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俯瞰力2

物事を俯瞰して見ることの大切さは、コロナ以降増している気がします。

パンデミックという世界中を巻き込んだ一つの出来事により、世界で起こることが日本にも大きな影響を与えることにあらためて気付かされました。

ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス戦争により、第三次世界の可能性が報道されています。

ただ、日本人が普通に暮らしながら、これまでの自分のアンテナで手にできる情報しか手にしないとすると、それはまずい…と思います。

それは、例えていうとこんな感じです。

私は、今は大阪に住んでいますが、20年横浜に住んでいました。東京でも仕事をしていたので、横浜、東京には土地勘があります。

大阪から東京に行くと、新しいビルが建っていたり、お店が変わっていたりはします。

しかし、だいたいあの辺り、この辺りという感覚はあるので、場所を聞くと地図上の場所のイメージは湧きます。その為、細かいことは調べないといけませんが、そこには行けるなとすぐに思えます。

私は日本で唯一行ったことがないのが青森県なのですが、青森県で場所を聞いても全くイメージが湧きません。その場所を俯瞰してイメージすることができないからです。

その為、細かい情報が無いと、そこには行けるなと直感はできません。この電車に乗って、あの電車に乗って、降りたら、右へ、左へと情報が必要となります。

ただ、もし電車が止まって迂回ルートを使わなければならないとか、ナビの案内が狂ったりするともう分かりません。

それは、その場所を俯瞰して見ることができないので、次にどうすれば良いかを考えることができなくなるからです。

このように、俯瞰してみることができるかどうかには大きな違いがあります。

この俯瞰してみる力、俯瞰力は私たちの生きる道にも多大なる影響を与えるのです。

日本の報道と世界の報道を見比べてみると、日本の報道では片側の世界の報道しか流していないので、いわば左半分の世界の地図しか見えていない状態です。

でも、この先、日本人も実は残りの半分にも世界が存在していることを知ることになるでしょう。

その残り半分の世界とはグローバルサウスであり、BRICSです。中東も米国から離れ独自の外交を展開しようとしており、西アフリカもフランスから本当の意味で独立してきています。世界にはG7以外にも国があるのです。

以下はRT(旧ロシアトゥデイ)の論説ですが、非常に興味深い内容ですので一読をお勧めします。

ウクライナ戦争で、結果的に失うものが大きかったのは西側諸国であるのは間違いありません。米国の政治的、軍事的衰退は明白となり、欧州の衰退はさらに顕著です。

世界は米国一極から、多極化世界へと変化しています。いや、既に変化しましたという方が正解かもしれません。

この世界の多極化の最も大きな影響であり、目に見える変化として現れてくる最終的な出来事は何か。

それはドル基軸通貨体制の崩壊でしょう。

特に1990年代以降のクリントン政権以降の米国のとってきた道により、実体経済を大きく上回る金融経済の終焉ということになるはずです。

西側世界の宴は終わりました。自己利益の増大が善だった時代は終わり、内政不干渉、相互尊重の時代です。

身近な生活でも、会社が働き方を縛り、会社利益の増大を善とするだけでは受け入れられなくなりました。家庭や個人も尊重される働き方を人々は求めています。

自己利益の増大を唯一無二の目的にすると、相手を犠牲にしてしまい、結果、それは恨みとなり、倍増して返ってきます。道徳論的に語られていたことが、世界の真実として眼の前に展開してきています。

それが、ロシアが主張している内政不干渉、相互尊重の考え方であり、だからこそ、世界に受け入れられ始め、結果として、ロシアは欧州の3倍のペースで経済成長すると英国メディアで報道され、経済制裁は全く効いていないことが明らかになってきています。

世界を俯瞰してみると、西側世界の、特にクリントン政権以降の米国の流行りに引っぱられきた私たちは、どうやら世界の価値観から置いていかれているようです。

自分だけ儲けようと思って、相手が弱ってしまったら、3倍返しで返ってくる。そんな当たり前のことが地球上で展開されています。

世界を俯瞰して、自分の行く道をしっかりと見る必要がありそうです。

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