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栽培設備マガジン

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農業ハウスを建設する際に考えなければならない基礎知識の記事です。 ※500ビューを越えた記事から有料とさせていただいております。
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#ハウス設備

ハウス栽培では季節の変化への対策を! ② ~遮光~ 

ハウス栽培では季節の変化への対策を! ② ~遮光~ 

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。だいぶん暖かくなってきましたね。前回の続きハウス栽培での高温対策についてお話したいと思います。まだ春になったばかりなのに、、、と一般の方は思うでしょうけど、ハウス内の日中温度は既に30℃近くになってきています。日本の夏はドンドン暑くなってきていますし、高温対策には設備投資が必要なモノもあるため、まだ春になったばかりですがこの時期からしっかりと夏に向けて

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ハウス栽培にはどのような農作物がよいか!

ハウス栽培にはどのような農作物がよいか!

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。今日はハウス栽培の話をしたいと思います。ビニールなどの被覆資材で外部の環境から遮断することで自然環境の影響を減らし、ハウス内部を最適な環境にするハウス栽培は、露地栽培に比べて自然の環境の影響を受けにくく農作物を安定的に栽培することができます。

特にハウス栽培ではビニールなど被覆資材を張るだけで、寒さ対策(温度管理)にもなるとともに、雨風にさらされるこ

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農業ハウスを建設する際に⑥ ~ハウス設備仕様を決める(ハウス、換気、被覆資材など)~

農業ハウスを建設する際に⑥ ~ハウス設備仕様を決める(ハウス、換気、被覆資材など)~

「ハウスを建設する際に⑤」では「作型」や「目標(収量計画、売上計画)」をベースに損益試算してハウス建設の目標予算の決め方を述べました。

次は「作型」や「目標」を実現するためのハウス設備を考えていきます。ここからがハウス建設をするうえでもっとも楽しい醍醐味の部分ですよね!ハウスのサイズはどれぐらいにするか、どんな設備を入れるか、最新技術の導入は!、、、などなどもっともワクワクする内容となってきます

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農業ハウスを建設する際に④ ~目的・目標を明確にする!~

農業ハウスを建設する際に④ ~目的・目標を明確にする!~

前回までに建設予定地全体でどれぐらいのハウスを建設できるか、栽培面積はどれぐらいか、、など規模感がイメージとして湧いてきたと思います。
農業の場合、栽培できる面積が見えてくれば「定植できる株数」がイメージできるようになりますので、収穫量などの農園の経営的なイメージも
できるようになってきます。

そこで今までは漠然としていたハウスを建設する「目的」、ハウス栽培することで達成したい「目標」をこのタイ

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農業ハウスを建設する際に③ ~ハウス内レイアウト、栽培システム~

農業ハウスを建設する際に③ ~ハウス内レイアウト、栽培システム~

前回では農園全体のレイアウトを見ていきましたが、今回はハウス内のレイアウトや栽培システムに考え方について述べていきたいと思います。
基本的な考え方は「栽培面」と「作業性面」の2つを意識しながらハウス内レイアウトを考えていく必要があります。

ハウス内レイアウト●栽培面
できるだけたくさん株を植えれば収穫高も増えますのでハウス内にはできるだけたくさんの株を植えられるようにしたいものです。しかし一方で

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農業ハウスを建設する際に② ~農園の全体レイアウトを考える~

農業ハウスを建設する際に② ~農園の全体レイアウトを考える~

土地に関する事前調査が終わったら次はハウスのレイアウトを考えていきます。ハウスのレイアウトといってもハウス内だけのレイアウトではなく、農園全体のレイアウトを設計していく必要があります。
レイアウトを考える際のポイントは植物にとって最適な環境づくりとともに作業の流れをしっかりとイメージして効率の良い導線を考えることです。そのためにはハウスが立ち上がったあとの農園運営のイメージをより具体的に思い浮かべ

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