ウクライナ東部でロシア兵63人死亡 軍指導部に批判~停戦か第三次世界大戦か~【日経新聞をより深く】
1.ウクライナ東部でロシア兵63人死亡 軍指導部に批判
米国から供給されている武器によって、ロシア側に大きな死傷者が出ました。今回は武器庫の近くに兵舎があり、そこが狙われたため、その位置関係に批判が出ています。
2.ドネツク、ルハンスクの歴史
グリークレポートというギリシャのメディアに2022年9月30日に報道されています。どちらかというと、西側から見た視点ではありますが、詳しく書かれているので紹介します。
現在の紛争に至るまでの歴史を知らなければ、未だに日本人は大した理由もなく、プーチンはウクライナに領土を奪うために侵攻したとみている人、ウクライナは意地で抵抗していると思っている人が多いのではないでしょうか。
こうした紛争、戦争に至るには、そこまでの経緯が必ずあり、単独の指導者の思惑だけで起きるものではないと思わされます。ドンバス地方の人々は、これまでも数々の試練に直面してきています。
3.停戦か第三次世界大戦か
ウクライナが単独で抵抗する力はもはやありません。今回の攻撃も米製の武器であり、守るシステムは西側からの提供です。さらに、指揮官もNATOから派遣され、戦うのは各国の傭兵です。
既に、ウクライナとロシアの戦争ではなくなっています。このまま、ウクライナが西側の武器でロシアを攻撃していけば、ロシアは戦略核を使用する事態となってしまいます。
ロシアはもしも、この戦いに敗れれば、隣国であるウクライナに米国が軍の基地を持ち、ミサイルを配備することになります。さらに、経済的に封鎖され、さらに追い込まれることになります。そして、その状態になれば、米国はクーデターによって現政権を倒してくるでしょう。
1990年代、ソ連が崩壊した後、ロシアは米国によって富を収奪されました。それが再現されてしまいます。
ロシア国民はそれを知っています。プーチン氏への支持率の高さは、その富を収奪され、貧しくなったロシアを資源輸出国として経常黒字国とした手腕、そして、1990年代のロシアに戻りたくないという意思ではないでしょうか。
ロシアとしても敗戦が許されず、ウクライナ既に単独の意志ではない。停戦か、第三次世界大戦かのカギは米国および西側諸国が握っているのではないでしょうか。
領土回復まで徹底抗戦を唱えるウクライナのゼレンスキー大統領はロシア側の停戦条件を呑むとは考えられません。
ロシア側も米国が背景にあるウクライナの条件を呑めるわけもありません。
そうなると、どちらかが戦闘を継続することが出来ないところまで戦う可能性しか選択肢はなくなります。それはNATOとロシアの全面対決です。それは、第三次世界大戦へとつながっていくことになります。
そうあっては欲しくないシナリオですが、ウクライナ意思は米国の意志であるとも考えられ、ロシアが併合を宣言した地域をすべて取り戻すまで戦闘を継続するなら、それは第三次世界大戦以外にシナリオがないことになります。
それが回避されるとすると、ロシアがキエフまで占拠し、ウクライナを壊滅させることになります。
いずれにしても、ロシアの全面侵攻が行われるであろう時期はまもなくです。
未来創造パートナー 宮野宏樹
【日経新聞から学ぶ】
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