機会として活用するのもいいのではないかと感じます。また、私自身、考えを活字にして振り返る機会が増えたので、今後、企業として何に取り組んでいく必要があるのか書きだすことができました。この点でも今までの決まった考えにメスをいれ、考えを改めることができるよい機会であると思います。」

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大野さん、お忙しい中インタビューのお時間を取っていただきありがとうございました!

「羽後大一興業」について知りたい!ペレットストーブってなに?というかたは、コチラからご覧いただけます。興味ある方は是非どうぞ!

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