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農業ハウスを建設する際に③ ~ハウス内レイアウト、栽培システム~

前回では農園全体のレイアウトを見ていきましたが、今回はハウス内のレイアウトや栽培システムに考え方について述べていきたいと思います。
基本的な考え方は「栽培面」「作業性面」の2つを意識しながらハウス内レイアウトを考えていく必要があります。

ハウス内レイアウト

●栽培面
できるだけたくさん株を植えれば収穫高も増えますのでハウス内にはできるだけたくさんの株を植えられるようにしたいものです。しかし一方であまり植えすぎると光の当たり方が悪くなり、かえって収穫高を減少させることにもなります。
株をたくさん植えるという発想からは畝間の通路幅などを狭くして畝数を増やしたいと思いますが、光の当たり方を考えた際には通路幅はある程度取っておくほうが良いとも言えます。
つまり基本的なLAIをイメージしておく必要があります。

LAIとは葉面積指数(Leaf area index)といって、一定の圃場面積に対して作物がどれくらい葉を広げているか、その繁茂具合を表わす指標のことです。例えば光が十分にある条件下でトマトではLAI3~4の時に生長速度が最大にななるといわれています。つまり圃場面積に対してトマトの葉の合計面積が3~4倍くらいがよいということだです。

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