「0か100か思考」を細分化してみた
「0か100か思考」は悪い面ばかり目立ちますが、メリットもあります。
どんなメリットかというと、緊張状態を作りだすことで交感神経を活発にして、集中力や注意力を一時的に向上させる効果があることです。
「0か100か思考」を用いて緊張状態を作り出すからこそ、絶対に失敗が許されないような業務を完遂させることができるのです。あくまで「0か100思考」は、交感神経を活発にするための暗示(ツール)なんですね。
そのため、「0か100思考」を完全に悪者扱いするのは、それはそれでおかしいような気もしています。
ただし、緊張状態を作り出す必要がない状況にも関わらず、「0か100か思考」を使っているとしたら、それはものすごく損だし、やめた方がいいんじゃないかと思います。
なぜなら、本来はリラックスしてもいい時間に、緊張状態で身構えているのだから、それはまるで休日出勤ですよね。疲れるのは当たり前です。
ですので、0か100か思考を完全に否定するのではなく、本当に必要なときだけに限定して、それ以外の時間は、なるべく0〜99の間の加減に留めておくとよいのではないかと思っています。
そして、0か100か思考を細分化すると、次のような区分けができるのではないかと思っています。
100の思考:
最高の緊張状態。絶対にミスは許されないレベル。他人のことや仕事がものすごく気になる。間違っている場合は批判をしたくなる。
70の思考:
気は抜けない。多少の緊張はあるし、他人のことや仕事に口を出したくなる。
50の思考:
そこまで気を張らなくてもいいレベル。他人のことや仕事が少し気になるが、口は出さなくても問題ない。
30の思考:
ほどほどでいい。多少いい加減な感じ。他人のことや仕事のことがそれほど気にならない。わりとどうでもいい。
0の思考:
いろんなことが、もはやどうでもいい。とりあえずリラックスしよう。いきているだけでハッピー。
このような細かなレベル感を、状況に応じて使い分けると、自律神経も安定するのではないかと思います。
例えば、夜眠る前には0〜30の思考でいると安眠できます。しかし、嫌いな人のことを頭に浮かべたり、過去の失敗を思い返して自分を責めようとすると、脳が自分を守ろうとするので交感神経が優位となり、70〜100の思考になってしまいます。
それにより不眠症になってしまう恐れがあるので、なるべく0〜30の視点にもっていけるように考え方を変えたり、睡眠導入剤を飲んだり、カモミールティーを飲んだりなど、色んな工夫をする必要があるのではないかと思います。
また、自分の思い通りにならないこと、例えば、他人や過去のことについては、0〜30の思考をすれば無駄にイライラすることもなくなるのではないかと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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