現実を生き抜く力を

ささくれた心が
じんわり溶かされ癒されていく。
なぜだろう？不思議だね。
あなたたちが
ただ笑っていてくれるだけで
自分までにやけちゃう。
なんでもないたわいのないこと。
でも何よりも愛おしいこと。
ずっとずっと遠くにいるのに
なんでこんなにも近くにいる
誰よりも心癒してくれるんだろう。
遠いからこそ？
触れられないからこそなの？
それでも近くで寄り添おうとしてくれる
その気持ちがあるからこそ
だからこそ
自分の心を溶かしてくれるのかもしれない。

最近朝ドラを見ていて
推しとファンとの関係性みたいなものを
あらためて考えさせらるセリフがあった。　

いつか聞いたでしょ？
どうして踊るの？って
答えなんてたくさんあるの。

わたしお客さまは現実を忘れに
劇場にいらっしゃるって言ったけど
それだけじゃない、
現実に立ち向かう力をもらいにくるの。
生きる力。

朝ドラ「ブギウギ」第2週より

梅丸少女歌劇団の憧れの娘役スターさんが
駆け出しの主人公に問いかけるシーン。

私はお客さま側で聞いていて
まさしくそうだな！と思った。
現実を忘れるだけじゃない
その後の現実を生き抜く力をもらって
いるんだってあらためて気付かされた。

その人に近づけるのは本当に本当に一瞬。
それでもその一瞬は
とてつもない力をくれる大切な時間。

1日の終わり。
SNSに流れてくる推しの笑顔を見て
そんなことをぼんやり考えた水曜日。