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【特別なもの】で作るコラージュアート

2023/11/26日曜日にベネッセアートサイトさんとのコラボで女木島へ。
このコラボも3年が終わり6回が終了しました。

自分たちが住む香川県に直島などを舞台に建築やアートで活気を取り戻す島が身近にある。せっかくの学びや探求の場所が目の前にあるなら、子どもたちのためにもぜひ一緒に活動したいとベネッセアートサイトさんにメッセージを送ったのが始まり。


今回も、福武財団の大黒さんと佐野さんのアテンドで、子どもたちは女木島を巡る。大人の方たちは、こえび隊の甘利さんのガイドで女木島の芸術作品を鑑賞する。

大人と子どもを完全に分けるのは、大人の子どもへの干渉と、子どもたちの保護者への甘えを避けるため。大人は大人で、子どもは子どもで、しっかりと自立し楽しむことを前提。

保護者や手を出す大人がいない方が、子どもたちは格段に成長する。

大人は大人で楽しむ時間

そもそもにおいて、子どもだけのツアーにすればいいのですが、どんなことを子どもたちが学んでいるのか?を、同じ美術館での学びを共有することで肌で感じ取れれば。との思いで、一緒の日に別スケジュールにしている。子どもたちの発表は必ず大人の前で。

女木島へ、船に乗って出発。

船の旅も特別

この旅は、島もテーマの一つ。瀬戸内の島々の生活は、独特な文化や暮らしをしていて、それがアートや建築と結びついて今があるように感じる。そこに子どもたちが触れながら何を感じて心にとどめていくのかが楽しみ。

船もアトラクションの一つ。それも、旅の思い出♪

カモメの駐車場

カモメはどっちをむいている?

風が吹いたら同じ方向をむくカモメ。さぁ、今はどっちを向いてるか?
メモしてね~っていうと、あっちとかこっちとかメモしたり(笑)いやどっち?(笑)太陽の方!って子どももして、太陽も動くよねぇ(笑)

って子どもたちのメモの仕方も、面白い。
分かりやすく書くことを先に教えてこう書くといいよも必要だけど、自分なりの基準を決めてメモしてみるも大切だな。

高い石垣はなんのためにあるんだろう?

オーテ

この問いに、鬼が来ないように!っていう子どもたち。子どもたちの創造力ってすごいなぁっていつも感じる。面白いなぁ。ほんと、そうかもねってなっちゃう。
いつか本当のことを勉強したり、感覚でわかるときがくるやろうけど、その鬼がくるかもしれないからって言えてたことを覚えといてほしいな。

女木島に触れ味わうたっぷりな時間

子どもたちは、島の中の細い路地を探検感覚で散策していく。スタッフさんが、どっち行く?って、そんな行き方で大丈夫ですか?って聞いちゃった。

こっちだよと導かれて行くよりも、こっちかな?って道を選んでいく方が何倍も面白い。ワクワクと進みながら

ススキの穂がいい感じ。みんなで道端のススキをとって自慢げに歩く。高松のまちの中ではなかなか出会うことない風景に立ち止まる。
山道では、大人はぜーぜー言いながら歩いてるのに、子どもたちは駆け上っていく。手が届きそうな柿の実。

何を拾ったの?

段々の風では、島の風景を山から見る。この日は特別、お天気がよい。子どもたちの様子を遠くから眺める。それが私の一番の至福の時。

子どもは子どもはだけで

銀杏の木に導かれるように進む子どもたち。神社にいたおじさんが、お祭りのお話や石碑の話をしてくれる。時間にしばられない散策は、いろんな出会いが待ってるね。

子どもたちの拠点、女根(旧女木島小学校)


物体のコラージュ
子どもたちにはどう感じられただろう。


視覚のド派手さと、コラージュのちぐはぐさから、惑わされそうな感覚💦
緑の蛍光色は結構、脳がクラクラする

庭にある植物が、つぼみをつけ花を咲かせ実をつけ生い茂ることで
自然とバランスを整えてるみたいにも感じる。

構造物と植物のコラージュ
そして、生い茂る草でまたコラージュされていくのかも

構造物と植物のコラージュそして、生い茂る草でまたコラージュされていくのかも

いい香りの実と花と

カナリーヤシの実

この実は不自然に木に突き刺さっていたりして、子どもたちと、これってどうなってる?
どうしたらこうなるんやろ?
なんて話をしつつ
この実がとってもいい香りで桃みたい。
食べたくなっちゃうね!そんな話をしてみたり

この花もとてもいい香りがしてた
香りも漂ってくることもあったら
自分から嗅いでみないとわからない香りがある

ねぇねぇ、これいい香りするから嗅いでみてーって
言ってみた。

行動として嗅いでみようかな?
とそう思えることが大切。
もしかしたらいい香りがするかもね?
そんな疑問や好奇心がないと、行動に移せない。

きっかけって、子どもたちは自分で持ってて
自発的に動かされたりするか、自然に身につくものかと思っていたけど
育ちの中で対話という働きかけをしてもらって
疑問や好奇心っていうのは育まれていく

こんな花はじめてみたね
大人が、疑問を持ったり好奇心持ったりして
子どもと一緒に対話しながら過ごすことがとても大事

ワニとツチノコ論争勃発

いろんなものを発見して、想像する時間になった。この屋根の上にあるものが何か?

