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愛があれば、結構がんばれちゃったりするのよね

片足の落ちた綱渡りで回る我が家

息子が熱を出した。早朝4時、突然ウワァァーーーッと大泣きして起床。

慌てて抱っこすると電子レンジから取り出した肉まんのように、体がアツアツホクホクだった。いや、マジで似てるんよ。皮の柔らかい感じとか。うまいよね、私はカレーまんが好きよ。

さて、我が家の肉まん…もとい、息子の熱を測ったら39度もあった。泣き声に気づいて夫も起き、二人でなだめながら解熱剤を入れてしばらくで熱は落ち着いた。

機嫌を取り戻した息子は眠気が覚めてしまったようで、有り余る体力でやれ絵本を読め、飯はまだかと大騒ぎ。わずか一年半しか生きていないくせに、すっかり我が家の頂点に君臨している。

この日を皮切りに、息子は保育園を丸っと一週間お休みした。

夫は在宅勤務に切り替え、私は少しでも看病できるようにタクシーで出勤。フリーランスだから働かなきゃ収入が減るけれど致しかたない。片足が落ちた綱渡りで、ギリギリ我が家は回っている。

意思なき迷いに終わりはなくて

少し前に、結婚5年目の同世代の友人と話していたら出産子育ての話題になった。

「いつか子どもが欲しいと思っているけど、踏み切れない」「年齢を考えたら焦る気持ちもある」「でも、その先にある子育ての大変さや責任、自分のキャリアや生活が変わってしまうことを考えると不安しかない」

ちなみに友人は男性だ。奥さんは私と同じ時期にフリーランスになったこともあり、仲良くしている。彼女は持病もあるので少しでも若いうちに出産したいけど、彼の決心が固まらないらしい。…その話、去年も聞いた気がするなぁ。

「子どもはかわいいよ!」なんて、何の慰めにもならない言葉が頭をよぎる。かわいいからこそ、大切に思うからこそ不安なのだろう。

私はシンプルに、夫との子どもが欲しかった。夫もそれを望んでいた。

それだけで、不妊治療もつわりも陣痛も乗り越えることができたのよ。すごいよね、愛の力じゃん。自分のためだけだったら到底無理だよ。

結婚したい。子どもが欲しい。こんな家に住みたい。あんな場所へ行きたい。これが食べたい。

「〇〇したい、でも、▲▲だからできない、やりたくない」とアクセルとブレーキを同時に踏んだ状態では前に進めない。そうなるとエンジンを切って車を降りるしかなくなってしまうじゃない?

判断材料を並べても未来は先読みできないし、予想外なことも失敗もある。そんなことは離婚経験者として身をもって知っている。

私たちが欲しかったから産んだ、それ以上でもそれ以下でもないのだ。

筋肉ルーレットなき世界を、幸せに生きていこうね

子どもが欲しいから不安になるのか、それとも欲しくないのにやらなきゃ・すべき・した方がいいと思うから不安になるのか。友人夫婦の本音は二人にしかわからない。

不安、遠慮、杞憂、期待。分厚いミルフィーユの皮をめくった奥に自分の意思が隠れているはず。

「いつか」「そのうち」なんて言うけど、30代後半はもうしっかりその"いつか"を生きているよ。

「子どもが欲しいのか、そうじゃないのか、どっちなんだーーーーッい!」と心の中で叫びながら、まぁどうしたいかでしょ、あんた来年四十路だよ、と強引に話を終わらせてしまった。

私たちの人生に筋肉ルーレットはないからね。後悔だってどんとこい。欲しいものには手を伸ばさなきゃ始まらないよ!

それでは、明日もいい日になりますように💪パワーーーー!!





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