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農業初心者向け 直売所で販売するコツ! ②

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今回は前回に引き続き”農業初心者向け 直売所で販売するコツ!”についてお話したいと思います。
せっかく栽培して直売所に出荷しても売れ残ってしまっては意味がありません。農作物は工業製品と違って日持ちがしませんので売れ残ってしまうと、場合によっては廃棄、、ということになってしまいます。
廃棄を出さないためには少量多品目栽培が適しています。

●売れ残りリスクを軽減する
少量多品目栽培とは文字通り少しずつ多くの種類の野菜を栽培する事です。これと対局にあるのが品目に絞って大量に栽培するもので、市場出荷や商社出荷が中心の農家のほとんどがこれに該当します。何種類もの野菜を少しずつ栽培すると、種をまいたり、苗を植えたりする回数が増えます。栽培の組み合わせ方をあれこれ考えながら作付計画を毎年組かえなければなりません。荷造作業にしても品目に応じて袋を取り替えたり、詰め方を変更したりしなければならず、とても手間がかかります。
それでも少量多品目栽培をおすすめする理由は直売所の販売の仕組みによります。直売所では販売する野菜の種類も数量も出品者任せですから、どのような野菜がどれほど売り場に並ぶかはその日になってみないと分かりません。もし売れる以上に出品されると多くの売れ残りが出てしまいます。しかし少量ずつ何種類もの野菜を栽培していると 特定の野菜に集中することが避けられ売れ残りは最小限に抑えられます。少量多品目栽培には売れ残りを軽減するメリットがあります。

●栽培リスクを軽減する。
また少量多品目栽培には栽培上のリスクを分散させる側面もあります。野菜は種類によって発生する病気や害虫が違います。例えば青枯れ病という病気はナスに大敵であってもオクラには致命傷にはなりませんしキャベツに手強いモンシロチョウの幼虫はほうれん草にはほとんど害を及ぼしません。もしナスが青枯病で収穫できなかったり、キャベツが虫に穴だらけにされたりしても、オクラとほうれん草は問題なく販売できるのです。同じ品目のみを栽培していると病気や害虫が発生すると広がりが大きく、経営に及ぼすインパクトも大きくなります。

このように農業初心者において、まずは経営を軌道に乗せるまでは少量多品目栽培をすることでリスクを低減できますので、ぜひチャレンジしてみてください。


【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL t.ogawa19720117@gmail.com

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