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『主人公展』メイキング

この記事は、2023年10月4日~6日まで開催するグループ展『主人公展』を制作するにあたって私の体験を日記の感覚で書いたものです。
もっと早く公開したかったのですが、展示直前の忙しさに負けて最終日の早朝にあげることになりました。
良かったらいらしてください。


2023年9月15日 お台場会議・計算機と会議


昨日からグループ展『主人公展』の展示デザインをしていた。
それがこれら

案1

正直言って見にくいと思います。なんかごめんなさい。
これを見てあなたはどう感じますか?

展示デザインをするのは初めてであるが、数人で行う個人的な展示にしてはなかなか斬新な風貌をしていると思っている。
というのも、美大に入る前私は美術館とは堅苦しいものだと敬遠していた。(だがそうではなく結構興味深いし、時代の象徴とも言える作家の描く世界というのはなかなか心が落ち着くのであった。by 初めてのとーはく)
またいくつか個展や展覧会を見学させていただいて気づいたのは、作品が多い方が面白く大胆で鮮やかな雰囲気のがわくわくする。
したがって、ディズニーみたいな楽しそうな雰囲気で大量の作品を飾り、鮮やかな色合いで作る。
こう考えることにした。
会議が終わった後、、、
作品数は最大で40作近くいけそう。
思ったよりもお金に余裕はある。
案1に近いものは実現できるかもしれない。
と結論。これは楽しみじゃはないか!

ここで案1について説明してみよう。
入り口から入って一番奥がスクリーンになっていて、アニメを上映する。
で暗くしたいので、スクリーンの前にポスターやら作品やらを吊り下げてスクリーン付近を若干陰にする。
しかしながらスクリーン付近は暗幕のようなもので閉鎖しない。
よって、入り口から会場を見ると吊り下げたポスターの間から奥で上映されるアニメが、誘って来るように見えるのである!
感情的に書いているものだから少々わかりにくいかもしれない。
要するに、展示会場の前を通りかかった人が奥で上映されるアニメが気になって入ってくるような空間を目指しているのである。

奥で上映されるアニメはいくつかあるのだが、私の作品についていうと全くアトラクションであるアニメである。
あえて先生の前では作れないような作品にした。(といってもまだ制作してないんだけどね)
ディズニーランドのスターツアーズが、ポスターの隙間から見えたら私は見てみたくなる。
というわけで、アトラクションを作るような気分で私は鮮やかな展示を設計するのであった。

ちなみに今日のタイトル「お台場会議・計算機と会議」というのは、ダイバーシティのハンバーガー屋さんで話し合ってその後で日本科学未来館を見に行ったから名づけた。
落合陽一氏の常設展『計算機と自然・計算機の自然』を体感できて私は楽しかった。
是非とも訪れてみてほしい。


2023年9月21日 計算機を使いこなせてよかった私

過ぎし9月15日、また16日も話し合いをした。
展示まであとひと月もないんです笑
だから15日からの日々は上手くいかない仕事に加えて展示の相談を通話やグループチャットで話し合う。
企画をしたのは私であるし、展示をするのは初めてなものだからどこを誰に分担すれば効率が良いかなんてわからないから、今回はほぼほぼ全部私がやってみて今後の機会に活かそうとしている。
ポスターの用意をして大学に貼りに行ったこともあった。
結構好きな落合陽一氏は著書『半歩先を読む思考法』で「ぼくは自分より優れているところがない人とは一緒に仕事しない。」みたいなことを言っていたような気がする。
つまり、自分とは違う得意分野をもつ所謂専門家と仕事するということではないかなと。
そういうところは本展示でもできていると思う。

ところで、私は何の専門家だろうか。
私は映像の専門家特に背景・もののCGの専門家だと思っている。
まずは展示デザインの会議である。

CGで展示デザインの参考モデリング

そもそも展示会場と作品の大きさ、机の大きさの差異なんて実感わかない。
それをLINEのグループチャットで文字でグループ通話の相手が見えない音声だけでやり取りする。
いやあ難しいなって思っちゃうんだが、自称「CGの専門家」の私であればデザインフェスタギャラリーの部屋101aの資料をもとに実寸大のCGモデルをものすごくラフに描いてしまえばあらすごい!
何となく実感がわきました。