ワニ!っていう子と
ツチノコっていう私。

ワニとツチノコ論争のはじまり(笑)
そんなちょっとしたことが面白い。

ツチノコって何?そんなことも話してみたり。

結局答えの出ぬまま、論争し続けた(笑)
こんな時は答えなんて出なくてもいいのかも
子どもたちの想像力が膨らむまんまで。

美味しいごはんを美味しいと何度も言って食べる時間

美味しいね、美味しいね
そう言いながら食べるごはんがこんなにも幸せなのかと思える。

黙って全部完食する子
ちょっと多くて残す子
最後まで好きなものは取っておく子

お母さんの手作りのお弁当のおにぎりを
にこにこと食べる子

どの子もご飯を美味しい美味しいと
いっぱいおしゃべりして、こんなにも素直に表現しながらご飯を食べてる。
美味しいご飯って、当たり前に幸せなんだろうけど、何度も何度も美味しいと呟く子どもたちを前に、なんだかとっても幸せになった。

海って特別

走り出して
貝殻めっちゃひろって
砂浜に絵描いて

海って特別

子どもたちは、心くすぐられて好奇心の先に手を伸ばす。

発見すれば立ち止まり、振り返り
時間をさほど気にすることなく
景色や自然から、五感を研ぎ澄まして見つけていく。

この一瞬が大切な時間。
手にしたものが特別なもの。

昔は、私も我が子に言ってただろうな
「そんなもの」って💦

とってもキラキラした目で集めてる
「特別なもの」

時間や空間だけじゃなくて
子どもたちが実際集めたものにも
想いが宿るみたい✨

特別なものを使ってコラージュ

子どもたちの特別なものを
並べていきながらコラージュにしていく

平面には収まりきらない特別なもの
想いを込めて集めたいっぱいの特別なもの

悩んだり
感性と直観にまかせてみたり

想いを込めて集めたものを
どうしても使いたい
どうやっておさめていこうか

ただ創られる作品ではなくて
できあがったものもだけど
そこの過程にある想いも込めて

寝転がったり
動き回ったり
おしゃべりしどおしだったり
創作活動も集中の仕方も
当たり前に同じではないから面白い

最終的はテーマを決めて発表するまで

テーマの決まらない初めてのIちゃんには
他のお姉ちゃんお兄ちゃんの作品のテーマを見せてみる
こんな風にして書いてるよって
促さなくても知らないうちにテーマを書いて仕上げている
やっぱり子どもってすごいな…

発表は苦手な子が多いけど
質問すればきちんと答えが返ってくる子がほとんどで
自分の想いが伝えられたらどんな方法でもいい
人前で話す経験が足りないだけの話

苦手と言いながら脱走を冗談で企てる子もいたけれど
それでも、自分の番になったらきちんと話せる
しかも、ちゃんと特別なものでコラージュできてるのが私にはわかるから
ふざけているように見えながらも
子どもをしっかり受け止めることが大事だと思う


作品はどれも素敵な作品に仕上がったな

今回は、建築というよりはアートに寄った女木島だったけど
廃校の中にあるアートな拠点はまた
子どもたちの小学校のイメージを覆すような
面白いエッセンスになったらいいな

島を巡りながら自然や、そこにあるアートをひっくるめて
暮らしがあることを肌で感じられるそんな時間になりました。

ベネッセアートサイトさんとのコラボの次回は
直島での4/2.3の1泊2日です。
アートで活気を取り戻した直島。
島づくりというテーマで、島の生活と暮らし。アートと観光。
この二つで、どう島をつくっていくか?
みんなで考える時間にしようと思っています!
お楽しみに

■MIRAICRAFT

https://www.miraicraft.net/

生きる力を引き出す子ども建築士教室 MIRAI CRAFT 主宰

■香川県高松市
■子ども建築士教室
 創造あそび・模型コース
■ベネッセみらいキャンパス講師    
■ミライクラフト一級建築士事務所

MAIL
miraicraft.art@gmail.com

■Instagram
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