また、私は昔からパソコン大好きExcelだとかWordは中学時代の遊び場であった。
なので昨日と今日は経費の計算をしていた。
これがほどほどに頭を使うしブルーライトは直撃するし、お金のこととなると頭が痛くなる性格ですから、私は少々疲れてしまった。
にもかかわらず、可愛いパソコン達は正確に計算して私に足りない経費を教えてくれる。
それもこのメンバーが632.5円足りないだとか、どういうお金の回し方をすればいいかだとか文系の私にもわかりやすく教えてくれるのだ。
いやあinspiron5576もprecisionT3620もいい子だなあ。←いつか私のパソコンちゃん達も紹介したい。

このように、CGだとかExcelだとかより簡単なものならFormsとかを話し合いの場で使うことで私の考えている主観的ビジュアルを生に近い新鮮な状態で仲間に伝えることができる。
これは言い過ぎかもしれないが、まるで新しい感覚第六感を手に入れたようだ。
特にFormsなんかは仲間の意見や希望を聞きたいときに便利で、会議の回数も減らせるような気がするのでお勧めである。
個人的にはMicrosoftのFormsがいいかな。純正のExcel使えるのは喜ばしいからです。
こんな裏情報も書き込めるなんてnoteは素敵なツールですね!
『主人公展』ですが、私の可愛いパソコン達も一緒に頑張ってくれてます。


2023年9月24日 プリスタEdgeだとバグる


昨日は入稿がピンチだった。
入稿できたものの、数が多かったせいかサーバーエラーらしきものが出る。
25作もいっき入稿するのが悪いのかもしれないのだが、もっとリソースの上限を上げてくれないだろうか。
あと展示まで2週間。
もし間に合わなかったらと思うと恐ろしい。
だが、A4チラシ1部から対応している業者なんて少ない気がする。
また友達と相談、先生とも相談した。
でもチャットを送る前に、
「あれ?チラシ印刷ってそもそも業者に頼むようなものなのかな?」と。
だってポスターの印刷でも展示パネルの印刷でもない。
ただけちって済ませたいからこういう事になっている。

主人公展前日まで

以上のように私は印刷関係とこれかかる費用、展示のデザインについて悩んでいました。
入稿は最後まで困ったままでしたが、最終的に大学の教授の研究室にあるハイエンドプリンターに高級写真用紙を使用して印刷。
これが紙の質感は圧倒的に良いし、インクジェットプリンターでも高価なモデルであれば業者と変わらない画質で実現できた。
総合的に見れば印刷業者使うのなんて馬鹿らしいと思うようなクオリティーになります。

ILFORDの高級写真用紙7700円

主人公展来てほしい

ここまでつらつらとつまらないことを書きなぐってきましたが、今日が主人公展最終日なんですね実は笑
どういうことかというと大学の研究室で4時間近くかけて印刷した日から展示本番まで馬鹿みたいに忙しい日々を送っていたわけです。
睡眠時間だっていつもより短いわけで、開催前の4日間なんて睡眠時間毎日6時間以下で作業は1日中。
フリーランスの仕事も全部止めて主人公展に熱中して、開催当日の朝には頭痛で立ち上がれない、目の前が歪むみたいな危ない状態になるまで自分の作品の最終段階と展示で必要なものをそろえていました。
なので中途半端なメイキング記事になっちゃった。許してね。

主人公展はメンバー8人の大量の作品を集め見ごたえのある展示。
来館者が、資料(展示における展示物にあたるものらしい)を見て当人は主人公であると思い込んで楽しい体験をできる展示。
展示は堅苦しくてつまらないという1年生のころの私だったり、去年見た作品数の少ない誰かさんの展示を覆すつもりで描いたのが、主人公展なのです。
途中ディズニーのアトラクションみたいにしようと思ったこともありました。(もちろん作って展示している)
資料の種類は、アニメーション・イラストレーション・漫画です。
全作品写真と動画撮影OK。
入場と1種類を除くポストカードが、無料。

私が、いろんな現実を見て打ちのめされて描くことさえ忘れた人間だから、誰だって楽しめるように作ってあります。
特に私の作品は自然の美しさを伝えています。
ということで、原宿に簡単に来れる方、来てください!
お願いします。

主人公展ポスター
配布しているポストカード

会場と詳細、アクセス

JR山手線の原宿駅竹下口から徒歩10分くらいの場所にあるデザインフェスタギャラリー原宿East 101a
期間は10/4-6 11:00-20:00(最終日は18:00まで撤収するから。でも来てくれたら入れてあげるけどね)
公式ホームページより場所をご確認ください。

以上です。
次の記事はこれの続きかな。展示の写真とか載せます。

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